マガジンのカバー画像

ぷちえっち・ぶちえっち

14
運営しているクリエイター

2020年2月の記事一覧

ぷちえっち・ぶちえっち13 初めてのぼったくりバー

ぷちえっち・ぶちえっち13 初めてのぼったくりバー

 この連載はちょっと笑えるちょっとエッチなエッセイです。今回は「ぷちえっち」編。軽くえっちなお話です。
「先輩、うれしいっす。ありがとうございます!」。
竹内君が電話口ではしゃいだ。
竹内君は大学のサッカーのサークルの後輩である。僕は大学を卒業して社会人1年目であった。7月の始め、初めて「ボーナス」というものをもらった。
 当時はバブルの絶頂期だった。世の中みんな浮かれてちょっと頭のねじが緩んでい

もっとみる
ぷちえっち・ぶちえっち12 初めてのアオカン

ぷちえっち・ぶちえっち12 初めてのアオカン

 この連載はちょっと笑えるちょっとエッチなエッセイです。今回は「ぶちえっち」編。かなり際どいお話です。
 あの夏、僕は八ヶ岳にいた。貸別荘で2か月間の泊まり込みの長期アルバイトをしていたのだ。広大な敷地に数百個のコテージが並び、プライベート空間を楽しめる客室となっていた。シーズンピークの夏休みには、100人以上のアルバイトが働いていたと思う。ほとんどが僕と同じ泊まり込みの大学生で、男女比は半々ぐら

もっとみる
ぷちえっち・ぶちえっち11 経験の少ない女の子

ぷちえっち・ぶちえっち11 経験の少ない女の子

 この連載はちょっと笑えるちょっとエッチなエッセイです。今回は「ぶちえっち」編。かなりエッチで際どいお話です。
「私、ほとんど経験がないから、ちょっと怖いの」。
彼女が言った。
 新宿の渋いカウンターバーで、僕とひかりちゃんはグラスを傾けていた。ひかりちゃんは21歳。肩まで伸びた黒いストレートヘアが白い透明感のある肌によく似合う。今どきの女の子にはない清楚な雰囲気が僕は気に入っていた。
 これで会

もっとみる
ぷちえっち・ぶちえっち9 タケノコ剥ぎとの闘い

ぷちえっち・ぶちえっち9 タケノコ剥ぎとの闘い

 この連載はちょっと笑えるちょっとエッチなエッセイです。 
 もう随分と昔の話である。
 大学1年生の時、同級生の林君と新宿の歌舞伎町で飲んだ。まだ入学してから数か月たったころだった。
 林君は大阪の出身で、ばりばりの大阪弁を使っていた。僕は北海道から上京してきた。二人とも田舎者であった。受験の重圧から解放され、見るもの聞くもの珍しい華やかな都会で遊びまくって浮かれていた時である。何もかもが楽しく

もっとみる
ぷちえっち・ぶちえっち9 カブトムシのエサは女性の……

ぷちえっち・ぶちえっち9 カブトムシのエサは女性の……

 小学校5年生の時カブトムシを3匹飼っていた。森で捕まえてきた愛犬ならぬ愛カブトである。
 今はコーヒー店にあるミルクやシロップのような小さなパッケージに入った「カブトムシのエサ」も売られているが、当時はそんなものはなかった。エサはスイカの皮や砂糖水が定番だった。
 カブトムシの口は黄色くて四角くて、細かな毛がびっしり生えておりそこから樹液などを吸い込んで食べる。砂糖水を皿に入れただけではとても食

もっとみる
ぷちえっち・ぶちえっち8 お医者さんごっこ

ぷちえっち・ぶちえっち8 お医者さんごっこ

この連載はちょっと笑えるちょっとエッチなエッセイです。
もう随分昔の話である。
僕が小学校1年生の時だった。近所に住んでいる圭子ちゃんという子と、いわゆる「お医者さんごっこ」をしていた。
 僕たちはそのものずばり「エッチごっこ」と呼んでいた。圭子ちゃんがパンツを脱ぎ、ベッドの上に横たわる。僕は圭子ちゃんのあそこを観察し、ちょっと開いてみたり、ボールペンや鉛筆でツンツンしたりする。次は僕の番である。

もっとみる
ぷちえっち・ぶちえっち7 スカートめくりの甘い誘惑

ぷちえっち・ぶちえっち7 スカートめくりの甘い誘惑

もう随分と昔の話である。

 僕が小学校2年生の時、スカートめくりが大流行した。僕の学校に通っていた小学校男子が特別にスケベだった、というわけではなく、全国の小学校で燎原の火のように流行が広がったのである。
 漫画家の永井豪さんが書いた「ハレンチ学園」がきっかけだったように思う。永井豪さんは「マジンガーZ」や「デビルマン」で知られるが、「あばしり一家」や「キューティーハニー」をはじめとするお色気漫

もっとみる
ぷちえっち・ぶちえっち5 女の子の甘い香り

ぷちえっち・ぶちえっち5 女の子の甘い香り

この連載はちょっと笑えるちょっとエッチなエッセイです。

お前、ビョーキだよ」。

菊池が言った。
菊池は中学時代からの親友である。40年来の付き合いだ。2人とも気づけばもう50過ぎになる。
その日は半年ぶりに会って、神田の居酒屋で2人で飲んでいた。何の変哲もない店である。周囲はサラリーマンでほぼ満席だった。僕たちは一番奥の席に陣取っていた。
枝豆をつまみ、焼鳥を食べながら女の話になった。男2人で

もっとみる