教えることに「教員免許」は必要なのか
日本には教員になるための必須資格として、「教員免許」がありますね。
学校の先生だけでなく、我々スクールの講師にも教員免許の取得者は割と多いものでして、僕もその一人です。
保護者の目線でも、講師が教員免許を持っていると、何となく安心感があるのではないでしょうか?
しかし、実際に取得した身から言わせると、教員免許は
お金(学費)さえ払えば誰でも取得できる資格の典型
だと思っています。
講義は出席する、実習には参加するなど最低限の努力は必要なのですが、講師業に本来必要とされるリーダーシップ、クラスマネジメントやコーチング、生活指導力やリスク対応力などは何一つ身に付かないまま卒業を迎えます。
よく分からない教育制度の変遷の歴史などは学びますが、こういった知識を詰め込む前に「今目の前にいる生徒をどう伸ばすか、いかに身体的/精神的安全を提供するか」を学ぶことの方が遥かに重要です。
、、、が、残念ながら、こういったことについて学べる場は教員養成課程のカリキュラムにはほとんど組み込まれていないのが現状です。
アンテナを張って独自で勉強される方はいらっしゃるとは思いますが、極々少数かと思います。
【Peby Collegeの採用基準は「子供に見せたい背中を持つ大人」】
上記のような理由から、教員免許の有無は良い講師かどうかにほとんど影響しないと考えています。
そのためPeby Collegeの講師採用でも教員免許の有無が選考基準に影響することは無く、弊社の採用基準は一貫して「子供に見せたい背中を持つ大人」です。
とても抽象的な採用基準なのは重々承知の上ですが、目まぐるしく変化し、昨日のことが陳腐化する今の時代に合った基準だと思っています。
教員による不祥事が相次いでいますが、早く教員免許が信頼性の高い資格となることを願います。
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