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HONDA 新型CR-V e:FCEV登場!

HONDAは新型「CR-V e:FCEV」を世界初公開しました。
このモデルの魅力は水素と電気2つのエネルギーにあるようです。
今回はプレスリリースを元にこのモデルの特徴や魅力を独自の視点で紹介していきます。また気になるガソリンモデルの展開についても予測していきます。

「水素と電気」2つのエネルギーを持つモデル

CR-V e:FCEVの最大の特徴は日本メーカー初となる水素を充填して走るFCV(燃料電池)ながら外部のAC充電、プラグイン機能に対応していることです。

水素ステーションの数がかなり少なくBEV以上に実用性に課題のある燃料電池車にプラグイン機能を搭載することで短距離の移動は自宅充電で済ませられるといったアプローチをしています。

発売予定は今年の夏頃を予定しています。

ベースモデルのCR-V メイドインUSA

日本市場では先代モデルが発売終了となってからしばらく経っていましたが、このCR-V e:FCEVのベースとなるガソリンモデルは北米や中国市場では既に発売されています。

日本で発売されていた先代モデル
現在北米で販売中の新型モデル

ベースモデルが北米で生産せれていることや燃料電池システムはGM(ゼネラルモーターズ)との共同開発であることから生産はアメリカで行われます。

コンセプトは「E-Life Generator」

  • およそ3分の水素充填時間によるストレスフリーな長距離ドライブ

  • 日常走行でEVのような使い勝手を提供するプラグイン充電機能

  • SUVの走破性・機能性

  • 外部給電器による高出力な電力供給

日常やレジャーはもちろん停電時などの非常時も安心と快適を提供できるモデルとされています。

室内空間

室内はベースとなるCR-Vの良さを引き継いだゆったりとした空間が広がります。先代からこのクラスのSUVではトップクラスに広い後席を実現していただけに、このモデルもさすが室内設計に定評のあるHONDAといえます。

室内空間

荷室は水素タンクが大きく張り出していますが容量そのものは小さくなく、その段差を生かした2段構造になってるアイディア次第ではうまく使えそうな空間です。
しかし水素タンクの張り出しが大きいため後席を倒して荷室と合わせて使おうとすると後席側が低くなってしまいフラットに使うには難しいものがあります。

荷室設計

デザイン

ベースモデルとなるCR-VはAUVらしいスポーティーさとタフで存在感のあるデザインに対し、どこか知的でスマートさのあるこのモデルのデザイン。FCVらしいクリーンな印象があります。

CR-V e:FCEV リアデザイン

インテリアは現行シビックから続くHONDAらしい大人の内装です。
エアコンの吹出口を目立たせず水平基調の落ち着いた空間を演出しています。スイッチやダイヤルの質感など最近のホンダ車の内装の細部へのこだわりは素晴らしいものがあると個人的に感じています。
また、シートにはバイオ合皮を一部採用するなど環境への配慮もしっかりとなされています。

CR-V e:FCEVインテリア(前席周り)

燃料電池システム

GMと共同開発した燃料電池システムはHONDAが以前販売していたCLARITYに搭載したものより、素材の削減やコストを1/3に抑えながら、耐久性は2倍に向上し耐低温性も大幅に向上したとさています。
軽量小型化によってベースモデルのエンジンマウントをそのまま活用し衝突安全性も向上しつつコストダウンを図っています。
振動や騒音といった快適性の面でも進化がみられるようです。

ガソリン・ハイブリッドモデルの日本導入は?

先代まではガソリンやハイブリッドモデルが販売されていたCR-Vですが、今の所販売予定があるのはFCVモデルのみです。補助金があるとはいえ価格が高く、実用性にも難のあるFCVモデルが日本展開されたのは実験的な意味合いを強く感じます。

価格という壁

当然ながら多くのユーザーが待ち望むのはガソリンモデルの展開でしょう。しかし先代モデルは他の同サイズ国産SUVに比べて価格が高かったこともあり販売台数はかなり厳しい状態でした。また、今回のモデルは生産国がアメリカに切り替わっていて輸送コストや円安状況を考えると更に価格は上がります。アメリカで展開しているCR-Vの価格を単純計算してもベースモデルで400万円スタートと国産ライバルの200後半~300スタートと比較してもかなり高価です。

日本にはZR-Vがある

個人的にもガソリンモデルのSUVらしい存在感のあるかっこいいデザインを日本市場にも!という思いはありますが、DセグメントのCR-Vの代わりとして新たにCセグメントベースの新型SUV「ZR-V」が用意されていることを考えてもHONDAが日本市場に必要と判断するには課題が多いように思います。
また広報もメディアの日本展開の質問に対し「ボディサイズ的に日本の道路環境には適さない」とやや曖昧な回答をしているという事からもかなり難しいではないでしょうか…

ZR-V


とはいえ日本の消費者のために環境に適したZR-Vを新たに用意してくれたと考えればCR-Vは仕方ないと考えるのが妥当でしょう。むしろ私はFCVモデルだけであっても市場環境の厳しい日本に導入してくれたHONDAに拍手を送りたいです。

まとめ

今回はHONDAから新しく登場したCR-V e:FCEVについて紹介しました。
燃料電池車という位置付けながらプラグイン充電にも対応しているユニークなモデルです。スマートな雰囲気のあるこのモデルのデザインとは対照的な無骨感のある力強いベースとなるガソリンモデルにも興味を抱いた方もいるのではないでしょうか?今後の動きにも注目ですね。(CR-V e:FCEVは今年の夏頃に発売される予定です)
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最後に

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