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スペンディングファーストは物納が税だと成り立たないのか?いえ、成り立ちます!

※タイトルは下記の事件が起きる前に書いていたものになります。

なかなか、更新出来ず申し訳ありません。その間、安倍元総理が凶弾に倒れるという想像を絶する事件が起き衝撃を受けました。ご冥福ををお祈りします。

この事件を機に積極財政派がどうなってしまうのか、非常に心配です。しかし、芽生えた積極財政の動きを止めるわけにはいきません。少しでも変える何かに参考になればと思い今後とも記事を書いていきます。今回はスペンディングファーストについて深掘りしたいと思います。

「支出が先、税が後」のいわゆるスペンディングファーストですが、現代の貨幣においてはこの理論は間違いありません。ひいてはこれが国定信用貨幣論(租税貨幣論)に繋がっていますし、信用貨幣論や信用創造にもつながります。ところが、MMT否定派はこれを何とか反論しようと中々に面白い言説を説いたりします(笑) 

例えば、今発行されている通貨は今発行されている通貨が発行される前に持っていた資産が裏付けになっている!と言ったりします。円が設定される前は江戸時代の小判とかの両、それより前は宋銭…みたいにどんどん遡ります。最終的に年貢やら租庸調を持ってきて、「ほら、最初は農民の作った農作物や布が税じゃないか!やっぱりスペンディングファーストは間違っている!ゆえにMMTは間違っている!」

と言い出します。ですが、これ…

大きく認識を歪めた発言になります!

まず大前提ですが、MMTは日本語で現代貨幣理論です。つまり…

現代の話をしとる!昔の話はしていない!

というのがありますが、そこは譲りましょう。MMTも過去の事例を論拠にすることはありますから、ですが、それとは関係なしに…

過去の時代でもスペンディングファーストは成り立ちます!

どういうことなのか?まずそもそも論なのですが、農作物なり布なりを税として決めたのは…

どこのどなたなんでしょうか?

当然ながら時の…

政府や権力者!

となります。つまりです…

先に何が税かを決めないとそもそも税を払えない!

となります。自然発生的に無意識に税が決まるわけありません。決めたモノがたまたま…

納税者と貨幣の生産者が一致していた! 

ということです。

今だって紙幣を印刷しているのは国立印刷局ですが、そこの職員は生産しているのと同時に納税者でもあります。今は一部が通貨の生産者でしかありませんが、昔は皆が生産していたと考えれば何もおかしくありません。

ただし、これを持って過去にもMMTが成り立つという話ではありません。物納の時代には銀行が存在しないためです。ただし、物納を理由にスペンディングファーストが成立しないとはなりません。そもそもですが、税を含めて経済というのは全て…

人間が決めています!

自然に税が決まるわけありません。その点からしてすでに…

スペンディングファースト否定は無理がある!

と言っても過言では無いと思います。

いかがだったでしょうか?

最後まで読んで頂きありがとうございます😊



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