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トヨタハイブリットの一人勝ち・・や、ベンツのBEV計画縮小・・という間違った情報を垂れ流す媒体ってどういうスタンスなのか?〜まぁ、そういうスタンスなんでしょうね。〜

さて、日本では相変わらず情報を自分でとりにいかず、媒体のニュースのみを見て、そしてそれを鵜呑みにする方々がいるわけです。
そういう人たちを扇動し、そのように思わせる・・みたいなのを媒体はよくやりますが、電気自動車の話題でももれなくそんな話に。

ひどいなぁ・・と思うのは、プレスリリースと明後日のことを報じている点。
メルセデスについては・・

このように以前書きましたが、元のプレスリリースを見ると、その違いはすぐにわかると思います。

最近のスマホなどでも自動翻訳があると思いますが、そういうので変換したレベルでも「BEVシフト撤回」など言っていないことが理解できるかと。

でもまた同じようなことをその媒体は書いてました。
今回は「BEV計画縮小」と。

お!方向性変えてきたね?・・と思うわけですが、実際は縮小なんて1mmも言ってもないわけで。

BEVは今まで通りやります。でも移行に時間がかかるので、その間マイルドハイブリットで電動化してEURO7と顧客のニーズに対応するね!2030年まで。

・・というのがざっくりまとめた感じですが、なぜか撤回、そして今回は縮小といってたりします。

ほんと、書いた人が現実を曲げようと試みているか、それともただの英語も読む気がなく他社が書いたそれを鵜呑みにした反BEVなのか?・・な感じですが、マジであきませんよね。

次くらいにはBEVに触れなくなりそうな勢いにも思うわけですが、情けなさを感じます。


それとおなじくらいに酷いと思うのが、トヨタハイブリット一人勝ちというタイトル。

ん?日本以外のどこにそれがある?・・と思うわけで。


まず話題のヨーロッパ。
トヨタの販売台数はこんな感じ。

日本1国より少ない台数がヨーロッパ大陸の複数国で売られています。
そしてその台数はヨーロッパで売られる電気自動車の台数よりも少なく、
おおよそ半分です。

で、その横のHEVはじゃあトヨタじゃないのか?・・となりますよね?

こんな感じになります。
HEVの枠組みのうち、おおよそ8割以上はマイルドブリットです。
そしてTHSは20%未満。

これを多いと思うか?・・は人それぞれですが、一人勝ち・・という表現には違和感があります。

そしてドイツでは・・

2024年1月に一番売れたハイブリットはフォルクスワーゲンゴルフです。
いわゆるマイルドハイブリッドのeTSIですね。

これが現実です。

ヨーロッパのHEVの枠組みをしっかりと知ることが大事ですよね。

で、アメリカでは・・


トヨタの米国販売台数のうち、23%がハイブリット。
みなさんの印象ではもっとあるように思われると思いますが、
世界全体でTHSの販売は30%、そして日本が55%と吊り上げているので、
海外ではそれらよりも小さい割合になりますよね。


で、アメリカ全体で見た場合、トヨタのシェアはこんな感じ。
合計11%。
そしてそのうち電動車(ハイブリット/PHEV/電気自動車)の割合は3%。

つまり、日本で報じているようなイメージとは違うと思います。

あれですよ。
テスラモデルYが世界一売れた自動車・・といった事実と日本の街中のイメージが違うのと同じですね。

そんなわけで、大事なことは日本で報じられていることが、本当かどうか?・・は拡大解釈している場合があるので話半分くらいに思っててもいいくらいかも?・・ということです。


で、この手の話は海外でもあったりします。

そして面白いのはこれらのBEV批判に近い話題が電気自動車のコストを押し下げるのを進める可能性がある・・といったお話があること。

電気自動車のネガな点に価格が高いということがありますが、とある海外のアナリストによると2027年には内燃機自動車と同じ価格までさがるだろう・・と予想されています。


どちらにせよ、過渡期でいろいろな動きがあるのは当たり前ですが、
情報の取捨選択は大事かと思います。

間違っても結論ありきでそれらと接するとダメだと思いますよ。


本日はここまで。

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