小説制作の振り返り「summer games」

はじめに

今月「summer games」という小説を書き、投稿した。
以前、noteに載せた「小説制作の振り返り『番外編:夏祭り』」とは、また違った作り方をしたので、まとめてみようと思う。

今回は、以下の内容で書こうと思う
・今回使用したツールと感想
・制作の工程

今回使用したツールと感想

notion:「勝負」メモ
(用途)
・アイデアのメモ
・アイデアメモのまとめと保管
(感想)
ちなみに、リンクからは私が書いたメモを見ることができるようにしている。
以前までPCには大抵入っているメモ帳にデータをまとめていたのだけれど、データとして見るにも、データの互換性という意味でも不都合が増えてきた。
執筆に関することは、完全にPCで行っていると言っても過言ではない。現実のメモ帳にメモすると無くすのは必須なので、そういうことは止めた。
なので、アイデアメモは完全にデジタル化にしている。以前はテキストデータの移動と保管を基本的にUSBで行っていた。が、これが面倒くさい。
もはや、データを移動させるという行為そのものが面倒くさい。
そこで情報をまとめる新しいものとしてnotionを活用している。
アイデアメモをどのようにまとめるか、そしてどのように保管するか。できればシンプルに、且つ見やすいものがいいと探していた時にnotionの存在を知った。それから使い方を調べて、今のような使い方に至っているが、改善の余地は十分にあるし、また違うものを使うかもしれない。
notionは比較的直感的に使うことができるのに、見た目がシンプルなのが良い。難しいコードを使用しなくとも、サイトのように作れるのが良い。

notes
(用途)
・執筆
(感想)
シンプルなデザインで、書くためだけのもの。ポメラのように目的がはっきりしているのが良い。
今のところ、ウェブサイトしかないが、逆に言えばネット環境さえあれば執筆できる。

AIのべりすと
(用途)
・執筆補助
(感想)
知っている人もいると思うが、AIに執筆させるサイトだ。
大抵の人もそうだと思うが、執筆の補助として活用した。
詳しいことは後述する。

Clevノート:メモ帳、チェックリスト
(用途)
・執筆
(感想)
先ほど、ネット環境さえあれば書けるとしたnotesだが、スマホから執筆するには、私のスマホでは少々重いのだ。
執筆だけなら、オフラインでいいので、メモ帳アプリが好ましい。
以前使っていたメモ帳アプリが見当たらなくなってしまったので、新しくいれたのだけれど……。以前ほど気持ちよく使えていない。まあ、書く分には問題ないので、別にいい。

ポメラ(DM200)
(用途)
・執筆
(感想)
ポメラは当然執筆用だ。とはいえ、今回使うとは思っていなかったし、ここ最近使う機会がなかった。それは、データの互換性に欠けるからだ。
(最近DM250がその点を解決したらしいが、まだ購入していない)
しかし、個人的にはポメラのとある機能が活躍した。それがBluetoothキーボードモード
Bluetoothをつなげることで、ポメラがキーボードとして活用でき、先ほど紹介したスマホのメモ帳に書くということをした。
この機能は正直知ってはいたが、使ったことがなかった。そうした使い方をする予定がなかった。
(PCを買えば思う存分、書けると思ったが実際そうじゃなかったし、まさかPCを家族が沢山使うとは思っていなかった。誤算でしかない。PCで書きたいが、家族に使われ、私が独占できないなど思わないじゃない。けれど書きたい! という時にこの機能を思い出して、使ってみたのだ)
ポメラの互換性が問題と思っていたが、ポメラのキーボードからスマホなどに繋げて使えるなら、今までも問題視していたものが解決する、かもしれない。
曖昧な言い方になるのは、私のスマホなのかポメラ側か、少し変換や使用感に癖があったからだ。この癖は、人によってはイライラする類だと思う。今回の使用感としては、そこまで気になるものじゃなかったが、今後積極的に使おうと思ったら、やはり気になると思う。

ちょっとしたまとめ

ツールの使い方は2種類に分けられている。
・アイデアのメモとまとめ→notion
・執筆→notes、メモ帳、ポメラ
当然と言えば、当然なのだけれど、これに気づくのに大分遠回りした感がすごい。
自分の中でネックだったのが、アイデアメモのまとめと保管だ。あらゆるものを使ってきた。Nolaやストーリプロッター、他にも色々。でも、どうにもしっくり来るものがなかったのだが、Notionは今のところこれまでになく使い勝手がいいと思えている。
(何度も書くが、今は良いのであって、来年は違うかもしれない)

制作工程

今回の制作工程は大きく分けると以下の3つになった。
1.アイデア出し
2.下書き(のべりすと活用)
3.修正&推敲
それぞれについて、細かく書いていこうと思う。

アイデア出し

詳しくは「勝負」メモを見てもらえばいいと思う。この段階でやったことを簡単に言うとは二つだ。
・単語の書き出し
・単語から連想するあらすじ的なものを書く

○単語の書き出し
pixivの執筆応援PJという企画でま毎月、何かしらのテーマが設定されており、他にいくつかの単語も出ている。なので、とりあえず、書き出す
ということをしている。
その他に、関連して書きたい方向性の単語を書いている。
ページ内の「季節:夏」「8月」「オリジナル」「男女」「恋愛」がそれにあたる。
○単語から連想するあらすじ的なものを書く
続いて、それらから思いつくものを気が向くままに書き出す。
それがページ内の『簡単な話』という見出しが出ている部分だ。
書きながら「こうしたら面白いだろうか」と面白いものを探っている感じだ。

