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毛の色で判断されたら・・・往生しまっせ

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◆猫の模様は24種類

猫の毛色(ベースとなる色)は大きく分けて、8種類に分類されます。

・白
・黒
・グレー
・茶トラ
・キジトラ
・サバトラ
・三毛
・サビ
そして、猫の柄は大きく分けて4種類あります。

・全身模様
・白混ざり
・トビ柄
・薄模様
この組み合わせによって猫の模様は決まっていきますので、大まかに数えると24種類ほどの模様が存在しているとされているようです。

人間の肌の色は3種類とされていますので、猫の毛色や柄が非常に多いことを物語っていますよね。

◆猫の毛色と柄の組み合わせ

猫の毛色はなんとなく想像をすることが出来ますが、柄は言葉で聞くとあまりピンとこない方もいらっしゃることでしょう。全身模様だけでも複数存在するのですが、詳しい分類は以下の通りになります。

全身模様

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・白猫(白地×全身模様)
・黒猫(黒地×全身模様)
・グレー猫(グレー地×全身模様)
・茶トラ猫(茶トラ地×全身模様)
・キジトラ猫(キジトラ地×全身模様)
・サバトラ猫(サバトラ地×全身模様)
・サビ猫(サビ地×全身模様)

全身模様は、上記で挙げた毛色のベースのうち7種類の毛色(白・黒・グレー・茶トラ・キジトラ・サバトラ・サビ)との組み合わせを指します。

白・黒・グレーは単色となり、茶トラは赤(オレンジ)地に濃い赤のシマ模様、キジトラは茶色地に濃い茶色や黒いシマ模様、サバトラはグレー地に黒いシマ模様が入ります。

サビ柄は三毛の3色カラーのうち、白を除いた黒と茶の色が混ざり合った柄となります。サビも三毛と同じように、遺伝子の関係上オスが少ないです。


白混ざり

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・白黒猫(黒地×白混ざり)
・グレー白猫(グレー地×白混ざり)
・茶白猫(茶トラ地×白混ざり)
・キジ白猫(キジトラ地×白混ざり)
・サバ白猫(サバトラ地×白混ざり)
・ミケ猫(ミケ地×白混ざり)

白混ざりは、白・サビの毛色を除いた6種類の毛色(黒・グレー・茶トラ・キジトラ・サバトラ・ミケ)との組み合わせになります。

日本猫と言えば思い浮かべる方も多いと思われる三毛猫も、白と茶と黒を美しく融合した模様の猫と言えるでしょう。三毛猫のほとんどがメスなことからも、珍しい猫と言っても過言ではないですよね。


トビ柄

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・白黒トビ猫(黒地×トビ柄)
・グレートビ猫(グレー地×トビ柄)
・茶白トビ猫(茶トラ地×トビ柄)
・トビキジ猫(キジトラ地×トビ柄)
・サバ白トビ猫(サバトラ地×トビ柄)
・トビミケ猫(ミケ地×トビ柄)

トビ柄は、白・サビの毛色を除いた6種類の毛色(黒・グレー・茶トラ・キジトラ・サバトラ・ミケ)との組み合わせになります。

白混ざりとの違いは、基本的には白色がベースになり、色のついた部分が少ない柄であるという点です。


薄模様

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・クリーム猫(茶トラ地×薄模様)
・グレートラ猫(キジトラ地×薄模様)
・グレートラ猫(サバトラ地×薄模様)
・パステルミケ猫(ミケ地×薄模様)
・グレーサビ猫(サビ地×薄模様)

薄模様は、白・黒・グレーを除いた5種類の毛色(茶トラ・キジトラ・サバトラ・ミケ・サビ)との組み合わせになります。その名の通り、毛色の薄い柄であることが特徴です。


◆その他の猫の模様の呼び方

これらの他にも様々な柄を持つ猫がおり、それぞれ特徴的な名前で呼ばれています。

・ハチワレ
ハチワレは、白と黒がちょうどいい具合に合わさっており、額から八の字のように色が分かれている模様から、このように呼ばれるようになったようです。末広がりである「八」は縁起が良いとされ、日本でも人気の高い模様であることが窺えます。

ハチワレ猫の中には靴下を履いているようなソックス柄や、口元にヒゲが生えているようなチョビヒゲ柄も見受けられます。

日本ではわりとポピュラーな模様でもあるので、お目にかかれる機会は多いことかと思われますよ。

・ポインテッド
ポイントカラーとも呼ばれるポインテッドは、明治時代以降に日本にやってきたと言われています。

顔や手足、そして尻尾などに黒や茶などの濃い色が出てくることが特徴的で、このように呼ばれるようになりました。純血種ではシャムやラグドールが有名です。

このポインテッド模様の面白いところは、温度の影響を受けることによって柄の出方が変わるということ。猫が本来持ちあわせている遺伝子である「サイアミーズ遺伝子」が関係しているので、子猫の時代には明確に色合いが分からないところも、非常に珍しいです。

・ヒョウ柄
ヒョウ柄と聞けばネコ科の動物園でしか見ることの出来ない、ヒョウを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。猫の純血種の中にも、ヒョウと同じ柄をした猫が居るのです。

このヒョウのような模様をロゼットと呼び、この被毛を持つのはベンガルしか居ないそうです。

美しい模様と、ミンクのような柔らかい被毛に魅了されてしまう方が、非常に多いようですよ。

猫の柄はどうやって決まる?

