子宮全摘術体験記（６）
退院から1週間、術後5日目～10日目が経過し思えばいろいろあったのでまとめます。
術後5日目、退院
朝起きて、検温を待っていたのに看護師さん来ない。まぁいいやと思いながらめざましテレビを見ていたら、カレーパンのASMR音が流れカレーパンの口になってしまった…ところで朝ごはんですー！と運ばれてくる。
というわけで、検温せず朝ごはん先に食べました(まぁえぇか)。その後、歯を磨いて少し荷造りをしてトイレに行くのに廊下に出たら看護師さんに遭遇。
「あ、検温…忘れてました…ごめんなさい！」
いやー、ほんとに病院っていろんな方が入院されてるので、わたしのようにもう退院するよっていう手のかからないタイプは後回しになるだろうよ、というのは見ていたらわかります。「大丈夫ですー、しんどくないし！」と答えてトイレに行って戻って少し荷造りを進めていたら、看護師さんが来てくれて無事検温。平熱に戻ってました！
その後、事務の方が請求書もって来たり、看護師さんが退院後の過ごし方の説明をしてくれたり、主治医＆術後の主治医＆内科の先生？が来てくれてお礼をお伝えしたりしながら、着替え終わって荷造り終わって、準備万端。
看護師さんが最後点検してくれて、見送られながら病院の1階へ1週間ぶりに降り立ちました。そうなんです、コンビニは1階じゃないので、病院のビル内移動ですら外と接することなかったんです。
1階の文書受付で頼んでいた診断書を受け取り、お支払い(ちなみに今回の過ごし方でわたしが退院時に払った金額は20万弱です)を済ませて晴れて退院です！
カレーパンの口になってたので、ネイルサロンの予約時間までまだまだ余裕があったため、病院内にあるカフェでカレーパンとコーヒーをいただき少し休憩。いうて今まで何の荷物も持ってなかったのが、急にガラガラ引いたりしているので休憩をはさんでおきました。
その後、ネイルサロンまで病院からタクシーで直行！というのも、8年もしていたネイル、そのままの爪の薄さで生活できる自信が0だったので補強してもらいたかったんです。ウロウロできないなら病院から直接タクシー移動で徒歩をなるべく減らすぞ、と。
無事ネイルの補強も完了し、これまたタクシーでネイルサロンから家まで。
自宅では両親が手伝いと称して出てきて待ってくれていたので、片付けと作り置きの手伝いをお願いしました。ちなみに、スーパーには行かず近くのライフがネットスーパーやってるので日曜のうちに注文して配達を頼んでおいたので、外出なしで完了です。
夕方には両親も帰り、ようやく一息。
この日は大きな出血等も起きず痛みもなく発熱も気にならない程度で、久しぶりの自宅の空気を味わいながら就寝しました。
いろんな方の体験談を読んで、痛いとか血がにじんだとかあったんですが、わたしのケースは、そういったものは一切なかったです。
術後6日目、仕事復帰（ただし在宅勤務）
そんなわけで、退院翌日から仕事復帰！といっても在宅勤務の座り仕事。いつものごとく会議三昧の一日です。
でも、通常よりちょっと少なくて余裕があったのでランチタイムもパソコンの前から離れて取ることができました。
ただこのぐらいからかな…なんかやっぱりちょっと熱っぽいかもな、と思い始めたのは…。あとは腰回りの鈍痛が地味にある感じでした。ちょっとゆるめの生理痛が腰回り全体にある感じ。なので、長時間久しぶりに座り仕事をしたからかなーというぐらいにしか思ってなかったです。
なので仕事終わり以降は横になったりして仕事から完全に離れて過ごしておきました。やることあったけどとりあえず我慢。
念のため、夜に検温をすると37度。うーん、これはロキソニンを飲んでおこうと思い、2錠目のロキソニンを服薬して就寝。
術後7日目、フレックスタイム利用
朝起きたら体温は下がって平熱になっていたので、ギリギリ9時から座って仕事開始。前日と違って会議が盛りだくさんだったのと、この日はいつもの家事代行の方が来てくださる日だったので、ちょっと頑張ってました。
