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珈琲の楽しみ、即ち日々の愉しみ

最近、珈琲を豆から購入する機会があった。

今まで粉かインスタントのもので飲んでいたので、コーヒーミルはうちには無かった。

調べだすと種類が豊富。手動や電動、見た目がレトロなものからメカニカルなものまで。臼の部分の素材の種類まであるもんだからキリがない。

自分のことだから、すぐに使わなくなるかもしれない。そうなった時、大げさなミルだと存分に力を出してあげられなかったことに罪悪感を抱いてしまうことになる。そもそもミルに申し訳ない。

考え抜いた結果、とりあえず豆を挽くことができればいいので手頃かつ初心者でも使いやすそうな手動のミルをネットで購入。

早速、豆を袋から開けて挽いてみる。

ごりごりごり。。豆の香りが漂って部屋がなんとも素敵な空間になる。

昼下がりの柔らかな日差しが差し込んで気持ちも和らいでくる。

ドリッパーにお湯を注ぎ、しばし珈琲が溜まるのを待つ。

飲んでみると、香ばしくスッキリとした珈琲。自分で挽いたせいもあるのか格段に美味しい。普段はカフェオレで飲むことが多いのだけれど、豆から挽いた珈琲はブラックでいきたい。

今までコーヒーにはこだわらなくてインスタントで十分だったのだけど、今回珈琲を味わうということが少し分かった気がする。

忙しいときにはインスタントに頼ってしまうけれど、少し時間があるとき。気持ちを切り替えたいとき、リラックスしたいときは豆から挽いて入れるようになった。

香りで脳までほぐしてくれるような感じなのだ。

きっと世の珈琲好きの方々はとうに知っているようなことなんだろうけれど、私にとって知っていても体験してこなかったことだった。

すぐに使わなくなるかもしれないミルは、この2ヶ月の間、週に数回、ちゃんと出番がある。分解して洗浄できるタイプで、それすらも楽しみながらやっている。

豆から挽くなんて面倒くさそう、と思うくらいのタイプだったのだけれど。この変化には私自身が一番驚いている。こんな丁寧を楽しめる部分があっただなんて。

いくつになってもまだまだ自分への発見はあるのだなぁ。

豆を購入したことでふとこれからの愉しみはまだまだあるのだな、と気づくことができた。

気づけば今年も冬至。


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