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プロフィール撮影に何を着るか?自分のミッションを知るにも形にしてみることから


 これからの季節、そしてプロフィール撮影で何を着るか?オンラインにて三重県からのご相談です。単純に表面的に似合う、だけではなく何を達成したいのか。何を伝えたいのか。プロフィールが掲載される媒体だけでなく普段の自分そして他のチャネルではどう見えているのか、添えられる言葉含め、どこを切っても軸があると相乗効果が現れます。写真と実際会って別人だとショックですし、軸があるとクローゼットが増える一方、ということも防げます。
  

===ご相談内容===


 「昨年の秋冬シーズンを前にそれまでお勤めだった企業を退職し、個人起業をスタート。そのタイミングで秋冬のお買い物をご一緒し、次は夏に向けてのその後について相談したいです。今日は夏物を色々取り出していました。クローゼットの奥に眠っていたアイテムも発見しました(汗)少数精鋭のファッションアイテムに囲まれて過ごしたいと思っています。来月にはプロフィール撮影を予定しているので、その時に手持ちの中から何を着るか悩んでいます。」

顧客様の背景:これまでお勤めだった企業は日本の大手一部上場企業。中国の拠点に赴任され、唯一の女性管理職としてご活躍でした。大規模な設備管理を担当され、現場ではハシゴに登っての作業も多々あり作業服にパンツスタイルが定番。管理職としてメンバーを束ねていらっしゃるキャリアをお持ちです。現場での経験から、単に中国語を身につける、というのではなく成し遂げたい目標があるからこそ中国語も上達し、目標も達成されるという「中国語コーチ」として、オンラインで日本ー中国にいらっしゃる方を幅広くサポートされておられます。
  
 


===西畑からのご提案===
やってみてわかったこと、進化の共有


 夏物全般のお手持ちアイテムの活かし方と、プロフィール撮影での装いについてのご相談を有難うございます。撮影用として一張羅でその時だけではなく、普段でも使うスタメンアイテムのBESTで撮影できるのが理想ですね!秋冬のご提案から、その後変わったことや、最近どうされているのか近況についてお聞かせください。

「秋冬の時は自分のターゲットとして考えていたのが、中国に赴任するようなある程度経験があるご年齢の男性でした。企業幹部層の男性です。しかし起業してわかったのは、手応えがありより自分が役立てそうだなと実感した方は実際は違っていたようです。これからリーダーを目指していく30代くらいの女性。キャリアプランやその時の気持ち含めて、自分の経験が必要とされているとやってみてわかりました。自分が男性社会の中で管理職をしてきた経験を生かせる、30代の女性が自分に依頼が多いです。姉御キャラ、として頼ってもらいたいというか。」
  
 
 なるほどです。中国では異国のため、日本にいるような予定調和がない分、唯一の女性管理職という残念ながらマイノリティである要素がクローズアップされなかったのかもしれません。そのため自分の強みとしての認識も薄かったのかもしれませんが、日本ではその特徴が目標となり勇気付けられる存在が多くいるとわかったのですね。
  

強みイメージの確定


 もちろん上品で信頼感ある、という点は変わらないものの、より姉御キャラというか、頼れるお姉さんとして温かみをより出していくという点に賛成です。ご本人から感じる、海外赴任を楽しんで来られたご経験というのは穏やかで動じない、温かい包容力として伝わってきます。

 動じず・包容力があって・頼れる姉御(ご本人談)というキーワードは、イメージ分類では ワイルド・シック というファッションテイスト (注:後述)にて表現されます。温かみがあって、イタリアンマダムのような品がありながらも健康的で色気がある、明るく頼れる女性像です。
 では、着用シーンを確認したいのですが、実際にクライアントとお会いになるのは中国にいる方も対象ということでオンラインが多いのでしょうか。


「オンラインでのサービスがメインで、今後は教材作成とネット上の発信に力を入れて行きます。」


オンライン映えに使えるお手持ちアイテム


 お手持ちのラインナップを拝見し、今回のご相談に当たって眠っていたというアイテムを拝見しました。赤いトップスが発掘されたのですね!ZOOMカウンセリングの前に、発信されている情報をFACEBOOKやブログ、youtubeで拝見しました。youtube でアニメーションを作成され登場されているご本人様のアイコンは、黒いジャケットにピンクのインナーをお召しになってますね。それは何か意図があるのでしょうか。

「アニメを作る候補が決まっている中から、自分が着てそうだなと思うものを選びアイコンを作りました。」


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 なるほど。もうそちらは打ち出して、発信されておられますものね。 アイコンとして出てくるご本人と、プロフィールで全く同じではなくても、別人と感じないように共通して感じられることも大事です。普段よく着そうという点で選ばれたとのこと、インナーに赤い発掘されたトップスを持ってくるのは頼れる姉御イメージも連想させ、存在感もあるので発掘したアイテムを普段にもぜひ活用してください。黒いジャケットに赤ではちょっときつくなりすぎる印象のため、グレーのお手持ちジャケットを合わせることをお勧めします。前回ワードローブチェック の時にたくさんお手持ちジャケットがあるのを拝見させていただいたので^^
 また、オンラインではバストアップの顔映りがメインとなります。お手持ちアイテムはくすみがある色味が多かったのですが、鮮やかな赤はオンラインで沈みがちな時にも、リードする側としての存在感を出せるのでこれからも出番が多そうですね^^ノースリーブは上に羽織った時にも袖がすっきり合わせられるので秋口にも十分使えます

