見出し画像

事実はひとつ。解釈は無数。

昨日、衝撃的なできごとが起こった。

11時半をまわった頃、溜まっていた仕事を集中して進めていたら、娘の通う保育園から電話が。

"まさか発熱?忙しいんだけどなぁ"と思いながら電話をとると、

「園の関係者から陽性者がでました。今日はお給食もでないので、至急むかえにきてください。」
とのこと。

慌てて届いていたお知らせを見ると、少なくとも来週末までは休園になる見通しと書かれている。

すぐに上司に事情を説明し、最低限引き継げるところまでやってオフィスを後にした。


保育園に着くと、子供たちを不安にさせないようにいつも通りふるまう先生たちと、"なんで今日はこんなにお迎えが早いんだろう?お給食が出ないんだろう?"と察し始めている子供たちがいた。


できるだけ普段通りふるまって娘と帰宅したけど、頭の中は軽いパニック状態。


正直なところ、職場の方には申し訳ないけれど、仕事に行けないのはもう仕方ないと思っていた。
私は在宅勤務対象じゃなかったから、家で仕事をする選択肢は与えられていない。

問題は、
待ちに待っていた目標達成講座の受講が来週に控えていたということ。

その会場は東京にあるということ。

東京では、感染が拡大しているということ。



もともと、娘と一緒に東京の実家へ行き、実家から通う予定でいた。

でも、保育園で陽性者が出た今、東京に行くという選択はしていいのか?

人が集まる研修会場に行っていいのか?

それを叶えるには、どんな手を打たなければいけない?


検査をするにも、2歳の娘は唾液検査ができないし、無症状での検査にはなかなかのお金がかかる。

そもそも近隣病院では無症状の患者さんへの検査は対応していない。

そして、私と娘が東京から戻ってきた際、感染して持ち帰ってきてしまう可能性はどうしてもゼロにはできないのだ。



すぐに研修会社の担当者に連絡をした。
感染対策はしているから来ていただくか、オンライン開催している日程に参加日を変更するかのどちらかだということだった。



あっという間に夜になった。

私は悩んだ。

久しぶりにイライラし、
フラストレーションを感じ、
この得体のしれない(そもそも恐ろしいのかすら分からなくなってきた)ウイルスが憎らしてたまらなくなった。

だってこの日のためにずっとモチベーション高く学び続けてきたのだ。

ずっと楽しみにしていたのだ。

それが直前になって、自分にはどうしようもできない何かによって台無しにされる。

「なんで今なのよ!」という気もちでいっぱいだった。


でもその一方で、
「冷静になろう、一番いい手を考えよう」
「建設的な方法を考えよう」
「これにもきっと意味があるんだ」
という声が頭の中にあることに気づいていた。




主人が、うんうん悩んでいる私に、
「何をうんうん言っているの?」と聞いてくれた。

私は、保育園が休園になっている今東京に行って研修を受けることのリスクと、何か対策を打って無理やりにでも敢行することを天秤にかけていることを話した。

主人は非常に冷静に、そして協力的に私の話を聞いてくれた。

そして、「期待していたことが、直前に台無しにされる気分って最低だよね」と共感してくれた。

その言葉に、私はふっと力が抜けて、自分が執着しているものの正体に気が付いた。



私は、受講することで、私が何者かにグレードアップするような気がしていたのだ。

だから、これから更に活動の幅を広げるに当たって"どうしても今月受けたい"という執着があったのだ。

でも本当は、どこまでも”私が自分で決めて”学びつづけ成長するのであり、受講はそのためのツールの一つに過ぎないのだ。

そう考えると、今月受講することへの執着がふっと消えた。


主人に、「もう今月じゃなくていいや。」と伝えると、彼はこんな提案をしてくれた。

「3月後半のオンライン開催だったら、学校が春休み中だから僕が〇〇(娘)を見れるよ。そこなら確実に受講できるよ。」

研修会社の日程を見ると、あった。
3月後半の、オンライン開催。


私は主人の顔を見て、思った。
この人はどこまでも私を支援してくれる。
私の成長を最大限で応援してくれる。

こんな環境ってあるだろうか。
こんな相手に恵まれる幸せってあるだろうか。

つい先ほどまで感じていた苛立ちやモヤモヤが嘘のように晴れていき、
残ったのはどこまでも私に愛を注ぎ続けてくれる主人への、深い深い感謝だった。


頭の中にあった、「きっと何か意味があるよ」という声。

きっと、

主人の愛を素直に受け取ろう。

焦らず自分のペースで進んでいこう。

自分がすべてを決めているんだよ。

これらに気づくための、出来事だったのではないかなと思う。



事実はひとつ。
解釈は無数。

すべては自分が決めている。


もう、私はここに気づけている。
そんな私をサポートしてくれる最強なパートナーが、すぐそばにいる。

そんなことを思った、夜でした。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました🌸

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?