某日、天王洲アイル。
この1枚が観たくて
Ryohei Yamashita/山下良平「7MOTIONS」@MU GALLERY(-6/15)
展覧会案内に載っていたこの作品が観たくて、足を運んだ。
大いなる力から生まれ、エネルギーを纏って駆けだす
太陽に向かって駆けてゆく姿。夕景だろうか、朝焼けだろうか。駆けているうちに時間は過ぎ去り、今度は太陽を背にまだまだ駆ける。作家のテーマは躍動だという。まさに、そんな躍動感のある1枚だった。
展示作品のなかには、
大いなる力から飛び出そうとしているのか、あるいは自ら放ったエネルギーを纏いながら進んでいくのか、を見まごう作品もあった。
作家の山下氏が在廊されていたので、好奇心から尋ねてみた。解釈は、どちらでもいい、とのことだった。
水のように、あふれ出す力。
最高潮に達する瞬間
ため込んだエネルギーが発散され、観ている者の興奮が最高潮に達する、そんなシーンが、キャンバスに捉えられていた。
太陽と潮風と
そしてまた、この1枚にも惹きこまれた。一瞬にして、江の島近辺の浜辺に導かれた。
カメラを新調した日に片瀬江ノ島の海岸に行き、それから快晴の日に何度か夕景を撮りに行った。こんな空と海は、強く目に残っている。
ここでもやはり、キャンバスの中は躍動感であふれている。
描かれた世界の1秒後を想像し、観ている者の心も踊る。