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 ※こちらの眠っていたトップス、後日早速お召しになられてました^^
  
 赤いトップスは前身ごろがゆるいドレープになっていて、この動きのあるデザインはワイルド・シックを感じさせる要素です。堂々とした女性らしさの表現と言いますか。撮影は衣装は数パターン用意できるということで、他のお手持ちも拝見させてください。

一斉風靡したジャージワンピースを今年も使うアイデア


「気に入ってるけど使えてないアイテムはワンピースです」
   
 ジャージ素材のラップワンピースは一時期一世を風靡しましたね!一時期流行った理由は、ワンピースで女性らしく、グラマラスなボディラインを綺麗にウエストのメリハリをつけて魅せられるという点と、柄や色バリエーションが豊富で選びやすい点。追随するブランドが増えドレッシーなのに洗えるというお手入れのし易いものも増えたからです。特にトレンドを牽引したダイアン フォン ファステンバーグは、デザイナー自身もキャリアウーマンという点で着る女性の共感も集め、働く女性に大変支持されました。今は残念ながら撤退してしまいましたが、、

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 2014年に来日したダイアン(中央)。伊勢丹でのイベントでの写真をネットよりお借りしました。ラップワンピースのブームはヒルズ族くらいの時期だったので、2014年でもジャージワンピも落ち着いてきたタイミングですね。
 このように今そのまま着ると丈が短く感じたり、昔とてもよく流行ったためあの頃の、とも見えてしまいます。そこで、前回秋冬の時に一緒にお買い物をしたハイウエストのひざ下フレアスカートを、ワンピースの上から重ねて履いてみてください。秋口のシーズン入り時期に出たものを年間長い時期着られるようにとご提案したので、ある程度生地の厚みがあるので重ねばきしてもアタリが出ず、丈の短さをカバーして今年っぽくアップデートできます。ワンピースを、カシュクール風のトップスとして使うアイデアです。

 その他にも候補となるアイテムをいくつかと、ブラウスのボウタイの結び方や、お手持ちアイテムの組み合わせなどをご提案させて頂きました。今回は以前のご提案させて頂いた内容がある上で承ったご相談であったので、前提のご確認や伝えたいメッセージの深掘りは割愛しての流れとなっています。


===後日談として頂いたご感想===


 「今日の西畑さんのファッションは、チャイナドレスをリメイクされたもの。私が中国で仕事をしていたことを踏まえて、そして、ご自身も中国に留学の経験をお持ちという「中国つながり」というところからの、今日のファッション。嬉しかった。
 それは、「装いはギフト」という揺るぎないポリシーの表れ色や形が似合うというだけでなく、その人がどう在りたいのか、そして、誰に何を提供する人なのか、そこまで落とし込んで具体的なアドバイスを下さるのが、とてもありがたい存在なのです。
 だから今日も前半の時間は、私がこれからどんな方に何をお届けしたいと思っているのか、そんなお話を聞いて頂きながら、自分を見つめ、再発見する、とっても濃い1時間でした。西畑さん、ありがとうございました。」

自分の強みやミッションはよくわからない、だからこそ

 自分の強み、強みとならないまでも特徴は何か。自己認識を持つのは難しいですね。私も自分のこととなると迷走しがちで何度も苦しんで来ました。ましてや、伝えたいことやミッションとは。誰しも持っているはずなのに、明確にするのは時に勇気も必要です。  
 そもそも服装で解決すべきお悩みとは「買うもの・着るものを決める」ではなく「素敵になる」がゴール。ではどんな人が素敵なのでしょうか?「似合う服を着ている人」ではなく、「自らのミッションに向けて邁進している人」と定義づけられると年間500名様のスタイリングに8年間携わらせて頂いて出した結論です。その一貫性の中に、過ごす毎日の中に服がある。リアルクローズで人生が変わる、と断言できる理由です。例えばモデルになりたい!という方には、まだ見ぬランウェイでの服装ではなく。晴れ舞台を目指してトレーニングに通う時や、ジムでのウェアからその人らしく輝いてこそ掴めるステージであるように。
 
 これだという自分、実現したい・自分のミッションはよくわからない、特に今時代の急激な変化で見えずらいことも多いでしょう。一貫性というと揺るぎなく変わらないとも思いますが、そう簡単にたどり着けるものでもない。だからと言って止まらずに、自分らしくだけでもなく周囲との関わりの間にある服装として。「今この時」形にすることを恐れずに進むことが輪郭をはっきりさせる唯一の方法だと思います。波に削られ砂に削られて、長い年月をかけて岩がまろやかに形を変えるように。だからこそ、一期一会を一生涯続けていける関係を築けるようにと、二人三脚できるパーソナルスタイリスト として精進していきたい。前に進む目標を顧客様から頂いております。

(注釈)ワイルド・シック とは 
外見や内面のイメージをファッションと結びつけるイメージ分類手法、ファッションテイスト分類の1つ。全部で8つのある分類で、その人の個性とファッションイメージを具体化していきます。

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 ご提案では「なぜ」を深掘りする外見と内面の分析も実施し、必要なアイテムの購入サポート、お手持ちアイテムの組み合わせ、、へと実践的に組み立てて参ります。オンラインの一時間をどう過ごしているか、からパーソナルにお客様がそれぞれ異なる服装へのあゆみの幅広さを感じていただけるように note に記しています。 


▼サービスメニュー(対面、オンライン 共に対応中!)お気軽にお問い合わせください。今後も顧客様事例や、装いの考え方など更新していきますのでフォローして頂けると励みになります^^





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