【小説】勇者学園の西園寺オスカー(第2話)
当初の予定通り、あの後は二時間ほど、学園図書館で読書をして過ごした。
とはいえ、ただ好きな書物をだらだらと読んでいたわけではない。
神能の応用に関する文献や、剣術の歴史、神話など、授業及び戦闘に役立つような書物を必死に読み漁った。
これはある意味独学ということになるが、こうして自分で好きなように学習することもまた、終わりなき進化への旅だと思っている。
ただ人に教えられた通りのことをやるだけでなく、自分で見つけた課題を自分で解決することで、限界を超える成長ができる