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主流派経済学は完全終了か?〜ジンバブエは兌換紙幣を導入!なのに流通しない!?MMTなら説明できます〜

ニュース等を見ていたら多くの人は「大変だね…」で終わるくらいのニュースと思いますが、私としては結構衝撃でしたし、このニュース…

主流派の経済学、完全詰みじゃないか?

と思える記事だったからです。

詳細内容は上記リンクを参照願います。ざっくり何を言っているかと言いますと…

・ジンバブエはハイパーインフレになりジンバブエドルは紙屑同然となり2015年に廃止
・以後、ドルや円、ユーロ、元、ランドと言った他国の通貨を採用し、複数外貨制の国になった。
・今年の4月に新しい自国通貨を採用する事を決定し、その通貨は不換紙幣では無く、金を裏付けとした兌換紙幣となり、金本位制が復活した。
・しかし、信用されておらずさほど流通していない

という内容になります。これは商品貨幣論を是とする主流派経済学から見たら説明不可能です。なぜなら今のジンバブエ紙幣は…

ドルや円、ユーロと違い金の裏付けのある兌換紙幣だからです。例えば1万円札は1枚24円程度の価値しかありません!そういう意味ではドルや円よりジンバブエの紙幣のほうが価値があるのです!

ですが…

誰も使おうとしない…

最初に断って起きますが、もしかしたら始まってまだ1ヶ月なので周知が行き届いていないとか、実際に交換してくれなかった…などの問題があった可能性はあります。ただ、もしそうならばそれを記事に書くはずですが、そういう事はなく信用が無い事を全面的に書いて来ているという事は、分かっていても使わない事になります。さて、これをどう説明すれば良いかという事ですか、信用貨幣論を是とするMMTならば…

これを説明出来ます!

まずドルや円があればそれらの発行国の製品を買う事が出来ます。しかし、現状のジンバブエ紙幣では…

手に入る物は金しかありません!

ジンバブエがハイパーインフレに陥ったのは政策の失敗による極端な物不足が原因です。言うなれば無人島とかに近い状況です。無人島にどれだけの金があっても生きていけません。ジンバブエの状況はそれに近いです。ただ…

外貨さえあれば物が買える!

ところは違います。となれば食料品や日用品を手に入れる事が出来る外貨の方が欲しがるのは当然です。もちろん金との兌換を約束している通貨なので、金に変えるなどすれば良いのですが、手間が掛かります。また貿易の際に金と交換可能と言われても変えられる場所はジンバブエ以外では出来ないので輸出側もやはり受け取りたがりません。であればやはり外貨を使用した方が良い事になります。
ちなみに「租税貨幣論なら定めた貨幣を租税にした段階で流通するはずだろ!」みたいな反論が出ると思うので先に述べますが、租税貨幣論を成り立たせる条件は強い権力とその貨幣で需要を満たせること、あと移住が難しいことが必要になります。残念ながらジンバブエの現状は定めた貨幣で需要を満たせていません。人口何どうなっているか分かりませんが、えてしてこういう国は海外へ脱出しようとします。そして、政治体制も怪しいくれば租税貨幣論による国家の統制が効きづらいことは明白です。

いかがだったでしょうか?MMTの視点に立てばなぜ?兌換紙幣になったジンバブエの紙幣が流通しないのが分かったと思います。何度も言いますが、商品貨幣論を是とする主流派経済学では今のジンバブエの状況は…

説明出来ません!

最後まで読んで頂きありがとうございます😊

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