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【イノベーション連載①】イノベーションの必要性と領域について考える

 こんにちは!
 
皆様は花粉症の影響を受けていますか?私はモロに受けており、めちゃくちゃ苦しいです・・・
会社の仲間から「ミヤリサン」というものが聞くと言われ、先週から飲んでいます。まだ効くかどうかの結果は出ていませんが、信じて毎日飲んでいます。(本当に効くか分からないので、皆様は鵜呑みにしないでください・・・)
 
さて、本日からは現在関わっている複数のプロジェクトでもあり、個人的にホットなテーマでもあるので、「イノベーション」について複数回連載していきたいと思います!
どこの企業でも、このテーマは避けて通れないテーマだと思いますので、個人的見解ではありますが、皆様の役に少しでも立てたら幸いです。
イノベーション連載第1回は。「そもそもイノベーションは何が何でも必要なのか?」というポイントについて紹介したいと思います。
結論として必要である、というのが個人的な回答ですが、盲目的になんでもイノベーションが必要であるかというとそうではないと思っており、本日はなぜ必要か、どこに必要で、どこには必ずしも必要ではないのか、という点について主に紹介していきたいと思います。

1. イノベーションが必要なのは、既存のビジネスモデルの安泰を確信できないから


まずイノベーションはなぜ必要とされているのか、そこから改めて考えていきたいと思います。
まず歴史を振り返ると、過去にももちろん多数のイノベーションは起きてきました。電話、飛行機、車、コンピューターなどなど、これは現在は当然のものでも、生まれた当時は革新的なものであったと言えるでしょう。ただ現在は過去にないぐらい、イノベーションが社会に求められているように思えます。
それは飛躍的な技術の発展により、情報が民主化され、変化とニーズが目まぐるしく絶えず変化する社会になってきたから、だと考えています。理由としては当然のものだと思いますが、新たな技術がどんどん社会にローンチされ、できることが増え、一般消費者は多様で豊富な情報を享受でき、社会も個人の嗜好や個人へのアクセスチャネルが豊富になってきている、ざっというとこんな感じでしょうか。
ここについては深い考察を持つ方がたくさんいらっしゃると思いますが、大まかにはこんな感じだと思います。イノベーションについて取り組む際に、まずはこんな背景であることを理解することが最初の第1歩であることは必要なステップと思います。
(この点はDXの記事でも触れています。もしご興味あれば下記の記事もご覧頂ければ幸いです)
https://note.com/yht_consulting/n/n2e18026256e6

2. イノベーションが必要な領域は見極めなければならない

それでは導入で立てた問いに戻りたいと思います。
「そもそもイノベーションは何が何でも必要なのか?」
答えは「必ずしもYesではなく領域によりけり」、というのが私の考えです。
そもそも論に再度戻りますが、特に大企業でイノベーションが求められていますが、大企業はやはり大企業である所以があり、既存のビジネスモデルが素晴らしいからこそ、大企業とされており、社会から長年求められているのです。そんな素晴らしいシステムを破壊あるいは再構築するようなイノベーションを起こす必要はリスクも高すぎる上、組織の多くの人が納得しないでしょう。あくまでイノベーションは既存のビジネスモデルと並行して行うべきだと考えています。
そこで、この文脈において大きく3つにビジネス領域を分けてみたいと思います。
 
今関わっている業務が、定型業務なのか、複雑な業務なのか、あるいはチャレンジグな業務なのか、まずはここを見極める必要があります。例えば定型業務は、コールセンター業務、工場の生産業務など、複雑な業務はサプライチェーンに関わる業務、チャレンジグな業務は新規事業や研究開発などが挙げられます。
これらの業務に応じて、定型業務であれば改善を目指し、複雑な業務であればベストプラクティスのアップデートを目指し、チャレンジングな業務であればイノベーションを目指す、と考えています。
もちろん、これらの目指すターゲットは完全に切り離せるものではありません(格好よくいうとMECEというらしいです)。
しかし、業務の傾向によって、イノベーションを目指せば良いというわけではないということがメッセージです。素晴らしい利益を上げている工場生産業務(=定型業務)を、イノベーションを起こすと言って、常に新しいチャレンジをしていたら既存ビジネスの根幹を揺るがしかねません。これは、長年の知恵と経験が詰め込まれたかなり素晴らしい仕組みであるからです。ただ、完璧というものはおそらく存在せず、常に小さな欠点を改善していく必要はあると考えます。
このようにビジネス領域に応じて、ターゲットとすべき方向はあなた自身が問うていく必要があります。このあたりの詳細は別記事で再度扱いたいと思います。

3. イノベーションより必要とされているもの


前章で紹介した3つのビジネス領域に分けると、業務に応じてイノベーションをターゲットとすべきかどうかが分かれる、つまり必ずしもイノベーションは何が何でも追い求めるべきではない、ということをご理解頂けたかと思います。
しかし一方で、何やら3つの領域でターゲットとすべき方向性は似通っている雰囲気を感じて頂けたのも事実かと思います。
この正体は何かというと、改善にもベストプラクティスのアップデートにもイノベーションにも共通して必要なのは、「学習する組織・チーム」を作ることだと考えています。
これの関連として、組織マネジメントの記事を以前紹介していますので、こちらもご興味あれば一読ください。
 https://note.com/yht_consulting/n/n30b9cd84afd5
 
これは個人ではなくチームとして、診断→分析→実行→省察(PDCAに似ていますね)のサイクルアウトを繰り返せる組織・チームのことを指しています。失敗を許容しない文化ということが、私の携わったクライアントの中でも多々いましたが、失敗から学ぶ組織・チームになろうということに似ています。最近読んだ本で、「チーミング(teaming)」というワードで紹介されていましたが、まさに「チーミング」を行うことが組織全体に必要な取り組みなのではないでしょうか?
(teamingとはteam(チーム)の動詞と考えていただければと思います)
こちらも具体的には、別記事で紹介させていただきます。

本日の記事はいかがでしたか?
近年よく上がるワード「イノベーション」について、なぜ、どんな領域で求めるべきものなのか、それより以前にどんな概念が必要か(チーミング)について、紹介させて頂きました。深く紹介すると、非常に長くなるので、今後連載記事としてイノベーションをテーマに紹介を継続していきたいと思います。
イノベーションについて、あるいは変革、新たな取り組みや新規事業を行うことにお悩みの方は是非一度お問い合わせください!


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