ランチの時間もあまりなかったので、作り置きで丼を作って食べて、地味に発熱し始めているのを感じながら仕事継続。
家事代行の方も昼過ぎには来てくださったので、無事水回りはこれできれいになりました。
ただ、やっぱり16時前にはちょっと発熱が37.2度を超えはじめつらくなり…。フレックスタイムを使うことにして業務終了。3錠目のロキソニンを飲んで熱が下がるのを待ちながら…。
家事代行の方が帰る17時までは起きてましたが、その時検温したら38度！それ以降は倒れこむように横になり熟睡。痛みが出たらというよりもはや解熱剤としてロキソニンを使ってる感じになってるけどいいんかな…。
20時過ぎよく寝たー！なんかすっきりー！って感じで目覚めたら、彼からメッセージがタイミング良く来て仕事帰りにうちに来てくれるとのこと。退院後初お目見えです。やっぱりこういうときにひとりじゃないのは心強い。
彼が来てから作り置きで晩御飯を済ませ、彼も会社のコロナ対応で忙しかったせいかあまり眠れてないようで二人して早めに就寝。おかげで夜中に発熱することはなく朝まで寝ることができました。
術後8日目、救急外来へ
一応、38度超えたら連絡せよとあったな…と思いながら起床後検温。36.8度。彼を起こして二人でコーヒーを飲んでヨーグルトを食べてお見送り。
ただ、最近は36度前半のほうが活動できる平熱なので、少し熱が上がってきている感覚がありつつ、上司に連絡して会議がある10時始業のフレックスタイムを使うことを連絡。それまでの間二度寝。
10時から会議を6本。11時過ぎの会議の間にこっそり検温。37度達成。これはあまりよろしくないな…と思いながら、とはいえ抜けれる会議がなかったので、最後の2本の会議はカメラオフにして寝ながら対応。在宅万歳(笑) ただあまりにつらくなりそうだったので、4錠目のロキソニンを飲みました。
怒涛の会議を済ませ30分程の休憩の間に病院へ連絡。昨日までの変化等細かく伝えたところ「先生が即病院来てほしい、診察したほうがいいとおっしゃってるので、今から来れますか？ただ、病院内じゃなく発熱外来のほうですが。」と言われました。
コロナ禍です。わたし、発熱してます。はい、発熱外来です。
「こ、これはめんどくさーーーーい！ってやつでは…」
仕方ない…電話を切って1本会議を終えたあと、急遽業務終了にしてタクシーで病院へ。
防護服を着た看護師さんにお手間をとらせてしまいました、ほんとにすみません…。医療逼迫の最中、病気になるもんじゃないですね…。とはいえ、発熱しているけれど、血液検査等はやりたいとの主治医からのご指示とのことで、まずは直前の行動チェック及びPCR検査(唾液じゃなく鼻のやつ)を実施、その後採血。ひたすら待つ。
主治医駆けつけてくれて、念のためでいろいろごめんねと言われながら…血液検査で炎症反応の数値が跳ね上がってるのと、白血球が異常値ということで、そのままコロナ対策ばっちりの救急外来のCT室にて、お腹と胸のCTをとりました。
術後の内臓での炎症は起きてないし膿もなかったし、肺もきれいだから99%コロナではなく、何かばい菌が入って炎症を起こしてしまっているんでしょうという結論に。
ただ、PCR検査結果を待つ必要があるので、ということで、この日はいったん抗生剤の点滴を直接その場で打ってもらい帰宅。PCR検査結果が陰性だったら、明日診察に来てくださいとなりました。
夕方にはタクシーで帰ってこれましたが、いやはや、このご時世熱出すもんじゃないです…大変。理由わかってても大変。
帰宅後は少し仕事をしてあとは大人しく横になってました。
が、やはり夜中に腰回りの鈍痛を感じながら検温すると37.5度。深夜3時に5錠目のロキソニンを飲みました…しんどい…。
術後9日目、有休もらう
