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あなたは経営者として、こんな身勝手な発言をしていませんか?

「マズローの欲求5段階説と『経営理念』の関係を整理して、モチベーションを高める!」では「経営理念」と言えば、社会・他人のために掲げると思われがちですが、まずは経営者である、あなたの「会社をこうしたい」や「経営者としてこうありたい」という「自己実現欲求」の利己を抑えて下さい、とお伝えしました。

さて、経営者の中には
「自分の好きな人だけと仕事をする」
「気に入った人間だけ採用する」

と発言される豪快な方がいます。

このような方の発言を聞いて、あなたはどう感じますか?

「なんて無茶苦茶な!」
「そんな自分勝手なやり方だと、経営なんて成り立たないよ!」
「好きな人だけと仕事ができれば、苦労しないよ!」

色々な意見があるかと思いますが、肯定的に捉える方は少ないのではないでしょうか。

しかし、そのような豪快な方の会社が、うまくいっていることが多いように
思うのは、私だけでしょうか。

このようなことを言うと「そんな都合のいい考え方で、うまくいくのは、たまたま!そのうち立ち行かなくなる!」という声も聞こえてきそうです。

でも、このような考え方は、本当に都合の良い自分勝手な考え方であり、経営者として間違っているのでしょうか?

確かに、サラリーマン社長なら「そんな身勝手な!会社を私物化するように振舞うなんて、言語道断!」と言われても仕方がないと思います。

では、会社が私物だったら?つまり、オーナー社長だったら?

この話には賛否両論あり、どちらが良い悪いというのは、会社が置かれた状況で変わるため、唯一の答えはありません。

しかし、今回、ここでお伝えしたいことは、あなたは経営者としての明確な価値観をお持ちですか?ということ。

今回、例に挙げた、豪快な経営者の価値観は、
「自分の好きな人だけと仕事をする」
「気に入った人間だけ採用する」

この価値観を掲げて公言することで「この価値観に見合う人が周りに集まり、同じ価値観を持った人と仕事ができる」ということ。

この価値観の共有化は、経営では大切な考えです。

コンサルタントの立場として、よく聞くのは、以下のような経営者の言葉です。
「思うような人材が募集して来ない」
「採用してみると、思ったような人材ではなかった」

この発言される経営者の多くが、自社の価値観を明確に掲げていないように感じます。

つまり、募集要項でも、会社側の求める人材が不明瞭。または、特徴のない一般的な内容。そのため、どの会社にも当てはまるような内容。

さらに、採用の選考・面接は、この自社の価値観に合う人材を見極める場でもあるにも関わらず、その目的を自ら放棄していることに気付くことが出来ていないように感じます。

それらをあたかも、学生や新入社員の問題のように、すり替えてしまう姿勢こそ、経営者として身勝手だと思います。

あなたの周りの経営者には、
「思うような人材が募集して来ない」
「採用してみると、思ったような人材ではなかった」
と、ぼやいている経営者はいませんか?

もし、そのような経営者がいらっしゃったら、人の振り見て我が振り直せです。

・自社の価値観は明確か?
・採用面接では、自社の価値観に合った人材を見極めることができているか?

と自問自答してみて下さい。

尚、この価値観は、カタカナ英語で「バリュー」です。

私は、この「バリュー」は、経営理念の構成要素の一つとして、とても重要視しています。

あなたの会社には、経営理念に価値観・バリューは存在していますか?

是非、この観点でも経営理念を見直して頂ければと思います。

因みに、経営理念の構成要素については、以下のブログをご参照下さい。もし、ご興味があればご一読ください。

https://abc-office.biz/blog/elements-philosophy/


以上

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