猫には多種多様の毛色や模様があることが分かりましたが、このそれぞれの柄は、どのように決まっていくのでしょうか?

◆猫の9種類の遺伝子が決め手

猫はそれぞれの毛色をつかさどる、遺伝子を持っています。生まれる際に両親からその遺伝子を受け継ぐことによって、おおよその毛色や模様が決まるのです。

この毛色を決める遺伝子は全部で9種類あり、それぞれの遺伝子は更に2種類ずつ存在するので、2つで1対の遺伝子となります。

9種類の遺伝子は以下に分類されていますので、見てみましょう。

・W(ホワイト)
・O(オレンジ・ブラウン)
・A(アグーチ)
・B(ブラック)
・C(カラーポイント)
・T(タビー)
・I(インヒビター)
・D(ダイリュート)
・S(スポッティング)
この遺伝子には優性と劣勢があり、18種類の中の遺伝子を両親からそれぞれ1つずつの遺伝子を受け継ぐことにより、子猫の毛色は決まっていくのです。

前述したポインテッド柄のシャムやラグドールはCの遺伝子に分類されますが、Cs(サイアミーズ)という劣性遺伝子を受け継ぐことによって、あのような珍しい模様が生まれるという訳です。

ちなみに劣性遺伝子は劣っているという意味ではなく、遺伝的な性質があらわれやすいかそうでないかの違いだけなので、悪い意味ではありませんよ。


猫の柄によって性格がちがう?

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遺伝子によって細かく分類される毛色や模様ですが、柄によって性格は変わってくるのでしょうか?

そもそも遺伝とは両親から受け継ぐものなので、どちらかの親に似ていたり、所々両親から似た部分を受け継いだりしているのが、自然ですよね。

毛色によって性格は異なるとは言われてはいますが、根拠があるものではありません。しかしある程度の判断材料にはなると思いますので、代表的な猫の柄ごとの性格をご紹介します。

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◆白猫の性格

単色の中でも美しい気品漂う白猫は、オッドアイやブルーの瞳の子も産まれやすく、とても神秘的な猫と言えます。

しかしこの美しさは野生では目立ちやすく、敵に狙われやすいです。そのため、白猫は警戒心が強く神経質な性格と言われています。

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◆黒猫の性格

白猫と真逆の黒猫も、違った美しさがありますよね。

黒猫は、人懐っこくフレンドリーな性格をしているので、高貴なイメージとは異なるところが黒猫の魅力と言えるでしょう。日本猫の中でも飼育しやすい猫として有名です。

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◆グレー猫の性格

ロシアンブルーのような美しい毛並の猫は、見ているだけでうっとりしてしまうほど、美しいですよね。

グレー猫は、絵具に例えると白と黒を混ぜ合わせて完成する色ですが、性格的には黒猫に近いそうです。穏やかでおっとりした性格が特徴的と言えるでしょう。

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◆白黒猫の性格

ハチワレのような模様の白と黒のバイカラーは、頭がよく好奇心旺盛と言われています。人間にもよく懐くので、常に一緒に遊びたい飼い主さん向けの性格をしています。

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◆茶トラ猫の性格

オレンジの優しい色合いの茶トラは、見た目のとおり優しく甘えん坊な性格の子が多いです。

茶トラのオスは特に甘えん坊と言われており、飼い主さんにべったりです。遺伝子的にオスが多いので、余計に甘えん坊のイメージが定着しているようですよ。

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◆キジトラ猫の性格

先祖であるリビアヤマネコに一番近いとされているのが、キジトラです。

最もよく見る柄としても挙げられるキジトラは、野性味も強く残っており、警戒心が強く心を許した相手にしか懐きません。しかし、仲良くなると一転して甘えん坊になるので、ツンデレ代表といったところでしょうか。

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◆サバトラ猫の性格

シルバーがかった毛並が美しいサバトラは、見るからに上品な雰囲気が漂っていますよね。

サバトラの性格に関しては、両極端な2種類のタイプが居るとよく言われています。クールで神経質タイプと人懐っこい甘えん坊タイプに分かれるようなので、どっちの性格なのか、見極めてみたいものですよね。

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◆三毛猫の性格

三毛猫は、和猫という言葉がピッタリなようにおっとりとした性格かと思いきや、自由奔放でお姫様タイプの子が多いようです。

三毛はほとんどメスなことからも、このようなイメージは定着しやすいのかもしれません。それはそれでとてもかわいいですよね。

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◆サビ猫の性格

複雑な模様そのままのような性格をしているのが、サビと言われています。まさしく世間がイメージする猫、そのものとも言えます。

三毛のようにメスが多いので、お姫様気質な上に気ままな性格であるようです。

一方で、頭が良く協調性も高いので、落ち着いて一緒に暮らすことの出来る猫と言えるでしょう。


まとめ

猫はどんな柄でも可愛い。十猫十色ですね。

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