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バアニャンお達者通信

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ノラ猫だったナナンの15年後。「バアニャン」になったナナンとの暮らしを紹介します。
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【バアニャンお達者通信】老猫亡き後の生活

ナナンがいなくなって1ヶ月になります。 カリンはどうしているの?とよく聞かれるのですが、まず最初の数日は特に変わらず通常運転といった感じでした。しばらくしてからは、昼間は相変わらず物陰やベッドの上で寝ているものの、夜になると人間の側にやってきて、寝るまで、あるいは寝るときもずっと一緒に居る、ような気がします。なんとなく異変を感じているのでしょうか。 考えてみたら、カリンは生まれて此の方、日中たった1匹で過ごすのは初めてです。生まれたときは母猫と兄弟猫が一緒にいたし、この家

【バアニャンお達者通信】猫のお葬式

猫や犬など、ペットが亡くなった後の弔い方は色々あるようです。 火葬業者が引き取りに来て火葬して返骨してくれるケースもあれば、ペット霊園に持参して立ち会い葬儀をして納骨するケース、共同火葬でお骨もそのまま処分してもらうケース、自宅の庭に土葬するケースなど様々です。 私が知る限り一番割り切ってるなと思ったのは、母の友人の飼い犬が亡くなったとき、市役所に電話して引き取りに来てもらい、焼却処分してもらったという話です。費用ゼロ。その友人は飼い犬のことをとても可愛がっていて、決して

【バアニャンお達者通信】お別れ

9月5日12時24分、夫からLINEで「ナナンの呼吸が遅くなってきた」という連絡がきました。 これは一体どっちなのだろう? 落ち着いてきたのだろうか、それとも……。 急いで会社を早退し、電車に乗ったところで、また夫からLINE。「逝ってしまったような気がする」「まだ脈があるような気もするが、もうかれこれ15分くらいこんな感じ」「目に見えて呼吸が止まっている」 ーーウソでしょ! まだ脈あるんじゃないの? しかし、さらに数分後、またLINEで「脚がかたくなっている」と連絡

【バアニャンお達者通信】予兆

8月25日 月1で通っているナナンの皮下点滴のため動物病院へ行ったら、脱水症状が進んでいると先生に言われました。 今思うとその頃のナナンは、相変わらずゴハンを食べる意欲は強いものの、ゴハンを入れたお皿を目の前に置いてもすぐ気が付かずにボーッとしていました。いつも寝床にしていた玄関では、明るくオープンなドア前よりも薄暗くクローズな靴棚下に隠れるように寝ていて、いつもと違う、ちょっと気になる行動をしていました。 でも皮下点滴をしてもらったら幾分回復したのか、数日はゴハンをよ

【バアニャンお達者通信】ナナン、旅立つ

我が家のバアニャンことナナンが、9月5日に永眠しました。推定で17歳でした。 明日はペット霊園で葬儀の予定です。予想よりずっと早いお別れだったので、まだ心が追いついていませんが、落ち着いたら、亡くなるまでの顛末やペットの葬儀事情も書こうと思います。 今日は、元気だったころのナナンの動画を家族で見て偲びました。

【バアニャンお達者通信】老猫様は毛づくろいをしなくなる

前回もちらっと書きましたが、老猫ナナン(推定17歳)は自分で毛づくろいをしなくなってしまいました。いつごろからそうなったのか、はっきりとは覚えていませんが、今年17歳になった頃からだろうと思います。 以前は頻繁に毛づくろいをして、あんなにキレイ好きだったのに……。私の母方の祖母が晩年、半身が不自由だったり痴呆気味だったりしたこともあって身なりを気にしなく(できなく)なってしまい、母が「あんなにお洒落だったお母さんが……」と嘆いていたのを思い出します。きっとナナンも祖母と同じ

【バアニャンお達者通信】玄関あけたら秒で猫

老猫ナナン(推定17)は一日に何度か居場所を変えて寝ているのですが、目下、一番のお気に入りは玄関です。昨年の夏はダイニングテーブルの上でよく寝ていたものですが、今年は足腰が弱ってきて、高いところに飛び乗るのは辛いようで、段差のない玄関が定位置になっています。テーブルの板も玄関の床も、涼しいのでしょう。 玄関ドアに寄りかかっていることもあるし、寄りかかっていなくてもドアが開くギリギリの位置で寝ているので、帰ってきてドアを開けるとすぐ目の前に猫がいてビビります。「玄関あけたら●

【バアニャンお達者通信】瀕死の脱水症状から奇跡のV字回復

去年の10月に、肛門線が破裂してお尻を6針縫ったナナンさん。当初は2週間後に抜糸と言われていましたが、抜糸前に尻尾付近の傷が開いてきてしまったので、一度抜糸してからまた3針縫い直しになりました。猫や犬は尻尾を動かすため、この付近の傷はどうしても開きがちなのだとか。 この時もまた老体を考慮して麻酔なしでの縫合でした。しかし瀕死の状態だった前回よりはずっと元気になっていたので、ものすごく暴れて吠えました。獣医のS先生のほかに、助手さん2人と飼い主の3人がかりで保定したほどです!

【バアニャンお達者通信】お尻が破けたときの話

去年の10月、肛門腺破裂でナナンのお尻が破けました。ナナンは当時推定16歳。 群ようこさんの『ビーの話』文庫版巻末の対談に、隣人Mさん(もたいまさこさん)の飼い猫ビーちゃんのお尻が破けたという話があり、それを読んだとき「えっ、どういうこと? そんなことってあるの?」と思ったのですが、本当に「お尻が破ける」としか言えない状態になりました。 ☆☆☆ この年の夏からナナンはどんどん食欲が落ちてきて、やたら水ばかり飲むようになっていました。最初は暑いせいかと思っていて、実際涼し

【バアニャンお達者通信】老猫様向け保存食

去年、ナナンは推定16歳になったころから、顎の力が弱くなってきたようで、固形物(カリカリ)があまり食べられなくなってきました。 そこで缶詰のウェットフードをあげるようにしましたが、一度の食事で一食分(80g)は食べられず、ちょっと食べてはどこかへ行ってしまい、フラッと戻ってきてはまた食べる、を繰り返します。しかしカリカリと違って時間が経つとカピカピに乾いてしまうため、そうなるともう食べたがりません。 どこかへ行ってしまったとき、猫皿を持って行って見せてやるとまた食べますが

【バアニャンお達者通信】老猫は吠える?

我が家には二匹の猫がいて、老猫(推定17歳)のほうはナナン、若猫(5歳)のほうはカリンといいます。「バアニャンお達者通信」というのは、主に私の知り合いに向けて、Instagramで老猫ナナンの様子を書いたものだったのですが、もうちょっと長文で書いてみようかと思って、noteで始めることにしました。 ノラ猫から我が家の猫になって15年、すっかり「バアニャン」になったナナンさんの日々の様子や、老猫との生活はどんなものかを紹介できればと思います。たぶん、カリンのほうもたまに出てき