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「データベース」と「関連付け」

さて、あなたは「アナグラム」をご存知ですか?

「アナグラム」とは、言葉遊びの一つで、単語や文の中の文字をいくつか入れ替えることによって、別の意味にさせる遊びです。想像力や思考力を養い、脳のトレーニングになります。

例えば、
・けいと(毛糸)→とけい(時計)
・みらい(未来)→ミイラ


また、似たような遊びで、「文字入れ替えクイズ」があります。

この「文字入替えクイズ」は、「アナグラム」のように入れ替えた後の言葉には意味がなく、ただ単純に、文字を入れ替えて、元に意味のある言葉に戻す遊びです。

例えば、
・ういこれぞ→れいぞうこ
・けじゃんん→じゃんけん

では、ここで問題です。
次の文字を入れ替えて、意味のある言葉にして下さい。

【問題1】メリエグンドルラー
【問題2】キデレーコショーケン

さて、如何でしょうか?
わかりますか?少し考えてみて下さい。




分かった方はスゴイですね。私はすぐに分かりませんでした。

では、分からなかった方のために、ヒントをお出しします。

【ヒント1】色です
【ヒント2】甘いものです




さて、このヒントでわかったでしょうか?

答えは次の通りです。

【答え1】エメラルドグリーン
【答え2】デコレーションケーキ

さて、ヒントにより、解けた方は多いのでは、と思います。

何故、ヒントにより解けたのか?

それは、ヒントがない時は、無数の言葉から答えとなる言葉を選び出さなければならないため、難易度が高くなります。しかし、ヒントにより、無数にある言葉のデータベースから候補を絞ることができたからです。

ここで大事なことは2つあります。

一つ目は「データベースを持っていること」

つまり、まずは、その言葉自体を知らなければ、答えを出すことができません。

「エメラルドグリーン」も「デコレーションケーキ」も、既に知っている言葉だからこそ、答えることができるのです。

二つ目は「情報を関連付けられていること」

つまり、エメラルドグリーンは色を表す言葉である。
デコレーションケーキは、甘いものである。

これらを関連付けられているからこそ、ヒントにより、データベースから答えを抽出することができたのです。

この「データベース」「関連付け」は日常でも重要な要素となります。

あなたは、次のようなことはありませんか?

「本を読んでも、内容が頭に入らない」
「読んだ本の内容を経営の役に立てることができない」
 
これらは、ご自身の中で「本の内容を受け入れるためのデータベースが構築できていない」ということであり、「経験や知識のデータベースと本の内容を関連付けられていない」ということに他なりません。

つまり、学びとは「データベースの構築」「既存のデータベースとの関連付け」です。

もし、あなたが「学びの効率が悪い」と感じているなら、まずは、この二つを意識することから始める必要があるかもしれません。

この話、次回も続きます。

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