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【戦略策定】スキルやフレームワークは役に立たない!?戦略は理想ではなく直面する現実から始まる!

 こんにちは!
 
いきなりですが、皆様は嫌な気持ちになった時に、どのように吹っ切ることが多いでしょうか?
いわゆるストレス発散方法に近いと思いますが、寝る、飲む、運動する、などなどいろいろな方法をお持ちかと思います!もし、良い方法があったらどなたか教えてください。笑
 
私はもういいや、と思うようにして切り替えようとはしますが、何だかんだ心に残るものがあるというのが正直なところでもあり、どなたかの声を聞きたく、このテーマに触れてみました。笑
 
さて、本日は「戦略策定」というテーマについて紹介したいと思います!
何となくカッコ良い聞こえがする方もいると思いますし、興味ある方もいらっしゃるのではないかと思い、私の経験として感じた戦略策定を噛み砕いて紹介していきたいと思います!
分かりにく部分があれば、是非フィードバック頂ければ幸いです!
 

1. 戦略は現状を理解し、勝てるポイントを見極めるということ


いきなりですが、戦略とは何かを考える際の例としてこんな話が分かりやすいのではと思い、初めに紹介します。
皆さんはジェンガをしたことがあるでしょうか?
同じ形状の木の棒を1段3本ずつ互い違いにタワー上に並べ、1人一本ずつその木の棒を抜いて、タワーを崩した人が負け、というゲームです。通常、どこがこのタワーを支える重心になっていそうかを見た目で判断しながら、重心になっていない簡単に抜ける木の棒を引き抜いていきます。ただ、逆に考えると、この高く積み上がっているタワーの中で何本かがタワーを支える重心となっている木の棒となっており、その木の棒を見抜き、崩れるポイントを見極めることさえできれば、勝てるゲームともいえます。
やや逆説的ですが、戦略とはジェンガの中にある数本の重心を見抜くことに非常に似ていると思えます。タワーのバランスを見極めつつ、木の棒一本一本の隙間がどれぐらいあるか、といった現状を把握した上で、どこがタワーを崩す鍵となっているか見抜くというプロセスはまさに戦略を策定する、「現状を把握し勝てるポイントを見抜く」ということと言えるかと思い、このジェンガの例を紹介しました。
要するに戦略とは現状を診断し、解決方法を見出し、最善を選び抜くということ、と言えます。こういったゲームの例では知らずのうちに、行っていたりしますが、ビジネス上では複雑で骨の折れることであったりするので、知らずのうちに綺麗事であるミッションやビジョンなどといったことから入ることがあります。
そうではなく、現状の複雑な問題をまずは把握する、そこから考え抜き、何が最重要なポイントなのか、それをどのように解決して行くのか、基本的なことですが、これが戦略を作るということなのではないかと思います。
また大事なことは、それが実現可能であり対処可能であるということです。自社のリソースや強みを理解した上で、解決方針を決めていかなければなりません。近頃、DXやAIといったワードが流行っておりますが、安易にこれに飛びつき、ITツール導入などを行っても、おそらく何の効果も産まれません。

2. スキルやフレームワークは二の次


戦略関連の話になると、どんなスキルがあるのか、どういうフレームワークが効果的なのか、などこういったお話であったり、聞かれたりすることがよくあります。
これに対しては、そんな答えはない、というのが私の意見です。
使うのであっても、戦略策定のために現状の問題を深堀する際に抜け漏れなく、多面的に問題を検証する際に活用するといった、あくまでツールという位置付けで使うものぐらいに考えておくのが良いだろう、と思っています。
前章でも紹介しましたが、まずは現状の複雑な問題を把握したのちに、その問題を分析する際に使うのがフレームワークです。分析とは分けることであり、どこが取り組むべきポイントなのかを見極めるためには、こういうフレームワークは有効と言えるでしょう。
では、スキルは?という話になりますが、スキルと呼ばれる単純なソリューションは私の知る限りではありません。分析や解決策を考えるにあたって、事例や知識などのインプット情報は役に立ちますが、一番大事なのはなぜとしつこいぐらい考え続ける忍耐力と、そこのポイントを押さえる経験といったものは役に立ちます。
こういった知識はなんだかんだ行っても非常に重要で強力なサポートになりますが、あくまでツールであるという認識が大事で、戦略は個々の会社やダイナミックに動く社会や技術のなかで作る戦略はあくまで生き物であり、いきなりこうすべき、といったような戦略は危なっかしいと言えるでしょう。(経験がめちゃくちゃある人はここが素早く正しい方向性を導ける人もいますが、あくまで経験があるからできる技であり、またそういう人も問題の把握というプロセスを最終的にすっ飛ばすことはないはずです。)

3. 理想やビジョンは戦略とは関係ない


最後にここの混同がありがちなことかと思います。
戦略とはあくまで「勝つ」ということであり、ミッション、パーパス、ビジョン、野心などといったものとは異なるものであることを理解する必要があります。
これらのものが不要であるとかそういうことではないですが、戦略策定とはこういったもののように未来をスタートとした曖昧な思考プロセスなのではなく、現実をスタートとして困難な問題解決を行う地道なところから始まるクリアな思考プロセスであるということです。
理想やビジョンをつなぐ形で戦略を作る形になること自体は、問題ないのですが、願望は願望であり、それは戦略でも何でもありません。
「会社の利益を向上させる」「徹底的なコストカットを行う」「株主価値を上げる」などといったワードはおそらく誰も反対しませんが、単なる願望やスローガンであり、行動が何も伴っていませんし、何をしたいのかは全く伝わりません。
前章までのプロセスを経た戦略は、勝つために何をすべきか、という点で具体的な行動が伴うことが分かる形になります。この結果自ずと戦略目標も見えてきます。
もう一つ強調しておきたいのは、目標はあくまで戦略の結果導き出されるもので、目標から戦略を導くわけではないということです。「会社の営業利益を5%から10%に3年間で向上させる」、こんな目標からスタートしても、なぜかもわからなければ、どうやって勝つか、行動も分かりません。現状の問題分析から入った上で導き出された戦略の上であくまで導き出されるのが目標だからです。
「会社の営業利益を5%から10%に3年間で向上させるために、XX分野を売却し、XX分野の人材確保と投資を行い、社長直下のプロジェクトチームを発足する」、例えばですがこんな戦略があったとしたら、あとはこれに紐づく目標は自ずと見えてくるはずです。

本日の記事はいかがだったでしょうか?
戦略というテーマなので、難しいテーマに見えるところもあったかと思いますが、スタートを見誤らなければ、大きく外すことはないというのも少しはわかって頂けたら幸いです!
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