マッキンゼー時代の回顧録
こんにちは!
今回は代表の秋田のサラリーマン時代の回顧録として、マッキンゼーで働いていた時の一部を紹介したいと思います!
私自身はそんなに意識はしていなかったので、結構興味を持って聞いて頂く機会が多く、私たちを少しでも知ってもらいたいと思い、今回はこの記事を紹介します。
どんな組織か、どんな人がいるか、私は何をしていたか、というポイントで書いてみたいと思います。もしかしたら読者の中には、他にも興味ある方がいらっしゃるかもしれませんが、その場合はお話ししますので、是非お気軽にご連絡ください!
読者の皆様は(ご存知の方もご存知でない方もいらっしゃると思いますが)、マッキンゼーと聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
Up or Out、給与が高い、最高のコンサルティングファームなど、この辺りがよく耳にするワードですが、この辺りもお伝えできる範囲で、本記事で紹介して行きたいと思います。
1. シンプルな価値観に基づく美しいグローバル組織
マッキンゼーの風土として最も感覚的に感じたのは、Client firstとPeople developmentの価値観がグローバルで徹底され、ほとんどのメンバーがそれに基づいて行動をしていると感じたことです。(私が携わったのは、グローバルのほんの一部なのでもちろん全部を見ているわけではない前提です)
HPを見るとミッションはこう書いてあります。
「To help our clients make distinctive, lasting, and substantial improvements in their performance and to build a great firm that attracts, develops, excites, and retains exceptional people.」(際立って大きな継続的成長を実現できるようクライアントを支援する。同時に、卓越した人材を惹きつけ、成長させ、刺激し、彼らが長く留まりたくなるような最高の組織を創造する。)
他の企業は在籍していなかったので、確かなことは分からないですが、これに向けて会社一帯となってこのミッションの達成に向けて動いていることを本当に実感できました。
一つのプロジェクトに対して、国内のコンサルタントだけでなく、海外のコンサルタントも巻き込み、また今までの社内に蓄積された知見を総動員してクライアントバリューを追求していました。
関連するエピソードを一つ紹介します。マッキンゼーでは定期的にクライアントへアンケートを取って、クライアント満足度を計測し、フィードバックを受け取ります。あるプロジェクトで、私はクライアントからお叱りのフィードバックを受けてしまったことがあり、パートナーとマネージャーに呼び出され、「クライアントから秋田さんは期待通り動けていないとフィードバックを受けている。このままだとクビだ。どうやってクライアントバリューをここから挽回するのか?」と言われたことがあります。他のファームをよくは知らないですが、クライアントからのフィードバックが全てであり、それがUp or Outと言われる所以であり、クライアントバリューを追求する会社なんだ、と振り返って思うエピソードだと感じました。ちなみにこの後無事挽回できました!(挽回できたはず、と思ってるだけかもしれませんが笑)
またマッキンゼーではPeople developmentを非常に重要視します。私が昇進するかしないかの時に、ナレッジシェアとチームメンバーとのコラボレーションの点を指摘され、昇進が叶わなかったことがありました。評価面でも、この人と働くことがエキサイティングなのか、という点が非常に重要視されると実感した出来事でもありました。
以上のことが一見当たり前に見えるようなこともあるかもしれませんが、極端に言えばそれだけなのです。それだけというのは、この2点(Client valueとPeople development)を追求してさえいれば、他は自由で、グローバル全体で徹底されていると感じた会社でした。
私もこんな点を見習いたい!、と思って日々精進しております。笑
2. 多種多様すぎる人材
マッキンゼーは本当に多種多様な人材がいる会社でした。医者、公認会計士、弁護士の資格があるといった有名どころから、陶芸家になった、ボクサーにチャレンジした、さらには社内ニュースで見ただけですが、なんとオリンピックに出場した!、といった意味不明な人までいました!笑
そんな背中を見て、私もフィットネスの道に進んで、コンテストに集中してどこまで自分が通用するのか試したくなったのかもしれません。笑
私は社交性が高い人間ではなかったので、幅広い付き合いというわけには行かなかったですが、これこそが前章でお話しした際立った人材を惹きつけている、その証拠そのものなのではと思います。
こんな話もありました。「マッキンゼーは積極的な広報活動をしない。なぜなら、最高の人材を入社させ、それをさらに高めて、卒業という形で社会に人材を送り込むことで、その人自身がマッキンゼーを素晴らしい組織だと証明してくれるからだ。」と。
この話を聞いた時に、変になるほど、と思ってしまったことを思い出しました。
3. 旧来のコンサルティングを覆すコーチングアプローチ
そんな会社に私は2年半在籍していたいのですが、私自身はコンサルティングを積極的にしていた印象が実はありません。私は、RTS(Reset Transform Sustainの略)というファンクションに在籍していたのですが、ちょうど私がジョインしたタイミングごろに日本で立ち上がったものでした。確か採用面接で言われた話だったと思うのですが、「従来のコンサルティングモデルから脱皮しなければならない。これからはコーチングこそがクライアントバリューに寄与するのである」と。
最初は意味不明だったのが正直なところだったのですが、今でははっきりわかります。
元々なぜこんな考えが生まれたかというのは、リーマンショックが起点だったとのことです。
リーマンショック前までは、M&Aや戦略案件などが主流であったらしいのですが、リーマンショックを機に、企業価値を測る、戦略策定をするなどといったことに対して危うさを感じるようになり、それだけでなく施策の策定や実行支援を通じた企業価値の向上にまで踏み込むべきではないかという考えが湧き出たそうです。
そこでRTSというファンクションが2010年ごろにUSで立ち上げり、そこから5,6年遅れて日本にもやってきたということです。
ここで企業価値を向上させるとは、「クライアント企業が変革を起こし、それを自走させること」、だと私は理解しております。単にコンサルティングをするだけだと、基本的にはコンサルタントが企業を引っ張る、外部視点で推進力を与える、などといったことが通常起きますが、それだけでなく、そこからクライアントが、そしてクライアント企業が自分自身で推進力を発揮できる状態に持っていくことが求められます。これこそがコーチングを求められる、ということです。
これは私の体験でもありますが、中々大変ですし、ある程度時間がかかるアプローチではあるのですが、非常にエキサイティングで、バリューを上げられていると実感ができるアプローチであったと感じていました。
今回の記事は以上となります!
今回の記事はいかがでしたか?マッキンゼーという組織に興味を持って欲しいというのが本記事の趣旨ではないのですが、少しでもこんな人間が作っている会社に興味を持って頂けたら幸いです。弊社のコンサルティンサービスも、こんな経験や考えを大事にして価値提供をしてまいりたいと思います。
少しでも興味を持って頂いた方は、是非お気軽にご連絡ください!
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