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小説制作の振り返り「番外編:夏祭り」

はじめに

今月、番外編:夏祭りという小説を投稿した。
小説制作に関して、一つの形が見えたような気がするので、備忘録として残しておこうと思う。

ツール紹介と感想


〇メモ帳
パソコンに通常付いているメモ帳。
(用途)
・小説を書き始める前のネタの書き出し
・執筆
・没文章の保管

(感想)
メモ帳は色んなアプリがあるが、元々パソコンについているメモ帳は、基本的にどのパソコンでも開くし、非常に軽い
ともかく言葉や文章を残しておくという使い方をしている。
少し前は、ネタや設定を整理する目的として使っていた。しかし、そうした使い方はできないように感じる。
今は思いついた単語や、執筆中に没にすることにした文章を残しておくようにしている。また、それらを別のメモ帳にするのではなく、一つのメモ帳にとにかく残していくことにしている。
そうすることで、いくつものメモ帳を見なければならないということがないし、没文章を残しておくことで、どんなことを書きたかったのかの参考としてみることもできる。
また、文章を書くだけに重いアプリを使う気にはなれず、互換性を考えるとメモ帳は非常に使い勝手がいいように思う。
まあ、下記のポメラもパソコンでデータを見ると、テキスト形式なので、そういう意味でも都合がよかったという面がある。

〇ポメラ
KINNGUJIMUで出しているDM200のポメラ

(用途)
・執筆

(感想)
執筆に持って来い!!!
ポメラだけでnote書けるくらいには良い。今年購入して良かったもの上位確実!
文章を書く人は、ぜひ使ってほしい!!
個人的に非常に良かったのは、キータッチと画面の分割。
意外とストレスになりがちなキータッチだけれど、静かで柔らかく、個人的に非常に好みで、文章を書いていてストレスが少ない。
そうしたストレスがないので、集中して文章が書ける。
ポメラの画面の大きさも丁度良く、明るさも変えられるし、文字の大きさも変えられる。挙句、他のテキストを並べて見られる。ネタのテキストを見ながら、文章を書けるし、画面のカーソルがショートカットで切り替えられるから、上記で書いている没文章をメモのテキストに切り取り→貼付けが簡単にできる。

〇変換器
おまけとして紹介したいのは、電気屋で購入した変換機だ。
ポメラはポメラSync(無線LAN)によって、文章を双方で編集できる、らしい。
「らしい」というのも、これができるのはMacもしくはiPhoneなのだ。私はandroidだし、持っているPCはWindows。つまり、この機能が使えないのだ。
一応、FlashAirというSDカードを使えば、メールに残したり、EVERNOTEに残すこともできるようだが、逆にそこで書いたものをポメラに残すことはできないので、互換性に欠けるのだ。
私の環境の場合、ポメラのデータをパソコンに取り込むには、SDカードを差して、その中にデータを入れ、その上SDカードの変換機がないと、取り込めない。
ポメラで作成したテキストを変換機を使って、パソコンに取り込むという作業は、今回の小説において、何度行ったか分からない。

小説制作について


自分の中で小説作成について、まとまりができていないため、プロセスが多い。改善したいと考えている。
一つずつ書いていこうと思う。

1.テーマになる言葉などを書き出す

今回はpixivの執筆応援プロジェクトで出されていた「祭り」というテーマだった。
他にも花火、夏休み、屋台などのタグがあり、一つ以上を選び、タグをつけて公開する。

今回はすぐに思い付くものがなかったので、とりあえず、単語を並べた。


2.言葉から連想する事柄、言葉などを書き出す

書き出した単語から、意味がはっきりしないものとか、気になったものについて調べて、分かったことを書き加える。

※ただ、今回はそれでも思いつかないので、他の人の小説を読んでみた。
すでに投稿している人がいることがあるので、気になったものをいくつか読んでみることもある。
以下、読んでみた感想である。
・皆似たような設定と話がある
・シンプルに「夏祭り」をベースにする方が書きやすそう
・とうらぶの二次創作と相性が良さそう

ここで、とうらぶの二次創作として「夏祭り」で小説を書く方向で固まる。

以下が、1と2の画像

00.festival画像-1


3.いくつか思いついたネタを書き出す


書きやすそうなものは実際に書き残し、想像を膨らませていく。
そうすると、時々、ひらめきが起きることがあり、今回はそのパターン。

4.思いついたものがあるときは、一気に書ける所まで書く

思い付くネタというのは、断片的なもので、小説のワンシーンみたいなことが多いが、時々パズルがハマっていくみたいに、最後まで思い付くことがある。
そういうときは、思い付く限り書き残す。

※この話は面白いかなどの吟味が必要なのだろうが、期間が決まっているものなので、そうしたことはしないことにしている。

以下が3と4の画像

00.festival画像-2


5.要素を書き出す

あらすじのようなものは、漠然としたイメージでしかないので、もう少し形にする作業のようなもの。
今回書き出したのは、こんな感じのもの。

00.festival画像-5

6.具体的なキャラクターの設定を固めていく

設定を固めていくといっても、今回は元々ある世界観をベースにしていることや、期間が限られているので、必然的に短いものになる。
そうなると「詳しい設定を書く」というよりは、「小説を書く上で必要な設定を考えて、書き残していく」感じである。

