【詩的なもの】 遠雷
遠くできらつく音響が響きわたる
天空の隆々たる脈の鼓動
蒼い残影がほとばしる
何だ 何かが起こるのか?
見ると光と大地に映し込み
美のコントラストが胸を締め付ける
見れば見るほど鮮やかで
滑らかな光芒の曲線を描き重ねていく
まるで自分を包み込む一閃の高鳴りが
閃光のように今を研ぎ澄ましていく
このまま心を打ち抜くように……
おやっ
何だっ
単なる稲妻か…
遠くの方で響き渡るどよめきがする
残光が目の前を過ぎていく
気付けば頬が濡れていた
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