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離婚届を出した日のこと 〜覚悟と決意!全ては幸せになるために〜

最後のクロージングは、二人で一緒にしようと決めていた。

2018年3月のある日曜。東京湾を突っ切って、千葉県某所へ向かった。新たな門出の後押しをしてくれるかのような快晴だった。

既に実家に帰っていた元夫と待ち合わせて、市役所へ向かった。(補足:本籍地のある役所以外で離婚届を提出する場合は、別途戸籍謄本の提出が必要となるため、当時の本籍地であった元夫の実家方面へ出向いた。)

市役所の休日窓口にいた方は、二人が仲良く届け出を出しにくるので、それが婚姻届ではなく離婚届であることに驚いていた。あっさり受理され、私たちは終わった。

この紙一枚を出したことで、家族だった人は他人になった。恋人に戻るわけでも、友人に戻るわけでもない。交際期間含め、約8年間をこの日完全に”清算”した。

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このたった一枚の紙の裏側には、カップルの数だけドラマがある。

皆、紙一枚書くために、一体どれだけ苦しく辛い思いをし、覚悟を決めたことか。

でも、誰もに共通していることは幸せになるためにその覚悟を決めている。もちろん私たちも。

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届け出を出した後、海の近くのファミレスで数時間おしゃべりをした。誰がどう見ても、”離婚届を提出した帰りのカップル”には見えなかっただろう。

会話の内容は、もっぱらこの先のこと。彼は既に、このとき転職が決まっており、新生活に胸を躍らせている様子であった。まるで別人のように明るくなった彼に安心するとともに、少しだけ悔しかった。もぉ〜!私との関係性手放したら、こんなに明るくなるんかい!と(笑)

一方で、今回の”離婚”という決意と覚悟が、二人が幸せになるための選択であったことを改めて確信した。

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年末からここまで、すごくキツかったけれど、これで全てが本当に終わった。自分の中に、とてつもないリセット感を感じた。

ー2018年3月末ー

さぁ、ここから私の人生をどうクリエイトしていくか?

ずっと「なんとなくレールに乗っていれば、それなりの人生にはなるでしょう」程度に思っていた。自分の人生を楽しむことに対して、消極的だった。

こんなスタンスだ。

「悪くはない。でも全然未来にワクワクしない。けど仕方ない」(私の人生、まぁこんなもんかな。面白くもないかもしれないけれど、絶望的でもない。)

あの日の”パッカーン”を含め、そもそも「レールなどない」ということに気づいた。そして今、自分に無限の選択肢があることにも気づいた。

どこで、どんな仕事をして、どういう人と付き合い、何を感じ、何を選択して生きていくのか?

”ワクワク”すればいいじゃない?

こうして31歳にしてようやく、人生の主導権自分の元にやってきたのだった。


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