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和合亮一さんの「詩の礫」から派生した 礫を起点に波紋のよう奇想は巡る
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2021年4月の記事一覧

通り過ぎて行くだけだから

通り過ぎて行くだけだから

車窓に写る涙は

世界を

暴いて

晒して

蒸発して

何事も無かったように

清掃されるの

見えていない

写しているだけだ

視ていない

通り過ぎて行くだけだから



富士ヨット学生服が通過した

感即私情最高速度

水滴
その単体では
気にも止めてもらえない
事象は観察されて認められて
確かに在るとされる
確かに在るのに
在る筈なのに
水的は降り続いて雨と言われる
雨とも言われない
はじめの
いってき
ひとしずく
たとえ
観測出来なくても
そこから雨がはじまる

雨中
宇宙
雨中人
宇宙へ