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Amazon Prime Dayをスポンサー広告レポートで振り返る

こんにちは☀
人事採用チーム(@acrove_HR)です!

7月に開催されたAmazon Prime Dayについて、
スポンサー広告レポートの実績グラフとともに振り返りたいと思います。

「掲載枠別」の視点でも分析していますので、是非最後までご覧ください◎

(セールによるインパクトについては、商材や広告の出し方によって全く変わってきます。あくまで参考までにご活用ください)

2024年度Primeday
本セール:7月16日(火) 0:00~7月17日(水) 23:59
先行セール:7月11日(木) 00:00~7月15(月) 23:59)

※レポーティング対象は、スポンサープロダクト広告・スポンサーブランド広告に限っています。
※とあるビューティー系のお客様のデータをもとに作成しています(数値はマスキングしています)

過去に、セール期間における分析の記事も公開していますので、
あわせてご覧ください✨

そもそもAmazon広告の基礎について知りたい!という方はこちら↓



2024 Amazon Prime Dayに関する概要

先行セール・本セールのインパクト

スポンサープロダクト広告(以下、SP広告)経由の売上は、
通常時と比べて先行セール時は約2.2倍、本セール時は約4.5倍でした。

スポンサーブランド広告(以下、SB広告)では、
本セール時の売上伸長が顕著で、通常時と比べて約7倍ほどの結果になりました。

広告費を見てみると、
SP広告では通常時の約8倍、ブランド広告では約5倍まで広告費が伸長しています。

広告費をかけることによって機会損失を防ぐためにも、
通常時と比べてより多くの広告費を見積もっておく必要があります。

また、SP広告は
売上伸長が通常時の約4.5倍、広告費が約8倍であるのに対し、
SB広告は通常時の5倍の広告費で通常時の7倍売上を伸ばすことができています。

この結果から、
ブランドについて画像・動画とテキストで訴求できるSB広告は、通常時よりも高い費用対効果でセール時の売上に貢献しているといえます。

広告表示回数とクリック率

セール時はAmazon自体へのユーザー流入の増加により、通常時よりも表示回数は増加する代わりにクリック率は下がるのではないか?という仮説のもと、SP広告とSB広告の表示回数とクリック率を見てみました。

SP広告、SB広告どちらも、広告の表示回数の増加だけでなく、クリック率の上昇傾向がみられました。

表示回数についてはセール後に減少していますが、
セール後のクリック率はセール前の通常時のクリック率の推移と比べても高く推移しています。

このことから、以下のような仮説も考えられます。

  • セール終了後も、セール中に目にしていた商品や検討していた商品について再度ページを訪問するユーザーが多いのではないか?

  • セール終了後もAmazonに訪れる人は購入目的の商品があり、そもそもの購入モチベーションが高いからこそクリック率はセール前の通常時よりも高くなるのではないか?

クリック数と購入率

続いて、クリック数と購入率の推移を見てみましょう。

セール時はAmazon自体へのユーザーの増加によりクリック数は増加しても、購入率は通常時と変わらないのではないか?という仮説を持っていましたが、
SB広告については特に本セール時に購入率が上昇する傾向がみられました。

平均クリック単価(CPC)

セール最終日の駆け込み需要からか、
特にSP広告はセール最終日に平均クリック単価(CPC)が約2倍ほどに高騰しています。

ただ、購入率も高く推移しているので、
最終日まで余裕をもって広告費を用意しておき、広告費を切らせて機会損失をしてしまうことのないような運用が重要です。

SB広告は、
セール後のCPCが上昇しているのが特徴的です。

もともと、SP広告等と比べて表示枠が少ないため、CPCは高くなる傾向にあります。
SB広告は、検索結果だけでなく商品ページ内にも掲出されますが、セール終了後は商品ページへ訪れるユーザーが減少するために一層表示枠が少なくなり、CPCが高騰しているのも1つの要因として考えられます。

掲載枠別レポートの分析

掲載枠の種類

続いて、SP広告とSB広告それぞれについて、掲載枠ごとの推移を見てみます。

まず、それぞれの広告の掲載場所は大きく3種類です。
① 検索結果のトップ
② 商品ページの中
③ ①以外の検索結果

SP広告の掲載場所
SB広告の掲載場所

商品が購入される掲載枠に違いはあるのか?|通常時・セール時比較

まずはSP広告について
掲載枠別の売上を見てみましょう。

SP広告

通常時・セール時の売上のうち大半が「検索結果のトップ」枠からの売上です。
ただ、セール期間中は検索トップ以外の掲載枠からの売上も増えています。
このことから、セール時は検索結果の下の方まで確認して商品を購入したり、商品ページ内でもページ下部まで検討して商品を購入したりするユーザーが多いのかもしれません。

実際に、スポンサープロダクト広告の購入率の推移を見ても、
「その他の検索結果」における購入率は通常時よりも高いことがわかります。

同様に、SB広告も見てみます。
SB広告では、クリエイティブ素材が画像のものと動画のもので傾向が見られたため、素材別にも可視化しました。

SB広告

クリック率の推移

次に、クリック率についてみてみましょう。

通常時と比べて「検索結果の上位」枠のクリック率がセール時に上昇する傾向は、SP広告・SB広告共通ですね。

ただ、商品ページやその他の検索結果に掲載された広告のクリック率は、通常時からセール時にかけて特段上昇傾向は見られません。

これは、セール時に広告表示回数が爆発的に増加したことも要因のひとつとして考えられます。

参考:表示回数の推移

CPCの推移

SP広告のCPCの推移は以下の通りです。
セール終了後、セール前と同様の水準に戻っています。

SB広告のCPCの推移は、細かく変動が見られました。


まとめ

  • スポンサー広告経由の売上は通常時と比べて4~7倍、特に最終日はCPCも高騰する傾向にあるため、広告費は潤沢に用意しておく(セール前に調整する)必要がある

  • セール終了後もクリック率はやや高い水準で推移し、ユーザーの商品に対するモチベーションが高いことが見込まれるため、セール時に購入まで至らなかったユーザーに対してアプローチするのも手か。

  • もっとも売上につながる掲載枠は検索結果の上位(トップ)だが、セール時は上位以外の枠であっても購入率が高くなり、売上につながる


おわりに

いかがでしたでしょうか?

セールの振り返りは、次回のセール対策に直結します。

皆様も、Amazonのビジネスレポートだけでなく、是非広告レポートまで分析することで、プライム感謝祭やブラックフライデーといったビッグセールにそなえていきましょう🤜🏻

今後もAmazon・マーケティングに関する情報を発信していきますので、
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