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私の言葉で、私の心をつかむ。もっと私になるために。

紙の本を買わない私が、即決で買った。

1章読んで、私のDNAが静かに、だけど確実に反応し始めた。

こんな言葉でしか表現できない自分を、とても悔しく思う。

一言で言うと、劇エモかった。それと同時にめちゃくちゃ憧れた。心から。

言葉と私

私の”三つ子の魂百まで”的エピソードの一つが、ひらがなを覚えた時のことである。

私は、ひらがなの書き方を教えてほしい(手紙を書きたいから)と、母に自らねだったらしい。わずか3歳の頃の話だ。そうして覚えた憧れの文字。

こうして幼稚園に入る前から、毎日愛媛の祖母に手紙を書いていた。そして、キティちゃんのノートに日記らしきものを書いていた。当時の面白すぎる日記も、祖母に書いた手紙も、今も残っている。私の名前の「あ」がいつも鏡文字になっている、なんとも初々しい記録だ。

どうやら、30年前から、何かを伝えること・コトバで表現することに対して、かなり貪欲だったらしい。


私にとって何かを伝えるということは最高の自己表現。

だから、もっともっと上手にできるようになりたい、伝えることを通して誰かの心を動かすことができたら、それ以上に嬉しいことはない。

日頃からそう思っているからこそ、思い切りこの本に心掴まれたのだと思う。半ば嫉妬に似た気持ちが入り混じるほどに。


「伝える」とは?

この本は、いわゆるテクニック本ではない。

言葉とは、伝える・伝わるとは、、もがきながらも言葉と向き合い続けてきた筆者の、伝えることへの愛、そして人間らしさと優しさが詰まった本である。

筆者の視点や見解の多くが、私にとって”余韻の残る名言”であった。

なお、後半にはSNS発信の章があり(noteが例)、noteユーザーとして意識したい、具体的に役立つ話もある。

【参考:目次】

はじめに:「I LOVE YOU」の訳し方
第一章:自己紹介をしてみよう
第二章:言葉の正体
第三章:言葉に矢印を込めよう
第四章:感動屋になろう
第五章:名付けの力
第六章:SNSで発信しよう
第七章:企画書はラブレターだ
おわりに:才能とは、掛けた時間である

言葉を、丁寧に、大切に、適切に、扱いたい。

これらは私自身の本音・本質に迫ることでもある。

そして、これを突き詰めていくことで、きっと私はもっと私になれる。

最後に筆者はこのように言っている。

あなたの言葉であなたの心をつかもう。そして、
あなたの言葉で大切な人の心をつかみにいこう。

そうだね。一番つかみたいのは、、、実は私自身の心なのかもね。


何度だって読み返したい本。

もう一度、行間の余韻を味わいながら。



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