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国の借金ガー!が例え本当だとしても論理的におかしい!〜国の借金のウソについて〜

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よく国の借金が1200兆円もあって国民1人頭に直すと900万円以上…とか何とか言ったりします。国の借金というのも、そもそも間違いなんですが、この意見が仮に正しいとしてもその後に続くロジックを見ていくと実は論理破綻を起こしています。よく言われるのはこう言う流れです。

1.国は1200兆円も借金をしている。

2.これは国民1人頭に直すと900万円以上も借金していることになる。

3.このままでは財政が破綻する。

4.だから増税や無駄の削減(緊縮財政)をしないといけない。

言い方に差こそあれ、大体こんな感じだと思います。この流れには重要な話が実はすっぽ抜けてます。それは…

誰から借金してるの?

そうです。借金の相手先が書いていません。普通に1人頭に直すと900万円でもうすぐ1000万円とか言って危機感を持たせようとするのならば、誰から借りてるかは非常に重要です。突然、あなたが家族から「お前には借金がある」とか言われたら「いくらに?どこの誰に?」ってなるのが普通です。詐欺かもしれないですし、それが正当な物でも実はある分は過払いになるから払わなくて良いとか、一部の債務は別人だったとか…色々対処の仕方を考える必要があります。言われた通りに律儀返すことだけが唯一の手段ではありません。しかし、上記のロジックは誰からを言わずに…

増税や緊縮という手段が先に出てきてます!

これはおかしいですよね?借金の詳細が不明なのに何で返す手段を先に述べるのでしょうか?不思議ですね(笑)話を進めますと、これを聞いてただ、漠然と…

海外からお金を借りてるのかな?

と考える方もいます。しかしです。それだとしても増税や緊縮財政はおかしいことになります。なぜなら…

増税しても緊縮財政をしても集めることが出来るのは円のみだからです!

海外から借りているのならその国の通貨で返す必要があります。円を集めても仕方ありません。もしも海外通貨を借りているのなら輸出をするなどして、外貨を稼ぐ必要があります。輸出は通貨安のが有利です。増税や緊縮財政は景気を悪くし通貨高をもたらすので、もし本当に海外からの借金ならば筋が通っていません。

海外からの借金ではないと知っている方は国は国民からお金を借りてるんだ!と言います。先ほどよりは正確ですが、これも100%正解ではありません。とは言え、仮に国民から借りてることになると、もっと話がおかしくなります。なぜなら…

我々国民から借りてるのに増税したり緊縮財政をしたりして何で国民からさらに、お金を奪うの?借りてるならそもそも取らずにそれを返せよ!

となってしまいます。

国の借金を返すために増税やら緊縮財政に持ってこうとすると、パッと見は正しいように見えますが、落ち着いてよく考えてみるとおかしい事が分かると思います。そもそも借りているのは円という通貨です。円を通貨として定めている国は日本です。円が必要ならば政府が通貨発行してしまえば良いだけなんです。

このようにいわゆる国の借金ガー!を正しいと仮定して細かく見ていく矛盾点が見えてくるのが分かると思います。では、国の借金はそもそも何なのかと言うと先程述べた…

通貨発行を国の借金と言い換えただけ!

になります。えっ?だったら何でそう言わないの?となりますが、建前としては借金していることになっているからです。そして、それは国民ではなく…

民間の銀行から借りている!

という事になっているからです。具体的には国債という借用証書を銀行に渡します。受け取った銀行はその国債の金額分を政府の日銀当座預金に記帳します。つまり、国の借金1200兆円は国債発行の履歴になります。それでも借金は借金だから返さないと…ってなると思いますが、政府が行う借金と我々一般の国民がする借金とは性質が全く異なります。それは…

人はいつか死んでしまいますが、政府は死ぬ事がない!

という点です。なので、政府は国債の償還期限…つまり返済日が来たら借換をしてしまえば済む話になります。それ良いの?と思われるかもしれませんが、我々が返済を迫られるのは返せなくなる可能性があるからです。返せなくなることのない存在ならば永遠に借換続けてくれた方が貸す方もお得です。永遠に金利を稼ぐ事が出来るからです。どうしても気になるのならば日銀が国債を買い取ってしまえばチャラです。日銀は政府の子会社と同じなので子会社が親会社の債務を引き受けた時点で親会社である政府に返済を要求する意味はありません。なので、国の借金とはそういう名前の…

政府の貨幣発行の履歴!

なのです。

いかがだったでしょうか?国の借金ガー!という言説がいかに矛盾点が多く、イメージと実際の内容の乖離が分かったと思います。

ちなみに海外から本当に借金をしていて、それが返せなくなりそうならば実は上記の増税や緊縮は正しい行いになります。なぜなら、そういった国は国内の供給能力がなく輸入超過に陥っているからです。つまり必要なモノをほとんど輸入で賄っているからこそ、外貨が必要だけれど国内の供給能力がないので外貨を借りる。そして、通貨安になって輸入物価が跳ね上がらないように借りて得た外貨で為替介入をし、固定相場にする。さらに国内需要が増えると、さらに外貨が必要になってしまうから需要を抑える意味で増税や緊縮が必要になります。とは言え、この状態はジリ貧です。遅かれ早かれ破綻します。

いかがだったでしょうか?最後まで読んで頂きありがとうございます😊


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