朝6時前に目が覚めて検温。無事37.0度まで下がってはいたのですが、これこのまま出勤したらまた上がりそうな気がする…(ここ数日のぶり返しを思い出して反省)と思い、急遽有休をいただくことにしました。
そんなわけで、昼前の通院までの間再び横になって安静に。
腰回りの鈍痛は術後の内臓の鈍痛なのかな…と思い始めたのはこの辺ぐらいからです。いうて卵管も取ってるわけだし、卵巣から卵子を出そうと思ったら「あーれ？」ってなっててなんかなってるんかな、とかいろんな細胞の妄想をしながらうとうと。
ちなみに、子宮をスピリチュアルにとらえる人たまにいますが、あれだけは全く理解できません。子宮って筋肉の塊やで。術後の写真みたけど「へー」てぐらいやで。どちらかというと、小学校理科的な発想で内臓や細胞の動きのほうが興味あるので、今度この漫画を読んでみようと思ってます。
お昼前に病院までタクシーで。毎回往復タクシー使ってますが、この発熱治まったら電車に変えるつもり。
まずは採血、血液検査を待ち、診察。やはり膣内のおりものの汚れがひどいということで、おそらくそこからばい菌が入った可能性が高いとのこと。
私「え！おりものシートには全然茶色いのとかつかなかったです」
医「そういうもんです。なかなかわかりません。」
私「そ、そうなんですか…出血もないしにおいもないしわからなかった…」
医「普通の人ではわからないぐらいの違いですよ、安心して。」
とのことで、こちらの膣の洗浄および薬の挿入をしていただきました。
その後、抗生剤の点滴を打ってから帰宅。土曜日も点滴だけうちに来ます。以降は服薬治療で。
服薬治療用の薬を受け取るのに病院併設の薬局へ向かうと結構待ち時間がありそうなので、ようやく薬局となりのカフェでランチ。薬をもらって帰宅。念のため、6錠目のロキソニンを飲んでおきました。なんとなく腰回りの痛みが出てきはじめてたので。
帰宅後は、タイミングがよかったので月末の大きめの会議を寝ながら見聞きする形で出席。間にちょいちょいメッセージも飛んでくるので少し仕事をしながら。夜には申し込んでた社内セミナーもあったのでそれを寝ながら聞いたり。ロキソニンが効いてきて腰回りの痛みもなくなりちょっとすっきり。
ちょうどそのころに緊急事態宣言の報道がありましたね…。
わたしはどのみち自粛生活、みんなも自粛生活になったんやん、ぐらいな感じで見てました(健康な人すみません)。とニュースを見ている間に、彼から連絡。職場の対応終わったし、土曜日出勤しないとあかんかもしれんから帰ろうかなと。
そんなわけで、少し元気になってたのもあったので、この前作れなかった晩御飯を作り、帰ってきた彼とここ2日の話をして「いうて大きな手術したんやから無理するな」と言われ…(汗) と言いましても、貴殿もお分かりだと思うけど休めへんやん…。
夜中に発熱して目覚めるのが嫌なので、寝る前に7錠目のロキソニンを飲んで彼の腕枕で寝落ち。気づいたら彼の抱き枕になってたけどしんどくもなく(笑) 2日ぶりに熟睡することができました。
術後10日目、家でひたすらに寝る
朝起きてコーヒーとヨーグルトの朝ごはんを食べて彼をお見送り。その後わたしは点滴以外予定はないので、ひたすら横になる。
土曜日の病院は本当に静か…受付済ませて点滴を受けに行き45分間じっとする。さすがに静かすぎてスマホ見てても部屋がいい温度なので、うつらうつら。
帰宅後、やっぱり腰回り全体の痛みがあるので、ロキソニン8錠目を飲んで横になりながら、録画していたものを見たり、横浜ダービーを見たりしつつ、うたた寝。
まだ本調子ではないなぁと実感します。発熱もガッと上がってしまえばもう寝て汗かいて終わり！ってなるんでしょうけど、このような発熱は本当に地味で38度に行かないところまでをウロウロするので、体力を持っていかれる感じです。今日は何もしないぞと決めて夕方まで寝ました。
