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子犬ココナとの7日間-Puppy in Brown-

茶色の天使は突然舞い降りた


我が家に、子犬が降臨しました

先代のワンコの旅立ちから一年と少し、僕ら男三兄弟の度重なるプレゼンによりオカンもやっと二代目を飼うことに対してポジティブに。

「明日、ちょっとブリーダーさんの家に子犬ちゃんの下見行ってくる。」

そう言ってたオカン。次の日の午後、笑顔で連れて帰ってきた。見事なフラグ回収。そんなことはどうでもいいくらいに、可愛い。むしろナイスです、オカン。

もじゃもじゃが特徴的なおんなのこで、まだ三ヶ月未満の赤ん坊。

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犬種はオーストラリアン・ラブラドゥードル。動物アレルギー持ちの介助犬として、ラブラドールレトレバーとプードルの交配から誕生しました。なので、知能が高く人懐こい性格でカラーやサイズは様々です。何より、近年突然のアトピーと殺し合いをしている僕にも優しいアレルギフリー犬であるということ。

きっと僕たちはいいパートナーになるよ、そんな予感がするんだ。

見ての通りのチョコブラウニー、見事なこげ茶色。瞳はオリーブがかっている黄色。目が合うと吸い込まれそうに、脳みそがゆるゆるになる優しい赤ん坊の匂いで、抱っこするとみんな虜に。

まずは名前だ!と意見が飛び交う。見た目通りのチョコ関連は安易ということで、却下。三日にわたる家族会議の末「ココナ」と名付けられました。

由来はコナコーヒーとコロナから。何を隠そう、この僕の案。素晴らしい名前で、呼ぶ度に彼女へのキュンキュンがマシマシに。


以前も犬を飼っていたから知っている。可愛いだけでは駄目なのよっと。

家族の一員として、しつけが肝心。まだ三ヶ月未満のパピーとはいえ主従関係をしっかりしないと、糞尿四六時中どこでもの吠えて噛んで荒ぶる犬になってしまう。

トイレに関しては、おトイレシートの上でするのを知ってるらしく難なくクリア。

続いて就寝時。夜鳴きは僕らが反応すると、構ってくれると癖になるので無視をするのが正解らしい。

初夜、ハウスに入れて暗幕作り寝かさせる。深夜、起きたようで吠え始める。徐々に吠え方は豪快に悲愴感たっぷりに、殺されるくらいの勢いで断末魔のごとく鳴きまくる愛犬。僕の心は罪悪感まみれ、可哀想で仕方ない、何か悪いことをしている気持ちに。けど心を鬼にして、無視。初日の夜、僕の寝付けは最悪でした。


二日目

次の日の早朝、オカンの悲鳴が。狭いハウスの中で、ココナは糞尿まみれだったらしい。それで吠えてたんだね。初日からゴメンねココナ。僕は本当に申し訳ない気持ちで、目を再度と閉じました。ベッドの中で。

しかし、さすが頭のいい犬種。ちゃん初日以降は、夜鳴きもおもらし糞尿まみれもなしに。餌もよく食べるし、よく遊ぶし子犬の鏡。


三日目、

子犬を家族に迎え、僕にも変化が。

おもちゃを与えて活発的なココナと遊ぶ。隙さえあれば顔を舐めようとしてくるし、僕の膝上で寝そべってくる。なんだこいつ、キュート可愛い尊い。あぁん最高の癒しだなぁ、えへへへ。あれなんか、涙が。それに鼻水止まらないなぁ、目も痒いなぁ。いや気のせいでしょ、この犬種はアレルギーフリー犬。気のせい気のせい、遅めの花粉症だと信じ込むことに。

そこから、二日ほど鼻水ズルズル生活。ご飯を食べても味がしない。コロナか!?と震えながら鼻をかむと、味と香りが復活する。安堵。

四日目、

夜には、目の症状は落ち着き始める。鼻水も鼻シュッシュッのおかげで減ってきた。犬アレルギーは気のせいだ、そうに違いない。さすがアレルギーフリー犬。マイエンジェル。

まだ赤ん坊だから、日中はよく寝ている。新たに木の玩具を与えたら、初の野生覚醒。怒った姿も愛おしいなんて反則。↓動画付

未だにココナと呼んでも反応はない、まだ自我がないようだ。


五日目、

朝起きて、尻尾をチクタクとメトロノームさせて近寄るココナと戯れる。優しく甘噛みしてくるココナ、叱りつつも可愛いなぁ。あゝ朝一は、やはり紅茶とココナに限る。そうだ、これを幸せと呼ぼう。僕は浸りながら腕を触る。

ん?腕を触っている? えっ違和感が、いや痒みが。目を向けると赤くプツプツとした湿疹。ここは、先ほどココナが甘噛みしていたところ。僕は急いで、患部を洗い流す。

犬アレルギー確定、心の中で涙を流す。悲しみを噛み締めて、その日はなるべく愛犬から距離を置いた。


六日目、

一家で暇人は、僕だけなのでココナの世話は僕の役目。うんちをシートの上で出来たので、いい子でちゅね〜と全身を撫でて褒める。(赤ん坊と触れ合う時、こちらも赤ちゃん言葉になるのは世の常である。)

アトピー用のアレルギー剤を飲み、長袖長ズボン着用している、痒み対策は完璧。ココナは興奮すると人間の顔面を舐め狙ってくる。とっさに避けたが、彼女の舌は唇をかすっていた。急いでふき取る。その場で水洗いに行けばよかったが、僕の膝の上でゴロゴロしている可愛さの塊を動かすことは出来なかった。

僕は、考えることを止めた。少しすると、唇が痺れ腫れてきた。手遅れかっ、ココナが動いた隙に洗い落とすと数十分で回復した。

良かった、僕はまだ戦える。


七日目、

もう心を決める。どんな障壁があろうと、この愛犬を愛でることを止めない。ということで、アレルギー抑えるために筋トレと腸内環境を整える。僕は、君のいいパートナーになる為に己を研鑽するよ。

ココナは我が家で完全にリラックスするようになり、基本ひっくり返っている。目に入るもの全てを噛もうとする。コードを狙うので、レンガでガード。写真を撮ろうとするとスマホをパクリ。おすわりや待てもこれから、ココナと呼んでも反応はほぼなし、僕とココナの戦いはまだまだこれからだ!!             

ココナと僕の次回作にご期待ください。

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