また「登場しうるキャラクター全てについて設定を考えていく」というよりはメインキャラの設定に絞った上で、「キャラの印象などを具体的にする」作業だ。

7.ストーリーを具体的に書き出していく

あらすじがあり、描くキャラクターが決まってくるとどういった話にしたいのか見えてくるように思う。
そこで、あらすじからストーリーを作っていく段階に入る。
その前に、いきなり執筆はなかなか難しいので、下書きのようなものを書いていく。
ストーリーをきっちりと決めるのではなく、思いつくところだけ、書きたい部分だけ、前後などはあまり意識せず、文章として書いていく。
これまでのネタや要素の書き出しは、単語や箇条書きで書き進めるが、ここでは、小説の一部を書くようなイメージだ。けれども、その前後までは考えず、ともかく文章を書いていく。
その理由は、辻褄などは後から考えればよいものと考えるからだ。また、条件を考えながらだと途端に書くスピードが失速していくことが多いためだ。
ただ、この場合のデメリットは、辻褄を合わせを考えるのに時間が非常にかかる、というものだ。所謂、プロットというものがないので、その点などで時間がかかる。


8.執筆する


(1)執筆
ここでようやく執筆という形で、書き進める。
と言っても、7.までに書いたもの小説という形に整えていくものだ。また、同時に書くだけ書いた文章の辻褄合わせを考えながらつなげていく作業とも言える。
個人的に、執筆の大半は新しく書いていくというものよりも、修正のためにより良い文章を書くことに専念している気がする。

(2)校正&改稿
正しい校正というものは人に頼らないと難しいように思う。お金に余裕があれば、人に頼みたいと思いながら、今は自力で頑張っている状態だ。せめて、誤字脱字を少なくすることに専念している状態である。しかし、何度読んでも出てくるのが誤字脱字というもので、本当に不思議だ。
修正の仕方は人それぞれだと思うが、私の場合は、最初から何度も読みながら、引っかかった部分を直すというやり方をしていて、紙に印刷したり、PDFにしてチェックを入れたりというやり方はしていない。
紙に印刷するには、紙が勿体ない。PDFに変換しても、見れる環境が限られてきてしまう。
そのことを詳しく述べると、パソコンの画面でその作業をするには、目が滑ってしまって、難しいように感じる。同じ画面で修正するのであれば、パソコンやポメラで書きながら、文章を何度も読んで、その度に直す方が、今の私には合ったやり方のように感じている。
ただ、このやり方は最後まで気力が持たない。頭から読み直して書き直すので、冒頭はいいのだが、後半になればなるほど、校正がされきれないということがよくある。そのため、更に良い修正の方法は模索中である。


校正・改稿については、二つのことに気を付けている。
一つが「読んでいて『面白い』と思えること」だ。この「面白い」の基準は、あくまでも自分自身の感覚にある。自分がわくわくするか、どきどきするかというものだ。まずは自分が面白いと思えるかどうかでいいと私は思っている。
もう一つは「とりあえず、物語を終わらせる」である。面白いかどうか、納得いくかどうか、そもそもの誤字脱字の有無なども含めて全て横に置いておいて、ともかく物語を終わらせられれば、小説は完成する。
人によっては「最後まで書ききる」という言い方をすることもあるが、理想とする完成を目指していると、いつまでも終わらない。


一つ小話であるが、太陽の塔の制作者である岡本太郎という人がいる。自身の作品を発表した後でも加筆修正をしていたという話を聞いたことがある。作品に完全な完成はないものなのだろうと思わせる。


しかし、完全な完成はないにしても、どこかで区切りをつけなければならない。少し違うかもしれないが、「オチの思いつかなかったハリウッド映画は、とにかく最後に全員爆発させる」というものがある。
物語の終わりなど決めようがないが、極論それでもいいのだ。
岡本太郎のように、後で加筆修正すればいい。故に、「書ききる」のではなく「終わらせる」意識で最後まで書くのだ。

データについて

ファイル画像
今回できたデータは、添付した画像のようなものだ。
基本的に、00.festivalが一番最初に作ったデータで、上記1~7までがこの中に入っており、流れ下書きはそれらを分割且つ詳しく書き残しているデータになる。
プロットは7で書いたものをブロックごとに切り分け、話の辻褄などを整理しようと試みたものの、上手くいかなかったデータだ。
1~3の執筆データがあるが、これは一応最後まで目を通し、終わった思ったら、一つの完成としている。その後、修正が見つかったら、版数を上げるデータを残している。
改稿の基準についてはきちんとあるのだろうが、見つけられていないので、私はそのようにしている。
ちなみに、3のデータは最終稿_執筆にしていたが、修正部分を見つけたので、3にしている。

まとめ

ツールとしてメモ帳はやはり重宝するように思う。書き留めておくという用途であれば、使い勝手は非常にいいが、メモをまとめることには向いていない。
それを理解したうえで、思いついたものを一つのメモ帳に書き留めておくというやり方は、私の中で向いているように思う。
また、ポメラは集中して文章を書くには、丁度いい道具である。ポメラの最大の特徴である、書くことに特化しているため、文章を書きまくるにはこれ以上ない。それ故に、互換性に欠ける。

そうしたツールを活用して、ネタを書く→ネタを膨らませる→下書き(文書をまとめる)→執筆→改稿の流れが、できつつある。
その流れに関しては特別珍しいことはないが、これらを別のツールで区切るのではなく、メモ帳もしくはポメラに限って行ことで、情報がばらけないようにするのが、コツのように感じる。
今のところ、短編を作るにはメモ帳などで事足りるが、これが長編になったときは情報をまとめるのが難しい。上手にまとめる方法がまだ見つけられていないので、模索していこうと思う。

ここまで読んでいただき、大変感謝する。
何かの参考になったら、非常に嬉しいと思う。
また何かあれば、まとめとしてNOTEに残そうと思う。

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