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『燃えよ剣』をなぜか恋愛ものとしてみてしまった夜

※ネタバレもあるので観たいけど観てない人は読まないでください

司馬遼太郎作品、読みたいと思いながらも読めてません。ロールプレイングゲームもそうなんですが、終わるまでが長すぎるのがわたしはどうもダメみたいで。

Kindle版になってるのもあるし、今度こそどこかで読んでみるか(笑)

それはさておき。岡田准一ファンとしては観ておきたいこちらを観に行って、歴史ものと思って見始めてたんですが、途中からずっと恋愛ものとしてみてしまってたので、ちょっとそのあたりをつらつら駄文を並べておきます。

土方歳三とその想いびとお雪が絡むシーンだったり、お雪のことを想うシーンだったりがちょこちょこあるんです。そして、女性としてかくありたいな、と都度都度思わせる内容だったので、それで半分ぐらい恋愛ものじゃないかと思ってしまっただけのような気もします(笑)

自分の軸はぶれない

お雪のもつ自分の軸って全然ぶれてないなーと思うんです。夫が亡くなっても好きなことをやり続ける姿勢とか、心からやりたいと思っていることに心血注いでしまう姿勢(土方を助けるとこもそうだし、戦で負傷した新選組の戦士たちをどうにか助けるためにお寺で介抱しはじめたりとか)とか、女性から見てもカッコいいと思うんですよね。

これって、そりゃ男子から見ても素敵に見えるわな…。わたしのパートナーが「自立している女性がいい」って条件を出していたのにも通じます。こういうことなんだろうな、と。

女好きでイケメンの土方歳三が(架空の人物とはいえ)惹かれるのは確かにこういう人かもしれない。

とはいえ、愛する人のためには尽くす

でもでも、ものすごく土方さんには尽くすんですよ、これが!一緒に食事をとった翌日から、2人分のご飯を毎日用意してしまうところとか。いつ来るかわからないけど、なんか2人分用意しちゃう。すごくタイミングよく一緒にご飯食べれちゃう。

あと、ストーカーですか?ってぐらい戦場まで追いかけていってますしね。この時代だからいつ死ぬかはわからん、って感じだからなおさらなのかもしれませんが、なんでか住んでるとこじゃないとこに行ってる土方歳三の前に現れるお雪。でもそれだけで行ってるんじゃなくて、自分の軸もぶれてない感じが、恋愛と自分の大事なことをうまく融合させる素敵女子に見えてたまらなかったのです。

そりゃ頭の中が仕事一色の土方さんでも惚れるやろ、って思った次第。

心を許せる相手になる

土方歳三は生涯独身だった、というとおり、なんでそうだったかはなんかこの映画を観て「だろうね」って思ったんですよね。ほんとうに今でいう仕事人間。相手にも厳しいし、もちろん自分にも厳しいんだと思いました。司馬遼太郎さんの描き方次第で、実際そうだったのかどうかは知りませんが、なんせ映画を観てそう思ったんです。

男性の中にもそういう人っていて、そのせいで独身を貫いてしまっている人もいると思います。わたしのパートナーを見ていても思いましたが、そういう人って至って不器用。相手に心を許すってなかなかしないんですよね。

そんな土方歳三が唯一心を許したのがお雪さんだったんだろうな―みたいな妄想が広がって、そういう女性になれたらパートナーとしては最強だよね、と。

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映画を観終わって真っ先に思ったのは、わたしのパートナーがとても土方歳三に似ているなーということ(笑)
見た目がという話ではなく、仕事に対する向き合いだったり姿勢だったり生き様だったりが、という話です。(イケメンというのもまぁ追加で!笑)

わたしはまだ彼にとってのお雪さんみたいな存在にはなれてないようだし、精進しないとなーなんていう感想が浮かんだのでした。まさか『燃えよ剣』を観た感想がこんなのになるとは思わなかった、文化の日の夜でした。

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土方歳三って35歳で亡くなってるんですよね。若い。映画を観ていても、なんか50代ぐらいの思考回路に見えることも。そう考えると、最近はどの年代も少しずつ若返ってきているのかもしれません。



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