【詩的なもの】 珈琲
ぼんやりと足が向かった喫茶店
入ったすぐそばの窓際の席
少しかすみがかった風景が好きで
コーヒーの匂いと溶け込んでいく…
窓の木漏れ日と向き合いたゆたう視線
ビンテージな空気と道具達が察してくれて
優しく 優しく 丁寧に
空間の余地を生かしきり
祈りにも似た思いを抽出してくれる
紫黒の全てが
上手く言えない何かを掴んでくれる
酸っぱく 渋く
苦く 甘く
コクを生む
心奥の琴線をつまびくアロマやフレーバー達
全てを呑み込み調和し
深い余韻のおもむくままに
進んで風景の隣へ引き返す
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