『人間の建設』No.29 アインシュタインという人間 №2
小林さんから見て、物理学者と数学者は近いものだと思うのでしょう。不肖わたしなどもおなじイメージをいだいています。
ところが、岡さんによれば両者には意外にもタイプのちがいが明確にあるというのですね。私のたとえがわるいかもしれませんが、物理学者は一発屋の派手好み。数学者はコツコツ歩む地味なやつ。
小林さんは、この対談のはじめのころから、自然科学の泰斗アインシュタインを正面に据えて、自然科学に通底する諸問題について、岡さんの考えを知ろうとしていろいろな質問をしたり意見をぶ