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【バアニャンお達者通信】瀕死の脱水症状から奇跡のV字回復

去年の10月に、肛門線が破裂してお尻を6針縫ったナナンさん。当初は2週間後に抜糸と言われていましたが、抜糸前に尻尾付近の傷が開いてきてしまったので、一度抜糸してからまた3針縫い直しになりました。猫や犬は尻尾を動かすため、この付近の傷はどうしても開きがちなのだとか。

この時もまた老体を考慮して麻酔なしでの縫合でした。しかし瀕死の状態だった前回よりはずっと元気になっていたので、ものすごく暴れて吠えました。獣医のS先生のほかに、助手さん2人と飼い主の3人がかりで保定したほどです!

それからまた1週間後に経過を診てもらったときには、S先生が「アナタ、すごいね〜」と感嘆したほど、ナナンは脱水症状も改善して食欲モリモリ、体重も増えてかなり元気になっていました。食べる意欲や生きる力が弱い子だと、脱水症状からそのまま衰弱していくのだそうで、最初にナナンの脱水具合を見たとき、S先生は内心危ないと思っていたそうです。

でもそこはノラ猫時代から食べることへの執着が強いナナンのこと、獣医さんも驚くようなV字回復を遂げました。その後は恐ろしいほどの食欲を見せて、食べた直後にまたゴハンを要求して吠えることもよくあります。便通も回復しました。

それでも体重は最盛期の半分ほどに落ちて、現在は2キロちょっと。撫でると骨がゴツゴツしていて、かつての肉厚な感触はありません。特に腰回りのお肉がそげ落ちて、抱き上げると羽のように軽くなってしまいました。ナナンの下半身の痩せっぷりを見ていると、かつて癌で亡くなった私の父の痩せた姿を思い出してしまい、切なくなります……。

腎臓というのは、一度悪くなると元に戻ることはないそうです。なので、いずれナナンの腎機能はもっと低下していくのだと思います。猫は言葉を話すことができないので、便の状態やニオイなど、異変がないかどうか、飼い主が気がつかないといけない、と痛感した出来事でした。

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すっかり傷が塞がった頃のナナンと、そのそばでくつろぐカリン。バアニャン用の療養食を若猫カリンが食べてしまうという悩みもあるのですが、それはまた別の話としていつか書けたら。

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ナナンが家猫になるまでのいきさつをまとめたマガジンを公開しています。こちらもよろしければご覧ください!


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