社交ダンスの世界 ~ダンスの種類編3~
皆さんこんにちは。
プロ社交ダンサーの阿部巧太(アベコウタ)です。
“社交ダンスの世界 ~ダンスの種類編~”も、いよいよ最終回です。
今回はラテンアメリカン5種目をご紹介いたします。
これを読めばラテンダンスのこともバッチリ分かるようになります!
尚、ダンスの種類編1,2でも、メジャーな社交ダンスの種目について解説しております。
まだお読みになっていない方は、先に読んでおくと今回の記事もより楽しめるかと思います!
ぜひこちらからどうぞ!👇
①社交ダンスの2大ジャンル「ボールルームとラテンアメリカン」について解説。↓
②燕尾服と華やかなロングドレスが舞う「ボールルーム」5種目について解説。↓
ラテンアメリカン
セクシーでパッション溢れるラテンアメリカンの踊りの魅力をご紹介します。
それぞれに違った特色があって、どれも大変魅力的なダンスです!
順番に参りましょう!
・チャチャチャ
チャチャチャ(Cha Cha Cha)は、キューバ生まれの小気味いいリズムのダンスです。
4拍子の音楽に乗せて、
「1,2,3,チャチャチャ、2,3,チャチャチャ、……」
という歯切れの良いリズムをメインにステップが構成されています。
リズムがシンプルな分、音楽の雰囲気は明るいものからムーディーなものまで幅が広いのも特徴です。
さて、実際に踊りを見てみましょう!👇
動きにキレがあって、非常にカッコいいですね!速い動きの中にも細やかな表現の変化が散りばめられていて、見る者を惹きつける踊りです。
動画のように、チャチャチャは比較的アップテンポな音楽に合わせて軽快でスピーディーな表現がピッタリな踊りです。
・サンバ
続いてのサンバ(Samba)は、ブラジル発祥のラテンダンスです。
サンバと聴くとカーニバルのイメージが強いですが、社交ダンスのサンバの音楽は少しテンポが遅く、より美しく踊ることができるようにアレンジされているのです。
サンバの音楽は2拍子で、打楽器を中心にリズムが構成されておりエキサイティングでうきうきするような雰囲気を持っています。
では、こちらも見てみましょう!👇
とてもダイナミックで、見ていてワクワクする踊りです!
チャチャチャとは違い「バウンス」という弾むような動きがあり、また広いフロアを移動しながら踊るのが特徴です。
(ちなみにこのダンサー、私が一番好きなダンサーです。私がダンスを始めるよりも前に活躍していた方ですが、今にも通ずる魅力を感じます……‼)
・ルンバ
お次はルンバ(Rumba)です。チャチャチャと同じくキューバ生まれの踊りですが、こちらはゆったりとした音楽で色っぽい魅力のあるダンスです。
ルンバは愛のダンスとも言われ、他の種目に比べてより男女の関わり合いがよく見えるのも特徴です。
ラテンダンスは基本的に女性が主役だと言われていますが、ルンバは特にそれが当てはまるでしょう。
こちらも動画を見てみましょう!👇
2人の駆け引きがとても良く表現されていて見入ってしまいますね!女性がすごく魅力的に見えます。
ルンバをはじめとしたラテンの踊りには特有のボディとヒップのうねるような動きがあります(キューバンモーションといいます)。それが非常に良く見える素晴らしい踊りです。
・パソドブレ
パソドブレ(Paso Doble)は、スペイン発祥の「闘牛」をモチーフにしたダンスです。生まれはスペインですが、踊りとして発展したのはフランスです。
2拍子の行進曲に合わせて踊られる情熱的かつドラマチックなダンスで、ラテン5種目の中で唯一男性が主役と言われている踊りです。
このダンスは表現するものが「闘牛」と決まっており、
男性:闘牛士を演じる
女性:闘牛士の持つケープ、フラメンコダンサー、ジプシーを模して踊る
というように男女の役割もはっきりしています。色んな意味で他の種目とは一味違う踊りなのです。
では、こちらも実際の踊りを見てみましょう。どうぞ!👇
いかがでしょうか。ルンバのうねるような動きとは違い、パソドブレは上半身の形の変化を上手く使った踊り方が特徴です。
また、パソドブレを踊る時には多くの場合“España Cani (エスパーニャ カーニ)”という曲が使われます。振付もこの曲に合わせて付けられる場合が多いですね。
その動画も貼っておきます。ぜひ聴いてみましょう!👇
・ジャイブ
最後にジャイブ(Jive)をご紹介します!
ジャイブは4拍子のかなりアップテンポな音楽に乗って踊る、活き活きとした踊りです。音楽ジャンルはジャズ系からロックまで、都会的でノれる曲が多いのが魅力です。
一方、ラテン5種目の中でも難易度が高く、また最も激しい踊りでもあります。
社交ダンスを知らない方がパッと見て一番「おお、すげえ……」となる踊りかもしれません(笑)
こちらも動画を見てみましょう。度肝を抜かれてください、、、(笑)
ジャイブの激しさが画面越しにも伝わってきます、、、
高速の足技、素晴らしい音楽と表現のセンスを感じさせる踊りで、見ていてとても楽しくなりますね!そもそもサムネイルの時点で足が上がりすぎです(笑)
ジャイブの「キック」という足さばきは、他の種目にはあまり出てこない特徴的なアクションです。「これができるようになりたい……‼」とジャイブに挑戦する方も多いのです。
まとめ:ラテンアメリカンダンスは自由で色々な表現にチャレンジできるダンス!
ここまでラテンアメリカンの5つのダンスをご紹介してきました。
どの種目も音楽や動きに目立った個性があり、踊っていく中でさまざまな音楽や表現に触れていきやすいのがラテンダンスの魅力です。
種目にもよりますが、今どきな音楽で踊りやすいのもポイント高いですね。
また、ボールルームダンスと比較すると、ずっとピッタリ組んでいるわけではないのでより踊りの自由度が高いのもラテンアメリカンの良さです。
(もちろんずっと組んでいるボールルームも良いモノです。制限が多い中で表現する面白さもあります。。。)
私も大好きなラテンアメリカン、ぜひ実際に見たり踊ったりしてみてほしいです!
長くなりましたが、今回はこのへんで。
ぜひスキ&フォローをお願いいたします!コメントも大歓迎です!
次回もお楽しみに!
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