幸い18時半ごろに目覚めたら薬も効いてるのか、だいぶ快調。Uber eatsで近くのカフェからオムライスをとり、隔週LINEグループでビデオ通話しているいつもの女子会にて、元気な姿を見せることができて安堵。気づけばいつもだけどだいたい21時過ぎまでしゃべり倒してるかも。
その後は、少し部屋が片付いてないけどもう気にしないことにして就寝。就寝前に一応念のため9錠目のロキソニンを飲んでから。
術後11日目、初めてのロング外出
朝起きて検温。平熱に戻る。よし！今日から服薬での炎症反応押さえスタート。ご飯を食べてから2種類のお薬を飲み始めます。1日食後3回服用。まずは今日から。
ということで出だし快調なため、いざネットスーパーに注文…と思ったらもう本日配達締め切り。こ、これは買い物に行かねばならないということが発覚し、勢いで若干散らかった部屋を片付けるべく、動き始め。昼前に700m程先にあるスーパーまでリュック背負ってお出かけ企画。
出かけている間にRoombaとBraavaが掃除できるようにもしておきました。さすがに筋トレベンチは重いので今回は移動させず。
帰りに近くの行きつけカフェでランチ休憩を挟めば往復1.5㎞のウォーキングになるけど、リハビリにちょうどいいだろうという狙い。あと今日の買いだめはいつもほど重くないから自力で持って帰れるという算段も込みです。
もちろんスーパーの中では迷わずカートを押しながら。歩くスピードも速足ではなくゆっくりめ。
背中のリュックに重めのものを入れ、あまり力まなくていい感じに振り分け、カフェ休憩をはさんだウォーキング、無事完了！
特に痛くなることもなく、しんどくなることもなく、念のためランチタイムに10錠目のロキソニンを飲んでおいたからか、発熱もなく過ごせてこの記事を書けています(久しぶりに窓も全開にして部屋の空気入れ替えしてます)。
そろそろロキソニンから卒業せねば…。明日は通院があるので発熱の予感がしない限り夜のロキソニンは飲まないつもりです。
婦人科系の投稿まとめはこちら
あと、その前段の話もこちら。
よければご参考に。
番外）発熱は心拍数でもわかる
実は睡眠の計測がしたいことから、ずっと腕に活動量計をつけています。
ランニングウォッチと合わせるのにGARMINで取ってますが、睡眠は正直Fitbitのほうがまともに取れてる気がしてます。
これの利点は、常時心拍数を記録しておいてくれることです。
このおかげで、わたし自身が今あまり健康じゃないことがよくわかります(笑) というのも…
ランニングや筋トレをちゃんとやってる元気なときの一日の安静時平均心拍数がだいたい51～55bpm。
そういうのをやらない期間が続いたときの一日の安静時平均心拍数が54～57bpm。
退院後1週間の一日の安静時平均心拍数58bpm～62bpm。
アスリートじゃない普通の人の平均心拍数は60～80bpmと言われてるので、まぁわたしの以前の心拍数はアスリート並だったわけですが(爆) それは走ってるからであってね…。でもこの心拍数の違い、結構わかります。
おかげで、GARMIN先生は「君は全く最近休息できておらん。ストレスがかかりっぱなしじゃ。」と言わんばかりにBodyBatteryの値を下げてきます…。
だけどやはりロキソニンを飲んで発熱しなかった日の夜のBodyBatteryの復活度は急激なので、熱出てると心拍も上がってて心臓に負担がかかってしんどいわけね…とよくわかる。
体の声を聴くというのは、本当に大事ですね…。今の心拍はとてもおとなしいので、今日もこのままゆっくり過ごそうと思います。
とても長くなってしまった…
細々とつぶやいているだけですが、読んでウンウンうなづいたりしてくれる人がひとりでもいればいいなと思って綴っています。もし何度もうなづくことがあったらサポートいただけると感動します！サポート代金はプレミアム代及び他のクリエイターの方のサポートに回します！