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芸能あふれる東京②〜実力派俳優が投げかける余白を味わう

Chemistry ×東京フィルハーモニー交響楽団の熱狂冷めやらぬ翌日。
これまた大ファンである高橋一生さんのひとり芝居「2020」へ。

そもそもミュージカルやお芝居も大好きな私。
一生さん推しの私としては、これは行くしかない!と、二日続けて「芸能あふれる東京」を味わうことにしました。

生の音楽もそうですが、舞台が放つ「今」を味わうことが大好きなんです。
映像が持つ創り込んだ作品も好きですが、何が起こるかわからない「今この瞬間」が生の音楽や舞台にはあるのかなーと。

特に舞台は、演者と私たちオーディエンスとの距離が近く、生まれる一体感を共有する時間がたまりません。
演者さんの息づかい、体温や丁寧な所作。
そしてオーディエンスの反応に応える間の取り方などは、生だからこそ受け取れるものだと思うのです。

その中で受け取る側として、私が大切にしているのが余白です。

明確な答えや正解がある訳ではなく、自分が何を感じ、何を思い、何への気づきがあるのか?

高橋一生さんは、そんな余白を生み出すのが最高に上手い俳優さんなのかなーと。

ちょっとした目配せや仕草、台詞回しに含ませた音の強弱から生まれるニュアンス。
表情や動きだけで一瞬にして表現する卓越な技etc.

あー、すみませんっ
推し推しなもので、褒め言葉ばっかり(笑)

話は変わりますが、一生さんが出演した昨年の舞台「フェイクスピア」も観に行ってきました。
これは言葉のフェイクとシェイクスピアを掛け合わせた野田秀樹さんの作品ですが、物語の中心となるのが「恐山」。

その時に受け取った余白から、たまたま帰りの飛行機から見た恐山へ畏敬の念が生まれ、先月とうとう恐山を訪れることに。

さてさて。
今回受け取った余白から一体何が生まれるのでしょうか??

私自身が楽しみで仕方ありません。

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