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70年代、流行った洋楽。8

当時、FM放送の開局を追うようにはじまった『ポップス・ベスト10』などの番組で毎日のように聴いていた洋楽。自然とおぼえて口ずさんだりしていました。今、あらためてYou Tubeで聴くと思い出がよみがえるだけではなく、半世紀も前の曲とは思えない新鮮さと輝きにおどろきます。

70年代にはこんなことがありました。


幸せの黄色いリボン/ドーン
Tie a Yellow Ribbon Round the Ole Oak Tree/ Dawn(1973年)

 71年ヒットの『ノックは3回』と共に彼らの代表曲ともいえるこの曲。軽快で親しみやすいメロディ。そういえば、数々の映画賞に輝いた日本映画「幸福の黄色いハンカチ」1977年(昭和52年)で印象に残った黄色いハンカチのたなびくシーン、たくさんのハンカチが効果的でした。

ビルボード(Billboard)誌では、1973年4月21日に、週間ランキング、年間ランキング共に1位。日本のオリコン洋楽シングルチャートでは1973年6月18日付から3週連続1位を獲得した。ドーン(トニー・オーランド&ドーン)が「幸せの黄色いリボン」を発売する前まで、ドーンのシングルは6曲連続でビルボードHOT100の20位以内に入れないでいた。そのため、ドーンのメンバーだったトニー・オーランド、テルマ・ポプキンス、ジョイス・ヴィンセント・ウィルソンは、グループ解散を考えていた。

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名前のない馬 /アメリカ
A Horse With No Name/America  (1972年)

 新鮮味もある不思議な浮遊感のあるメロディー。繰り返しに酔うような感じが癖になりそうで好きでした。 

 1969年ジェリー・ベックリー、デューイ・バネル、ダン・ピークの3人により結成された。3人とも父親はロンドンに駐留するアメリカの軍人であり、アメリカンスクールでの仲間だった。
 当初は地元の米人のティーンが集まるクラブで、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングのカバーを歌うことが多かった。1971年にデビュー。

いちご畑よ永遠に

バネルの解説によれば、スタジオに架けられていたダリの絵画から着想を得た「DesertSong」と、エッシャーの絵画からヒントを得た「Horse」とよばれる二つの歌がもとになったという。また、子供のころ家族でアリゾナやニューメキシコの砂漠を旅行した思い出ももとになっている。馬とは人生の混沌から抜け出し、静かで平和な土地へ至る手段の暗喩であるという。

同 上


ゲット・イット・オン/T.レックス
Get It On/T. Rex(1971)

 当時流行っていた数々の洋楽、あまり歌詞や背景などには目が向かず、もっぱらリズムとメロディー、ハーモニーにわたしのこころはとらえられていました。今回、こうして来歴やポップス史の中で顧みる機会ができています。

T・レックス(英語: T. Rex)は、イングランド出身のロックバンド。旧名ティラノザウルス・レックス。同国のミュージシャン マーク・ボランを中心に活動。フォークロック・バンドからスタートし、改名後はグラムロックの代表格として人気を博した。2020年「ロックの殿堂」入り。

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60年代末頃から、ロックは成熟の域に達し、プログレやハード・ロックの登場で、さらに芸術性の追求や高度な演奏技術による複雑化や難解の域へと変遷していったが、新たな世代の少年少女たちがそれとはまったく逆の、T.レックスなど、単純さやカッコ良さを追求したグラム・ロックに夢中になったのは必然だっただろう。

ロックの快楽




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