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母のために選ぶ、児童書。8

90歳を超えて、さすがに母も小さい文字が読みづらい、眼鏡をかけても本が読めないというのです。電子書籍は母には使いこなせません。ルーペ眼鏡も、母には使いにくいようです。ならばと、視点を変えて、児童書にアプローチしてみました。これは、いけるかも!

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 前回の記事では、10セット目の3冊についてご紹介しました。母の感想はどうだったでしょうか、ご報告します。

1.『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』廣嶋玲子著/jyajya(じゃじゃ)画 偕成社刊☆
2.『ニルスのふしぎな旅 1』セルマ・ラーゲルリーフ著/吉田 順翻案/酒井 以画 Gakken刊(全5巻)☆
3.『ふたご探偵 1 ゆうれい屋敷の暗号』ペニー・ワーナー著/番 由美子訳/ヒョーゴノスケ画 KADOKAWA刊☆

 ちなみに、☆マークの本は母から借りて私も読みました。

 1冊目は、私も以前から気になっていた本です。小学生から絶大な人気を得ているシリーズで、2022年2月で110刷とはすごい!。母も面白く読んだとのことです。不思議な雰囲気をまとって魅力的なアイテムを繰り出す、銭天堂店主の紅子さん。案内されながら、私も、実際読んでみて人気の理由がわかりました。

 2冊目は、いわずと知れた名作で私も少年時代に読んだことだけは記憶があります。原作はスウェーデンの女性ノーベル賞作家、セルマ・ラーゲルレーヴです。また、上記に吉田 順「翻案」とあるとおり、現代の子供たちに読みやすいようにアニメ版をもとに登場者やストーリーがアレンジされているようです。母には、活字が少し小さいかもしれないことが少し気になるところでしたが、問題なかったようです。母の読んだあとで、私も久しぶりの再読を楽しみました。

 主人公ニルスが妖精に悪さをして怒らせ、こびとにされてしまいます。一方、渡り鳥のガンにあこがれ、ついに飛べるようになったガチョウのモルテン。ニルスはモルテンの背中に乗って、ガンの群れに従いてスウェーデンの南の端のスコーネの街から最北端のラップランド地方へ向けていよいよ旅立ちます……。第1巻は、ここまで。続きがとても気になります。
 どうしても、すぐに読みたくなった私は、母に先んじて自分が読むためにアマゾンで、福音館書店刊全訳版の2冊本を注文しました(笑)。上下巻合わせて優に1,000ページを超える長編です。原作版の挿絵と文章を楽しみながら読んでいきたいと思います。

 3冊目も海外もの。著者のペニーさんはカリフォルニア州在住の米国の作家。番さんは英語とフランス語の翻訳者!ヒョーゴノスケさんは、少年ジャンプで漫画家デビューした経歴の方!
 双子の兄妹が力と知恵を合わせて難題を解決していきます。母も私も楽しんで読みました。
 著者の別シリーズの『暗号クラブ』も人気になっているのだと知りました。こちらも楽しそうです。

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 ここから母のために選んだ11セット目、3冊のご紹介です。今回は、大型書店へ行きました。通算でゾロ目の33冊となります。今回は前回と違い、ハードカバーのものを選びました。値段は千円台前半で比較的求めやすいところがうれしいです。

・『三まいのはがき』おくやまゆか著 福音館刊
・『体育館の日曜日』村上しいこ著/田中六大画 講談社刊
・『エルマーのぼうけん』ルース・スタイルス・ガネット著/ルース・クリスマン・ガネット画/わたなべ しげお訳 福音館刊

 1冊目は、表紙の絵や色使いがシンプルなわりに不思議に味わいがあるという印象を抱きました。内容にも似た感想を抱くことでしょうか。
 2冊目は、逆に、にぎやかで楽しげな表紙です。さぞや内容にも変化があって面白かろうと期待も高まります。

 3冊目は、もはや何らの説明をも要しないほどの古典的名作。むかし、母がまだ幼かった弟のために買って与えたことを思い出します。
 それを今度は、母自身が読むという人生の巡り合わせに思いを深くいたすところです。

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 今回選んだ3冊は、私からみて個性豊かで興味をひかれるものです。母の気に入るでしょうか。また、3冊目の『エルマーの冒険』に母はどんな感慨を抱くでしょうか。

 結果は、次の記事でご紹介します。では、またお会いしましょう。



※春田みつき さんの画像をお借りしました。

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