結局書き出しにあるものが反映されたかと聞かれると、そうでもない。恋愛ではあるけれど、男女の話でもなくなった。
しかし、これ以上熟考せずに決めたのは「面白そう」「これで書いてみたい」というものだ。
書き終わって思うのは、この時点で「オチ」もしくは「結」と呼べるものができているのは、大きいように思う。何で始まり、どういう終わりになるのか。それだけでも、自分は物語は何とか作れるらしいことが分かった。
アイデアメモの段階で大切なのは、
・起と結
・「面白そう」「書いてみたい」というものがあること

下書きの前の問題点

アイデア出しで、どんなものを書くかが決まったので、すぐに執筆にはならない。
そこで、アイデアを膨らませる必要がある。その軌跡が「思いついたものメモ」にある。
AとBとしか書いていなかったキャラの名前や特徴、小説の文字数などを書いているが……完全に迷走している。
この時の自分は、小説の執筆の前には必ずプロットが必要だと頑なに思っているのだ。
というのも、プロットがないと最後まで書ききれないということを学習済みだったためだ。そのため、何が何でプロットができてから執筆しようとしていた。そのために、思いつくものを書き出している。
けれども、ふと私は気づいた。
同じことを繰り返し書いているに過ぎない』と。
書き方は違えど、最初のアイデアメモから完全に新しいものを書いているかというと、そうじゃない。それでは意味がない。
結局、アイデア書き出しもとい絞り出しをしたところで、自分の中から出すことはできないということが分かった。
ならば、違うアプローチが必要だと思った。

下書き(のべりすと活用)

この段階で
・キャラクターについては固まっている
・起と結が決まっている
・プロットというものにこだわる必要がない
なので、承・転をどうにか形にできれば、一応物語ができるはずだ。
そこで思いついたのが「のべりすと」だ。AIが文章を書くサービスのサイトで、知っている人もいると思う。
決まっていることと、思いついた最初部分の文章を入れ、後は「続きの文を書く」を押していく。
AIのべりすとについては、あくまでも小説の補助として使用している。何度も書いているが承・転部分を委ねている。
最初からAIが最後まで書けたわけではなく、書き出される文章を見て、都度方向性を修正しながら、続きを出していく。
AIにアイデアを出させながら、人間である私が小説として形を整えていくような感覚だ。
面白かったのは、精度があがっていくのかと思ったが、繰り返せば繰り返すほど、カオスな方向に転がっていく。私がやったときだけかもしれないけれど。
そうして書きあがったのが2022.9勝負(下書き)である。

修正&推敲

○修正
AIの力を借りて、なんとか一通り書くことができた。
けれども、これはあくまでも下書きだ。承・転を決めるためにAIの力を借りたに過ぎない。どういう流れで結に持っていけばいいのか思いつかなかったので、大変助かったとも言える。
ここでもプロットという形にこだわり「下書き→プロット起こし」というメモを残している。
下書きのおかげでどういう順で書こうか決まったので、細かく書き出そうとしているのが伺える。けれども、この段階で自分の中で何を書くか、どうかくかというのは完全に決まっていて、書き出すという作業自体を億劫に感じている。このまま行くと、書くこと自体が億劫に感じられて書けなくなると思った私は、いっそ書き始めることにした。
ここでするのは、あくまで修正だ。推敲とはちょっと違う。小説としてよりよいものにするという意味では同じだけれど……。
あ、下書きはラフ画で、修正は線画・トーン貼りなどで、推敲は更に作品をよりよくするための作業という感じだ。
ラフ→線画では大きく意味が違うのが分かってもらえると思う。

○推敲
修正したものすぐに見直さず、今回は3日ほど置いてみた。書いたものを時間を置いて見るのがいいらしいからだ。
けれど……自分の中でそれほど変わらなかったなぁというのが正直な感想だ。
とは言え、頭から最後まで通して誤字脱字、変な文章の修正などはした。根本的におかしいと思えるものが、自分では見つけられなかった。これは今後の課題にしていきたいと思う。

まとめ

毎月小説をあげているので、少しずつではあるけれど、自分の中で小説を書くコツみたいなものが蓄積されつつあるのかなと思う。
ただ、来月用の小説には手こずっているので、まだまだ未熟だ。
少しずつ、小さなことでもいいから気づきながら、また課題を解決しながら小説を書いていきたい。
summer gamesでは何度も書いている通り起と結を初めにかけたのが大きかったように思う。
今後もこれを意識して書いていこう。

最後に、ここまで読んでいただきありがとうございます。
また、何か気づきがあればこのようにまとめようと思う。

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