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【雑記】聞いてや、神話間違えちゃった

お久しぶりです。日本神話強火オタクこと、ましゅもんです。
ちょっと重大な間違いを犯したので、ちょっと聞いてくれやガァハァw

神話の解釈間違えた

ましゅもんは普段、日本神話系の台本を書いていて、最近は日本神話の穴埋めのような「古事記には書かれていないけれど、つじつまはあう」的な台本を書いています。で、そこでよ。 
皆この台本は読んでくれたかな。これ。

これさぁ、間違えちゃったんだよね。

何を間違えたかを説明する前に、色々説明していい?ありがとう。
そもそもの題材はこれ↓

古事記の中で語られる「邇邇芸命」の神話。
ニニギノミコトがひとめぼれした存在、コノハナサクヤヒメ。
コノハナを娶る際ニニギは、共に差し出されたイワナガヒメを強く拒絶する。
この時、イワナガは「ニニギノミコトの家系が岩のように長い寿命を得られるようにする」という誓約を立てており、ニニギは彼女を拒絶したことにより、その誓約を自ら破棄してしまう。
これにより、ニニギノミコトとその家系は花のように儚く、短命になってしまった。

諸説あります。あくまでましゅもんの解釈ね。

で、「この花が散る頃に」はこれ↓

ニニギノミコトに拒絶されたイワナガは、妹と離れ離れになってしまったことを酷く悲しんだ。
「自分の顔が美しければ」と嘆き、鏡を見ては涙をしていた。すると、そこにヤシマという神が現れ、イワナガを家へ招く。
ヤシマと仲を深めるうちに、コノハナは段々不幸になっていき……。

この花が散る時のあらすじ

この話を思いついたのは、とある一つの説を見たからなんですよ。
その説って言うのが「コノハナチルヒメとイワナガヒメは同一人物」っていうもの。
コノハナチルヒメっていうのは「この花が散る時」にの出てくる「ヤシマジヌシ」っていう神様のお嫁さんなんですよね。
 この時に「ニニギに捨てられたイワナガが、ヤシマと出会って幸せになったら」っていうのを考えて、そこに「神話で描かれるコノハナの不幸」と「神話上で名前だけが残されている『ホスセリ』の存在」っていうのを合わせた話が「この花が散る時」っていう台本なんですよ。
じゃあ、何を間違えたのか。それがさぁ。

ヤシマジヌシって、大国主の祖先なんだよね。

いや、知ってました。知ってましたよ。
ニニギの話は、大国主神話の後の話で、その大国主って言う神様の何代も前の祖先がスサノオノミコトなんですよね。
で、スサノオノミコトの息子が、ヤシマジヌシなんですよ。
けど、ヤシマジヌシの奥さんって、前に書いた通りコノハナチルヒメじゃないですか。コノハナチルヒメってイワナガヒメと同一人物説出てるじゃないですか。はぁ?って思ったんですよ。
だってさ、古事記で描かれている部分は

スサノオの息子=ヤシマジヌシ
      ↓
ヤシマジヌシの子孫=大国主
      ↓
大国主から国を譲ってもらった神=ニニギノミコト
      ↓
ニニギノミコトが拒絶した神=イワナガヒメ

なわけですよ。それで、説が正しかったとすると

ヤシマジヌシの妻=コノハナチルヒメ
      ↓
ニニギノミコトに拒絶された神=イワナガヒメ
      ↓
コノハナチルヒメ=イワナガヒメ


なわけですよ。大国主の何代も前にヤシマがいるのに、ヤシマと結ばれたのは、大国主より後に出てくるイワナガって、時間軸が歪んでるじゃないですか。何もQEDしないと思って。
 でも、綺麗だと思ったんですよ。原作では、コノハナサクヤがニニギノミコトと結ばれて、それなのに不貞を疑われたり、息子たちは喧嘩したり、不幸になってるじゃないですか。諸説あるけど最後は火山で人柱となったとか。
だから、それに対比して、ニニギノミコトに拒絶された後、ヤシマと出会って、愛されて、コノハナサクヤの子の1人を2人で育てることになったら。
コノハナサクヤヒメが不幸になればなるほど、コノハナチルヒメは幸せになっていくって。めちゃくちゃ綺麗だなと思って。
だから「きっとあの説は間違っているけど、それでもいいからこの話を作ろう」と思って、「この花が散る時」を描いたんです。
でもさ、よくよく考えたらさ。

コノハナチルヒメはやっぱりイワナガでもおかしくなかったのよ

なんでってさ、だってイワナガってさ。不老長寿の神なんですよ。
ニニギノミコトの元へ行くときに「ニニギの家系が岩のように長い寿命を持てるように」って誓約を立てられる神なんですよ。
つまりさ、

ヤシマの妻・コノハナチルヒメ
      ↓
ヤシマの死後、未亡人となる
      ↓
ニニギとコノハナサクヤが出会う
      ↓
イワナガとして誓約を立てる
      ↓
拒絶され、隠居した先で農家(みたいな言い伝えがある)

って、コト~~~~~!?!?!?!?
ましゅもんが考えていた順番は逆だったわけですねぇ。

この後の展開……どうしよう

ましゅもん「この花が散る時」の後に、一旦古事記の穴埋め台本出して、そのあとはがっつり自分の創作を繋げようとしてたんです。
なんなら、そのために古事記の穴埋めで自分の中の説を確立していったのに……。
この間違った解釈のまま進めるか、間違った解釈を逆に利用してうまく創作に繋げるか、別解釈の話を新しく書いて創作を始めるか……。
どうしよ~~~~~~!!!!!!!
なんにせよ「神話伝承!」「日本神話に沼らないか?」って謳ってる人間が、間違えた解釈を伝承するようなことをしてしまっていたので、取り急ぎ訂正をしたいと思いました。
自分の創作に関しては好きなだけ悩ませてもらって、とりあえず、ごめんなさいでした!!!!!
でも、「この花が散る時」は、展開だけは綺麗だと思ってるので、間違った解釈だと理解したうえで、楽しんでもらえたらと思います!

は~~~!言えてすっきり!!!

日本神話は、他宗教や仏教より分かりやすいし、経典も無ければ尊敬するところもないので(天皇記にはあるよ)とりあえずみんな、古事記を読んでみてください!
ましゅもんは、それを好き勝手に創作のネタにしていきます!!!!
ということで、屁理屈を聞いてくれてありがとうございました!
君も、日本神話に沼らないか???????

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