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【Amazonセール研究】時間別に見る広告指標(Prime感謝祭・BlackFriday)

はじめに

こんにちは!ACROVE採用チームです。

今回は、少しニッチな内容になりますが、
ACROVEが多くご支援させていただいているAmazonについて、
セールの時の広告指標の動きを時間別にとらえてみました。

商材や広告の出し方にもよるかと思うので、分析の切り口としてなど参考までにご覧ください!


セール開始後1時間・終了前1時間はアクセスが集中するのか?

分析対象セールは2023年Prime感謝祭・BlackFriday

今回は、2023年のセールの中でも
大規模だった2つのセールについて取り上げます。

※レポーティング対象は、スポンサープロダクト広告(Amazon内の一般的な広告です)に限っています。
※とあるお客様のデータをもとに作成しているため、数値はマスキングしています

売上と表示回数について、日別の推移を見てみると上記の図のようになりました。
ひとつ目の山がPrime感謝祭、2つ目の山がBlackFridayです。
1日あたりの表示回数はPrime感謝祭・BlackFriday共に大差はありませんが、
売上で見ると1日あたりの売上にやや差が見られます。
セール期間中の注目度は高く、表示は一定されるものの、BlackFridayは期間が長い分 1日当たりの売上が落ち込む傾向がみられました。
初日や最終日の売上規模はPrime感謝祭と同様に大きいため、期間が長いほど中だるみしやすいともいえそうです。

ちなみに、通常時(セール以外の時)の指標の動きはこんな感じです。
※数値をマスキングしているため、色が濃いほど数値が大きいと判断してください。

注文数を見ると、お昼から夜にかけて満遍なく注文されており、土日になるとやや注文が増えるような傾向が見られます。
ただし、表示回数(Impression)を見ると、夜の時間帯に多く広告は表示されています。

このようなヒートマップで時間別・曜日別に可視化することで、
どの時間帯に広告表示されるのか?(ユーザーがAmazonで商品を見ているのか?)どの時間に注文が多くされるのかを確認することができます。

セールの時は、セール開始1時間や終了前の1時間が混雑する(モールへアクセスするユーザーが多い)とされていますが、それが本当なのか?も含めてみていきましょう!

Prime感謝祭の分析

まずは、10月14日(土)と10月15日(日)に開催された、Prime感謝祭の指標の動きを見ていきましょう。

土日の2日間であったこと、前回のセールから一定期間が空いたことからも、かなりインパクトがあった印象です。

まずは、スポンサープロダクト広告経由の注文数と広告の表示回数です。

注文数、表示回数ともに、やはりセール開始の1時間と、セール終了前の数時間に跳ねている様子が見て取れます。

また、初日の午前中に関しても表示回数・注文数が高いですね。

続いては、広告のクリック率(CTR)、広告経由の注文率(CVR)を見てみます。

クリック率(CTR)は、セール初日の夜の時間帯から翌日にかけてと、セール終了前数時間にわたり高い数値で推移しています。

注文率(CVR)は、どの時間帯においても同じような推移となったため、
このデータだけ見ると、セールの時にはページへ流入したユーザーを離脱させない施策を考えるよりも、そもそも商品のページに流入させることの方が重要なのかもしれません。

BlackFridayの分析

続いて、BlackFridayの結果になります。
2023年のBlackFridayは、11月24日(金)〜12月1日(金)までの期間と、11月22日と11月23日には一部商品で先行セールが実施されていました。

時間別・日別に注文数と表示回数を見てみると、
Prime感謝祭同様にセール初日と最終日の終了前に注文が多くされていました。
一方、表示回数で見ると、Prime感謝祭とは違い、初日の表示回数は多いものの、最終日はPrime感謝祭ほどではなかったと言えます。

10月のセール後あまり期間があいていなかったことと、セールの期間が長かったことも影響していそうです。

続いて、CTRとCVRも見てみます。

CTRについては表示回数が少ない時間に高い傾向があり、
CVRはどの時間が高いといった傾向はあまり見られませんでした。

セールの期間が長かったことからも、「明日でも買える」といった感情が働き、ユーザー自身のタイミングで商品を注文していたことからこのようなCVRがまばらに分布する結果になったのかもしれません。

まとめ

  • Prime感謝祭、BlackFridayといったセール期間において、
    セール開始1時間・セール終了前1時間は広告の表示回数・注文ともに殺到する

  • セールの期間が長いほど中だるみすることから、CVR(注文率)は時間帯別のUpDownがさほど見られない


おわりに

今回は、Amazonスポンサー広告のプロダクト広告キャンペーンレポート(時間単位)を用いて、2023年実施のビッグセールの傾向を見てみました。

時間別に指標を見てみると、
ユーザーの行動や生活をイメージしやすくなるのでおすすめです!

今後もAmazon・マーケティングに関する情報を発信していきますので、
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