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東京男子図鑑:港区ハイスペ男子とバツイチ女①(出会い)

私が離婚してから、31〜32歳で出会った男性たちを紹介する企画を始めたい。

題して、ACCOの【東京男子図鑑】

何のアプリでどんな男性に出会っているのか?どんな店でどんな会話を繰り広げたのか?彼らの目的は?

東京バツイチアラサー女のリアルを、赤裸々にお伝えしたい。

第一夜は、港区ハイスペ男子:ユウト(39)さんとの出会い。

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ユウトさんと出会ったのは、「東カレデート」だった。

「東カレデート」は、雑誌 東京カレンダーが監修する、アッパー層を主要ターゲットとしたマッチングアプリだ。入会は男女ともに審査制。たしかに、一般的なアプリよりは、やや年収が高めの男性が多い印象を受ける。

ある日、ユウトさんから「いいね」が届く。

プロフィールを見る限り、シュッっとした見た目に程よく記載されたプロフィール文、身長175cm、京都大学卒、職種は金融・年収3,000万円以上、結婚歴なし、と非の打ちどころがない。

いわゆるハイスペ男子だ。

え?この人なんで私レベルに「いいね」するんだろう?

ほんの少しの懐疑心を持ちながらも、いわゆる”ハイスペ男子”の生態に興味があった私は、すぐに「いいね返し」をしてマッチングとなった。

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ユウトさんとはその後、何通かメッセージを重ねた。

「どこに住んでいるの?」「仕事どんなことしているの?」など、よくある内容である。この時点で、彼への印象は「可もなく不可もなく」といったものであった。

どうやらユウトさんは、仕事はかなり忙しそうだったので、私自身も「まぁ機会があれば会えれば良いかな?」程度のテンションであった。

しかし、その日は思いの外早くやってきた。

「ACCOちゃん、急だけど明日は空いていないかな?」

当日含め、急な誘いは嫌いじゃない。

むしろ数週間先にされるより、よほど嬉しい。

翌日そそくさと仕事を終え、私は指定された六本木に向かうのだった。

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19時30分 六本木交差点

「待たせちゃってごめん!乗って!お店行く前に、車置きにいったん家帰って良いかな?」

夜の六本木に映える、真っ白なベンツで待ち合わせ場所に現れたのは、プロフィールの写真通り、スタイルが良く、見るからに仕事もできそうな男性だった。顔が整っているというより(もちろん悪くない)醸し出す自信に満ちたオーラの方が印象的だった。

ユウトさんの仕事が遅くなってしまい、急遽仕事先から車でそのまま現れるとの連絡があったのだ。

これから飲みに行くので、車を置きに帰りたいとのこと。

思いがけず私はベンツの助手席に乗り、ユウトさんの自宅に行くことになる。

会って早々、こんな展開は初めてだ。

初対面の人と車で、しかもその人の自宅に行くなんて、本来”危ない”のかもしれないが、この時好奇心の方が圧倒的に勝った。

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ユウトさんの家は想像通り。

港区内の高級タワーマンションだった。

地下の駐車場に車を置き、ユウトさんが荷物を置いて着替えたいと、一瞬部屋に行くことになった。

ー 初めて覗くハイスペ男子のお部屋 ー

玄関にある、明らかに高級そうな靴たち

すべて木製のシューキーパーが入っている。

クローゼットに、色・デザイン違いで何着もかかったモンクレールのダウン

至るところにあるJO MALONEのルームフレグランス

リビングのシャンデリアと特大サイズのテレビ


うわぁ〜、、、

初めて見る光景に、呆気に取られていた。


ユウトさんの支度はすぐだった。

「ACCOちゃんお待たせ。行こっか!」

こうして、出会ってから約30分。

ようやく、予約してくれたお店に移動することとなった。

慣れた様子で家の前でタクシーを拾うユウトさん。

ユウトさんがタクシーの運転手に告げた場所は、乃木坂方面。

こういう人が初対面の女性を連れていくとき、どんな店を選ぶのだろうか?

期待に胸が膨らむ。


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