離婚の悩み。弁護士さんに相談する?その前にADR調停、試してみる?

 弁護士さんは、100%依頼者の味方です。もしあなたが、弁護士さんに依頼したなら、あなたの利益のために動いてくれるでしょう。依頼者にとってとても心強い存在です。
 しかし、依頼者の利益は、相手にとっては不利益であることが多いもの。また、夫婦間に問題が生じている時、一方にとっての正当性は、もう一方にとっては受け入れ難いものです。

 弁護士さんがどのように依頼者の利益や正当性を主張するか、相手がそれをどのように受け取るかによって、感情的な対立を深め、争いが大きくなってしまうことがあるのです。弁護士さんを立てたというだけで、相手は「敵対されている」と受け取る場合もあります。

 そのような状況になると、冷静に、穏便に話し合えるはずのことも、もめることになり、解決が難しくなってしまいます。
 
 「本当はできるだけ争わず、穏便に話し合って早く解決したい。でも夫婦だけでは難しい」そんな時は、弁護士さんに依頼する前に、ADR調停で話し合ってみるという方法があります。
 ADR調停では、家族問題の専門家が調停者となり、中立公平な第三者として、話し合いの仲立ちをします。

 調停者は、どちらの言い分も公平に丁寧に聴いて、一緒に問題を整理し、両者が問題を客観的にとらえ、解決に向けて主体的に考えを進めていくことを手助けします。
 したがって、余計な感情的対立を防ぎ、紛争性の高まりを抑えることができ、争いの少ない解決へとつながる可能性が高くなります。

ご自身の心の負担を手放して前に進むためにも、お子さんの健やかな成長のためにも、「ADR調停」で一日も早く、争いの少ない解決を。

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