フリーランス250人以上に出会って気づいた、驚きの事実。大半のフリーランサーは仕事が〇〇過ぎた。
こんにちは。
働き方の自由化が進み、よくフリーランスという言葉を聞くようになりました。
フリーランスって、良い響きですよね。
自由で力強くて、優秀なイメージを持つ人は多いと思います。
フリーランスとは、組織に属しておらず、自分のスキルを提供することにより独立している個人のこと。
私も独立して、一時期フリーランスをしていました。
今は法人を経営していて、個人での仕事はあまりやっておりませんが、いままでにたくさんのフリーランサーに出会ってきました。
フリーランサーの職種、職業の種類
例えば、こんな業種の人たちと出会ってきました。
・カメラマン
・WEB関連(HP制作やSNSサポート)
・プログラミング
・広告(紙媒体やWEB媒体)
・デザイン
・アート
・英語/中国語 翻訳/通訳
・コンサルティング
・大工工事
・清掃業務
気付けば、250人以上のフリーランサーと出会い、100人以上のフリーランサーと仕事で関わりました。
何も私が特別に多いわけではなく、独立していて色々と出歩く人は、普通にそのくらい会うとは思います。
月に10人新しく出会えば、年間で120人の計算になりますよね。
そんな中で、正直、驚いたことがあります。
それは、「みんな仕事雑過ぎ。」ってことです。
雑なんです。信じられないほどに。
何か”自由な人たち”というステータスをはき違えてるんじゃないか、というくらいに。
フリーランサーのよくある具体的な問題
雑と言うのは、具体的にはこの2点です。
①守るべき時間、約束、予算を守れない
②ビジネスの基本のマーケティングができてない
仕事の運び方、進め方が雑なんですね。
これからフリーランスを目指しているような人は、「そんなわけないだろう、彼らは生活をしているじゃないか」というかもしれません。
でも、それが現実です。
もちろん、前提として、私が話にあげているフリーランスの人たちの仕事の成果のクオリティは高いです。
素人では取れない構図の写真を撮ったり、考えもつかないような良いデザインを提供してくれます。
だいたい良いクオリティの成果物をあげてくれます。
ただ、仕事の進め方が雑なんです。
私の観測範囲では、雑な仕事の人が70%で、残り30%がまともな人達です。
なお、30%のまともな人達は、結構稼いでいます。その人の、業種や熱心さにもよりますが、イメージ、月に50~100万円以上、稼ぐイメージです。
彼らは、「自由が好きで、約束を守ることが苦手だったり、お金にはそこまで強くない」というのが実体かもしれません。
先ほど挙げた、①と②について説明します。
①守るべき時間、約束、予算を守れない
まず、社会人として当たり前のことじゃないか、と思われますよね。でも、これ守れていない人が多いです。
例えば、
時間:打ち合わせの時間に、「道を間違えました」と言って平気で遅れる
時間:納期のスケジュールを守らず、期限当日に、あと2日ほど遅れそうですと連絡がある
約束:指定のフォーマットを使ってくれと念を押しても、使いにくかったので、といって他のフォーマットを勝手に使う
予算:工事の棚の制作に使う具材の予算は3万円だと伝えて依頼しても、事前の相談なしに予算をオーバーしてくる
やむを得ない事情で、時間や期限に遅れることもありえます。
ただ、彼らは遅れることが常態化しており、期限前に顧客の都合を思いやって、事前に伝える事などをしません。
予算や約束を伝えても、基本忘れられて、守ってくれません。笑
+フリーランスに依頼する時の対策ノウハウ
こんな人たちが多く、仕事を依頼するには一定のノウハウが必要です。
仕事にもよりますが、以下のようなノウハウです。
・仕様や納期は口だけで伝えずに、メールや契約書に残すこと。
・納期は、本当にそれまでに必要な納期を言わない。本当の納期の数日前が納期だと伝えてスケジュールの余裕を持つ。
