膵炎の人の食事について
大前提の基礎「脂質制限食」とは
料理時や食べる時の工夫
脂質の目安の調べ方
ガチで調べるのであれば、日本食品標準成分表2020年版(八訂)が最も正しい値を知れると思いますが食品登録名と完全一致させなければならず、見つからない時があるので検索に難があります。
例えば、「牛丼」などは出ません。「とんかつ」はヒレも候補で出ます。また表示が慣れるまで分かりづらいですので普段はSlismを利用される事を推奨いたします。継続して使える、負担が大きすぎない事も重要です。
調味料について
最期に具体的な料理の例
・ソース焼きそば - 麺がかんすい麺が忌避されますが成分的にはOK、豚肉よりは魚介類(エビやホタテ、シーフードミックスなどを推奨)
・お好み焼き - 豚バラが重いのでイカとか魚介を推奨、ただしイカも難消化性なのでよく噛み注意、代替品として広島焼やキャベツ焼き(洋食焼き)の方が優秀です
・ヒレステーキ - 牛は高価な割に旨味がそこまで感じられる物はブランド牛に限られ、脂分がどうしても多くなりがちですので豚ヒレブロックが日常的にはお勧めです。(ローステキカツ用でも脂身が明確に分かれている物は取り除いてしまえばヒレと遜色が無いイメージです)ステーキソースは他のソースとは味わいが違うので存分に楽しめると思います。サラダチキン(味薄い系)、ささみステーキ等でも代用可能です。鶏むね肉は意外と脂質はモモ寄りなので注意が必要です。
・オムライス - ケチャップが優秀なのでしっかり味付けできます。肉はささみにしておけばさらに心配がありません。きのこ類は注意対象ですが、マッシュルームやお好みで具を追加してもまぁ大丈夫な感じです。味変にウスターソースがマッチします。
・スパゲティ - 本体は白米並みの低脂質、殆どの脂質はソース次第です。ナポリタン(ハムやソーセージ部分を調整、置き換え推奨)・ミートソース・カルボナーラ(要油控えめ)・ボンゴレビアンコなど市販のレトルトパウチのソースで低脂質な物が色々使えます。汁たっぷりのペペロンチーノソース等は全部汁を飲んだ場合の脂質なので、殆どは使い切りません、飽きなければ2~3回連続で食べる計算でも使えます。 和風系のソースの低脂質が目立ちます。 パルメザンチーズが恋しいと思いますが低脂質のスライスチーズで代用するか、控えめにしておきましょう。
・ドリア - バターやチーズを無脂肪乳などを調整すれば食べれます。冷凍や市販の物でも代用可能です。グラタンは必然ソース部分が多くなるので脂質が上昇しますが市販品は許容範囲の物が多いです。ごはんの味付けをケチャップなどに頼るチキンドリア等が必然優秀になります。味変にはタバスコが有名ですが、実は旨味では濃口醬油(キッコーマン)が上回ります。一度お試しあれ。
・寿司 - 基本的に盛り合わせで食べても問題ない認識です。たまご、たこ、えび類、オメガ脂肪酸3の魚類が特に優秀です、単品で注文する場合は寄せておくと◎。いなりは油揚げが避けたいところですが少量であれば問題ない認識です。巻きずしや押し寿司もウナギが過剰など油っぽい物が多くなければ基本的に低脂質でしょう。サラダ巻やツナに使われているマヨネーズに注意。
・鍋 - しゃぶしゃぶ(水炊き)系統は肉を置き換えたりで基本OK、すき焼き系統も肉が問題なだけなので1~2枚(100g以下)程度に控えれれば、私がヘビーローテーションで食べている料理です。味付きの鍋の場合も基本油を足すわけではないので鶏肉を採用する程度で事情は変わりません。肉は薄く、最小限に加熱した物が一番硬く無らずおいしいです。
・その他小鉢や薬味類 - 味付け海苔、焼き鮭ほぐし身、ノンオイルツナ缶L、ふりかけ、味塩などの昆布類、ネギ、紅ショウガ、ニンニク、ニラ、ガリ、お酢、他
食生活の一助にでもなれば幸いです。
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