見出し画像

その規則・ルールは正しく理解されてますか?

「規則は、常にコレを考えて見直す!」でお伝えしたように、組織の規則やルールには、必ず「目的」があるはずです。

そして、その規則やルールを決めた時に果たしていた「目的」は、時代背景や経営状況の変化により変わることは当然と言えます。

その意味で、規則やルールの「目的」を確認するということは、極めて大事です。

さて、子どもたちに不合理なルールを押しつける「ブラック校則」が全国に存在し、その見直しも進められています。

今回、私が住んでいる地方新聞に、市内の中学生から以下の投書が寄せられました。

「『下着は白でなければいけない』学校の“ルール”に納得いかない。さらに、体育の授業で着替える際、同性の先生が同席して注意する。これはやりすぎではないか」

地方新聞は、この中学校の校長を訪ね、この投書に対しての回答を求めたそうです。


さて、どうなったと思いますか?


校長は以下の回答でした。
「生徒が着替える際には、実際に、同性の教師が立ち会うようにしている。そして、この『目的』は、『いじめの未然防止、虐待の早期発見などに気を配る』ところにある」

続けて、「特に、最近のいじめは、着替えの様子をスマホで隠し撮りして拡散するといった巧妙なものが各地で報告されており、そのような事態を未然に防ぐことが目的である」ということでした。

つまり、生徒が着替える際の立ち合いは「生徒たちの安全と安心のため」と、校長は説明したのです。

更に、下着の色については「華美(かび)にならない、望ましい白でお願いしている」が「校則ではない」という。

投書には「先生から繰り返しの指導がある」と書かれており、これに対して校長は「教諭らの中で守らせようという意思があったようだ」と回答。


さて、あなたの会社では、規則やルールの「目的」が社員に正確に伝わっていますか?そして、「正しい理解」による「正しい行動」に繋がっていますか?

間違った目的を認識し、その結果、意図しない行動を取っている、というようなことはありませんか?

「規則やルールは書いてある」だけでは意味がありません。

規則やルールは、関わる全員が、正しく理解し、正しく行動できこそ
意味があります。

この校則が「必要 or 不必要」という議論はあります。でも、それ以前に、先生や生徒たちが間違った認識の間違った行動を取っていては、組織は正しい方向に向かわない、ということです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?