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60年代、流行った洋楽。8

『70年代、流行った洋楽』の60年代版です。
60年代の初頭は、私自身がまだ少年時代。音楽に目覚める以前のことでした。そのうち、ラジオのAM放送やテレビなどから流れる音楽に意識が向くようになりました。そんななか、記憶に残る曲にもめぐり逢いました。今、あらためてYou Tubeで聴くと思い出がよみがえるだけでなく、半世紀よりもさらに前の曲とは思えない新鮮さと輝きにおどろきます。

60年代にはこんなことがありました。



ヴァケイション/コニー・フランシス
Vacation/Connie Francis(1962年)

 バケイション(英語)とかバカンス(仏語)という言葉、一時期まさに60年代の日本でよく使われました。
 戦後の時代が過ぎて、高度成長期に入りようやく一息ついたころ。休みを取って人生を楽しんで知る西洋の人たちを見て、流れ込んできた洋楽を聴いて日本人も胸膨らませたことでしょう。楽しまなきゃ!

1962年7月発売。ビルボード最高9位。ステレオ録音。同年に青山ミチ、伊東ゆかり、金井克子、弘田三枝子、安村昌子らによる競作でカバー。当時の洋楽曲の日本語カバーは、競作の場合歌詞違いになることがしばしばあったが、本曲はすべて漣健児の同一日本語詞であった。なお曲名表記は青山・伊東・弘田版が「ヴァケイション」、金井版が「バケイション」、安村版が「バケーション」と若干の違いがある。弘田三枝子盤が20万枚、青山ミチ盤が3万枚のヒットとなる。

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 興味深いのでその後の日本のカバーの話をもう少し……。

1993年にMi-Keがアルバム『甦る60's 涙のバケーション』にて英語詞と漣健児の日本語詞でカバー……。2002年、映画『ナースのお仕事ザ・ムービー』主題歌として観月ありさが漣健児の日本語詞でカバー(曲名表記は「VACATION」、「朝倉いずみ with ナースのお仕事」名義)。また、コニー自身が漣健児の日本語詞でも歌っている。イタリア系のコニーには、日本語が外国語で一番歌いやすく、録音時間も短かったと語っている。

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 ということで、コニー・フランシスの日本語バージョンでどうぞ。

ヴァケイション (日本語) Vacation (Japanese Version) / Connie Francis コニー・フランシス


オー・プリティ・ウーマン/ロイ・オービソン
Pretty Woman/Roy Orbison(1964年)

 1990年の映画「プリティ・ウーマン」の主題歌。映画も流行りましたね。この映画のオリジナルと思っていました。今回初めて知って、ロイ・オービソンさんには申し訳なかったです。時代を超える洗練度を備えている、楽曲として完成されているということでしょう。素晴らしいと思います。

1964年発売、全米、全英1位に輝いたロイとビル・ディーズの共作曲。1982年にはヴァン・ヘイレンがカバー。1990年公開の映画「プリティ・ウーマン」の主題歌としても使用されました。ジュリア・ロバーツ演ずるビビアンに惹かれた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。いつものように日本語訳はあくまでも私見ですのでご容赦下さい。

YouTube MrMoonligtt

こちらは、ロイ・オービソンご本人のビデオです。

Roy Orbison - Oh, Pretty Woman (Monument Concert 1965)


日曜はダメよ/メリナ・メルク―リ
Never on Sunday/Melina Mercouri(1960年)

 リアルタイムかどうかよく覚えていませんが、テレビでこの映画を観たことを覚えています。というのもメリナ・メルク―リの容姿といい、演技といい迫力があって、とても印象に残ったからです。
 と言ってもドラマの筋はよく覚えていませんが、このビデオを見ておぼろげですがなんとなく思いだしてなつかしかったです。

ギリシャのピレウスに住む娼婦イリヤと、ギリシャ研究者でギリシャの全てをこよなく愛するアメリカ人旅行者ホーマーとの物語で、舞踊・音楽・言語などのギリシャ文化に観衆が穏やかに浸れるものとなっている。また、主題歌「日曜はダメよ(英語版)」とブズーキによるテーマ音楽は1960年代を代表するヒット曲となり、作曲者のマノス・ハジダキスは第33回アカデミー賞で歌曲賞を受賞した。 また、アカデミー賞では他に主演女優賞(メリナ・メルクーリ)、衣裳デザイン賞(白黒部門)、監督賞、脚本賞にノミネートされた。

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 別の曲で『メロンの気持ち』。原曲はキューバですが、偶然でしょうね。メロディに似ているところがあるのです。とはいえ、こちらはいかにも南米音楽で雰囲気的にはずいぶん違います。

メロンの気持ち/ローズマリー・クルーニー とペレスプラード
Corazon de Melon/Rosemary Clooney & Perez Prado(1960年)

原曲は1958年にキューバのカルロス・リグァルが作詞・作曲したチャ・チャです。
これにパット・バランドとロニー・カーソンが英詩をつけました。
この曲は1960年にはグロリア・ラッソやエルマノス・ベラスケス・シスターズで日本でもヒットしています。
当時は『メロンの心』より『メロンの気持』というタイトルで浸透していました。

港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』

 日本でも、達者な森山加代子さんのカバーでよく流行ったのをおぼえています。

森山加代子 : 1970 : メロンの気持




※素晴木あい subarasikiai さんの画像をお借りしました。

#洋楽
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#60年代

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