リーダーの心得
本日はこちらです。
リーダーの心得とは何か?というテーマです。
まず上記のURLから引用させてもらいますと心得の定義とはこんな感じです。
1 理解していること。また、理解してとりはからうこと。
「心得のある処置」
2 常に心がけていなければならないこと。心構え。
「日ごろの心得がよくない」
3 技芸を身につけていること。たしなみ。
「茶の湯の心得がある」
4 ある事をするにあたって注意し、守るべき事柄。
「接客の心得」「冬山登山の心得」
5 下級の者が上級の役職を代理または補佐するときの職名。
「課長心得」
「1」は意味は通るんですが、あんまり中身がないですね。
「5」は除外します。
そうなると2、3、4についてはちょっと網羅的にまとめたいところです。
どれか一つだけの意味で書くとなんとなく心得という言葉を捉え切れていない感じもします。
ということで、今回はリーダーについての以下の観点をまとめたいと思います。
2 常に心がけていなければならないこと。→リーダーに必要なマインド
3 技芸を身につけていること→リーダーに必要なスキル
4 ある事をするにあたって注意し、守るべき事柄→リーダーに必要な信念
順番も変えます。
リーダーに必要な信念
リーダーに必要なマインド
リーダーに必要なスキル
この順に書いていきます。
■リーダーに必要な信念
僕は既存のビジネスを維持しようが、新しいイノベーションを狙おうがリーダーに必須の心得は「信念」でないといけないと思っている。これがあらゆるエネルギーの源であり何かを進めるために不可欠な要素だと思っている。
もちろんリーダーでない人も信念を持っている場合もあるし、それはそれですばらしいことだ。
ただ、リーダーでない人の信念が、個人のために向けられた信念であっても問題はないかもしれないが、リーダーであれば、リーダー自身のための信念という考えは不足している。
もちろんリーダーのためにもなる信念ではあるべきだ。
しかし狙うべきことは、いい意味でもっと欲張りでないといけない。
両利きの経営も要は欲張ることだ。
どう欲張るかと言えば、顧客や市場という社会に対して貢献すること、そしてチームに対して貢献すること、この二つを信念に含んでいないといけない。
これがないリーダーは好かれない。
顧客に好かれない。市民に好かれない。チームメンバーに好かれない。
どれだけ賢くて、素養があって、素晴らしいプランがあって、実行力があっても、それはその人のできる範囲でしか物事はうごかないことになる。
リーダーが持つべき必要な信念は、簡単に言えば、というか今風に言えば、ステークホルダーと共存できる信念が必要だろうと思う。
■リーダーに必要なマインド
リーダーは判断する機会も多い。
というかそれがメイン業務だったりもする。
だから何かの判断軸をもっている必要がある。
要はマインドだ。
しかし、これは限りなく信念と同類のものだ。
つまり、リーダーに必要なマインドは何かを判断するときにそれが顧客や社会に貢献するか、あるいはチームメンバーの成長や喜びに反映されるのか、という点を見つめられるか?と言うことであると思う。
■リーダーに必要なスキル
世の多くのビジネス書特に著名な経営者の本は以上のような信念やマインドのあり方は教えてくれる。
ただ、すごく悪い言い方をすると宗教めいていて怪しい。
一方で具体的なスキルの書かれた本となると、急にお金の匂いがしてくる。
どれくらい短期間でいくら稼ぐのか?とか。
とにかく生産性をあげるためにはこうすべきだ?とか。
これはこれで何だか怪しげかつ、どことなく下品である。
どうもちょうどいい心得というものになかなか出会えない気がしている。
ここで僕なりに必要なスキルを書き連ねると結局のところ同じであって、なんだか下品なtips集となってしまう。
大事なことは胡散臭くないことである。
合理的な中に熱さがあることではないだろうか?
そう言う言葉のチョイスが大切だろうと思う。
手前味噌だが、以前書いた記事を掲載しておく。
こうやって緩くも強い言葉で周りを惹きつけていけるか?が大事だと思う。
高邁なる理念と現場の切迫感の間。
信念マインドとスキルの間。
ここを的確に突けるかどうか。
あるいは相手に対して適切な配分にして伝えていく力。
これこそがリーダーの心得であると思う。
ということで、また明日。