・守ってほしい注意事項は、全て洗い出して全て書面で伝えること。守ってもらえない場合にどうなるか(70%しか支払えないなど)を書面で伝えること。
・仕事を途中で辞めることになった場合の取り決めをすること。
ノウハウがなく、何となくで依頼する企業の多くは、トラブルを経験します。
そして、「やっぱりフリーランスって人種は扱いにくい、まともな法人しか使わないことにしよう」と決めることが多いです。
というように、フリーランスは、守るべきところを守れない、少しくらいはオーバーしてもいいだろうと思っている人がけっこう多い、ということでした。
(もちろん彼ら自身の口からは、そんな風に言いません。納期は守ります!と平気な顔で言います。守るつもりはあるのかもしれません。笑)
②マーケティングができてない
次は、ビジネスの基本である、マーケティングができていない、ということです。
ビジネスモデルの構築というか、マーケティングが弱いんです。
・良い仕事をするのに、新しい客を取るためのホームページすらない。
・見積もりがテキトーすぎるので、仕事開始後いつもトラブルになる。
・リピート客を取れない場合などに、原因分析をしない。
・自分の好きな仕事をするのに集中して、新規客営業をしない。
・「お金が欲しい」と言いつつ、サービスを高く売るための工夫をしない。
パッと上げていきましたが、何となくわかりましたでしょうか。
「カメラ撮影のフリーランサーは、カメラが好きで独立した。ビジネスをしたかったわけではない」という、致命的な落とし穴があるのです。
フリーランサーはビジネスや、マーケティングに弱いのです。
良い仕事ができれば、お金が入ってくると思っている。
巨大な売り上げのスターバックスは、世界で一番おいしいコーヒーを出しているわけではありません。
彼らはマーケティングが上手いのです。
お金が欲しいなら、マーケティングやビジネスモデルに注力すること、それが重要です。
+マーケティングの基本など
なにも小難しいマーケティングの本を、数十冊も読む必要はありません。
マーケティングの基本と言われる「漏斗、ファネル、じょうご」の考え方を、事業に取り組めば十分だと思います。
見込客をたくさん集めて、条件で振り落としていき、最後に残ったのが客という考え方ですね。(我ながら雑な説明…)
なお、スターバックスやコカ・コーラなどの有名企業のマーケティングを本で読んでも、あまり役に立ちません。
参考になる点はあるかもしれませんが、サイズや予算が違うので、零細個人の戦い方は全く違うと私は思っています。
※フリーランサーは、職人気質、クリエイター気質の人が多いので、そもそも、「そのマーケティングが苦手でも、収入が少なくてもいいんだ。」という考え方もあります。
なので、一概にマーケティングが弱いことが悪いと言いたいわけではありません。
地元のおいしい焼き鳥屋が、ゴリゴリのマーケティングをしてても嫌ですしね。笑
お金や売上が欲しいなら、また、収入に関する不安があるのであれば、マーケティングにも注力すべきだという意見です。
まとめ
以上、フリーランサーの実態でした。
フリーランサーになりたい人は、拍子抜けしたでしょうか。
フリーランサーを良く知る人は、「フリーランスあるあるですよね、コレ」と合意頂けたでしょうか。
ライバルのフリーランサーが、こんな状況なので、当たり前の上記2点をある程度頑張るだけで、上位30%に入り、ある程度稼ぐことができます。
保証はできませんが、あながち間違ってはいないと大きな声で言えます。
他の仕事ができる人も、実業家も、同じような意見です。
なお、私が仕事を依頼しているフリーランサーは、きちんと約束も守り、マーケティングもしっかりとして、仕事のクオリティも高い人達です。
そのため、正直単価は安くないです。
しかし、下手にトラブルを抱えるよりも、そちらの方がコストパフォーマンスが高いことにちょっと前に気づいたのです。笑
それでは今日はこのへんで。
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