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添乗員のお気に入り⑥【スペイン・クエンカで景観に溶け込む】

スペインと言えば、陽気で明るくご飯とワインが美味しくて、歴史も興味深くて、建造物の価値が非常に高くて、バス移動が長くて、夕食のスタート時間が夜遅くて、お客さんも食事中ウトウトしちゃう、フラメンコショーの見学中は爆音の中で添乗員もウトウト、そんな印象です。(フラメンコショーは素敵です。ただ疲れて時々眠くなっちゃうだけです。)

北部、中部、南部、全部回りたい国!

南部なんてもうイスラムの世界丸残りだし、なんならキリスト教とイスラム教が混じりあった建造物だってあるし、果物のオレンジなんかスライスしてオリーブオイルとシナモンかけて食べるし!おっしゃれ~。

中部は、ドン・キホーテの物語を思い出させる風車群がだだっぴろいまっ平らな大地に映えてなんと気持ちのいい景色。深呼吸したくなる。たまたま、ここで日の入りの時間を迎えたことがあったのですが、それはそれは美しかったです。海に沈むわけでも山に沈むわけでもなく、広大な農業地帯に落ちていく太陽を、小高い風車の丘から眺めました。

その中部に位置する『クエンカ』という町はご存じですか?

何度も行かせてもらったスペインですが、なかなか欲張りなコース(何か所も巡るコース)でないと行けないようで、私は一度しか訪れたことがありません。

クエンカは、人口5万人ほどの決して大きくない町です。

ですが、できればここに宿泊して頂きたい!

そして夜の街をお散歩してほしいのです!

とても静かで、雰囲気抜群。地形が大変珍しく、数百万年もの長い時間、川の水と岩が戦い続け、その結果石灰岩が風化して崖ができた。

その崖が要塞になると着目して、キリスト教徒とイスラム教徒の長い戦いの時代に、イスラム勢が町を作り始めた。そして戦いの後にはキリスト教徒の町になった。それがクエンカです。

決して派手なライトアップが美しいのではなく、激しい男性的な自然景観と、そこにスッとマッチしている崩れそうな(失礼)建築物。

見たら絶対に渡りたくなるサンパブロ橋を渡って、サンパブロ修道院のほうまで行ってみましょう。

修道院は現在国営ホテルになっているので中も公共スペースならば見学できます。

そしてまた橋を戻って街へ帰る。ゆっくり歩いて雰囲気に溶け込んでくださいね。急いだらだめですよ。

プライベートでスペインへ行くとして、添乗仲間と行くならばバルセロナだけの滞在か、サンセバスチャンで美食祭り。だけど「両親に見せてあげたい景色」となるとクエンカ入ります。

あまり人が多くないというのもポイントのひとつです。

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持ち帰ったホテルのブローシャーを写真に撮ったものなので映りが悪くて申し訳ないのですが、ホテルは小規模なものしかありません。レストランの雰囲気はこんな感じ。

今日も、世界が平和になることを祈ります。

お読み頂きありがとうございました!



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