【受験】正しい模試の活用法
こんばんは。アカデミー神戸進学会の西富です。
今回は「正しい模試の活用法」というテーマで書いていきます。
中学3年生・高校3年生には必ず読んで欲しい内容です。
今年はCOVID-19の影響で模試が見送られたりしています。
ここから少しずつ再開していければ良いですが、
今年の受験生は模試を受けるチャンスは例年より少なくなる可能性もあります。
だからこそ、正しい模試の活用法を知って1回1回の模試を大切にしなければいけません。
模試の目的は「高得点」ではない
生徒の中にはテストというテストで高得点を取ろうとする人がいます。
その意気や良し
とは思うし、テストの点数は低いよりは高い方がいいとは思うんですが
模試の目的は「高得点を取ること」とは別にあります。
それは
自分の実力を正しく把握すること
です。
もう少し加えるなら
自分の目標に対して、足りているところと足りていないところを把握する
です。
模試の目的は「実力の把握」
自分の実力を正しく知っておかないと、無駄の多い勉強になってしまいます。
(無駄というのは受験合格に対してです。教養として無駄な勉強はありません)
例えば英語では不定詞や比較はみんなが苦手意識を持ちやすい単元です。
苦手意識があるので、けっこうみんな学習プランに不定詞や比較を入れたがります。
でも模試を受けてみると意外と点が取れていたということもよくあります。
ここで
「あ、意外と不定詞イケるやん」
ということになれば、学習プランから不定詞をはずすことができます。
代わりに理科でも社会でも入れればいい。
もちろん逆パターンもあります。
「数学の基本計算はそれなりにできるだろう」
とタカをくくって
「もっと応用問題を練習しよう!」
みたいな学習プランをつくる人も結構いますが、そういう人に限って
模試で基本計算で失点する
ということもあります。
入試の計算問題は基本とはいえそれなりに複雑だし、試験だと応用問題に時間を残したくて焦るのでミスが起こったりもします。
生徒には口酸っぱく言ってますが
「受験で基本計算で点を落とすのは最大の損」です。
そこでミスして落とした点数を応用問題で補うのは至難の業です。
だから模試で点数を落としているようなら、
いくら自信を持っていようと学習プランに入れるべきなんです。
苦手意識を持っている と 苦手 は違う
得意だと思っている と 得意 は違う
このことを受験生はまず理解しましょう。
模試とは
自分の苦手は本当に苦手なのか?
自分の得意は本当に得意なのか?
それを確認するためにあります。
自己評価とのズレを修正しよう
みんな模試の前には
「今週模試があるからヤバいんです(泣) 対策しないと(泣)」
みたいな感じになってますが、対策をするより前にまず自己評価をしましょう。
先に自己評価をしてから模試に臨まないと自己評価のズレを正せないからです。
シンプルな方法としては
①問題集の目次を開ける
※3年間分が1冊になった受験用問題集が良いでしょう。
ウチの生徒なら「サミングアップ」というテキストです!
②それぞれの単元に「〇△×」で自己評価を書いていく
これだけでOKです!
もちろん正しく自己評価する力のレベルが上がってくるとさすがに〇△×の3段階評価では雑すぎで、1・2・3・4・5の5段階評価とか、模試で得点率〇%みたいなより精度の高い予測をしていくようにしましょう。
模試を利用してメタ認知能力を上げよう
少し心理学の話をすると、正しく自己評価する力と書いたのはメタ認知能力と呼ばれます。
(自己評価=メタ認知能力 は少し雑かな?まぁだいたいです)
メタ認知能力が高いほど学力が高い
というのはこの業界では有名すぎる話です。
研究結果も出てます。
まぁそりゃそうですよね。
自分の力を正しく認識できている人は、正しい対策ができるはずなので、ちゃんと学力がつくのは当然の話です。
ウチで一番メタ認知能力が高い生徒は
学校の定期テストで言えば±5点
模試でも±10点
ぐらいの精度です。
つまり学校の定期テストで
「今回は80点が欲しい!」
と思えば
75~85点ぐらいの点数を取ってくるということです。
勉強に関しては
高得点を取る力
がとかく注目されがちですが
狙った点数を取る力
の方が大事なることもたくさんあります。
(高得点を取る力 がいらないとは言ってない)
このメタ認知能力の恐ろしさは大人の方が肌でわかるかもしれません。
まぁ生徒のみなさんはメタ認知能力をつけて損は絶対にないので、
模試を上手く活用してメタ認知能力を伸ばしていってください!
【アカデミー神戸進学会】
神戸板宿・宝塚山手台にあるコーチング型個別指導の専門塾です。「学習のプロ」が生徒の学力を細かく観察・分析し、学習法・計画法・キャリア形成に特化した指導をしています。 noteでは塾生向けに学習法・受験・進路・キャリアについての情報を 保護者の方向けに教育・受験・キャリアについての情報を発信します。
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