カナダ留学日記 ⑨初授業

火曜日。今日から授業に参加できる。昨夜はぐっすり眠ることができたので、体の調子も良い。ホストマザーからサンドイッチを受け取って家を出た。

9:00〜12:00はgrammarの授業である。私はレベル3のクラスに振り分けられていた。そういえば日本でGABA英会話教室に通っていた時も最初のスピーキングテストでレベル3判定(MAXが確か10)だったな…と思い出す。英会話教室通う前と変わってないってこと!?とショックを受けかけたが、この学校はgrammarはレベル1〜4までしかないとのことだった。当たり前だが学校やスクールによって基準が違うので、一喜一憂しても仕方ない。

grammar
クラスメイトのほとんどが日本人だったので、話しかけやすかった。みんな私よりも1〜2ヶ月早くこのクラスにいるようで、文法もよく知っているし、スピーキングも上手だった。授業初日は「受動態」の説明だったのだが、先生の話すスピードについて行くのに必死で、授業内容は半分くらいしかわからなかった。
…というのも、私は「英語で英文法を習う」という経験が無く、「subject」(主語)や「adverb」(副詞)、「Passive voice」(受動態)、「Past participle」(過去分詞)などの文法用語をほとんど知らなかったのだ。先生が何か説明しているのはわかる、ホワイトボードを見れば受動態の説明をしていることもわかる。ただ、パッシブなんたら?パストパーティクル?など馴染みのない単語が飛び交っていて本当に焦ったのを覚えている。30分くらい経ってやっと「もしかして今までわからなかった単語、全部文法用語だな!?」と気づいた。(遅い)15分休憩の間にできるだけそれらの単語を調べ、後半に臨んだ。やはり、英語の勉強の初期段階では、語彙をたくさん仕入れておくのが大切だなあと思った。
ランチタイムはクラスメイトと色々な話をすることができて楽しかった。1人、韓国人の女の子がいたのだが、スピーキングがとにかく上手で、なんで私と同じクラスにいるんだ!?と驚いたが、彼女は文法が大の苦手だそうだ。私の学校はgrammar、speaking、writing、readingと、さまざまな分野ごとにレベル分けをしているので、自分に合った勉強ができるという強みがあるのだ。授業ごとに教室もクラスメイトも先生も全て変わるので、色々な出会いがある。

vocabulary
13:00〜14:00はvocabularyの授業である。このクラスは、先生の話すスピードが早く、こちらもついていくのに必死だったが、発音がとても良いので初心者の私にも聞き取りやすかった覚えがある。様子を見たくて一番後ろの席に座ったのだが、そうすると先生の声が聞きづらいし、表情もよく見えなくて勿体無いと思ったので、明日からは一番前の席に座ろうと決意した。
この日は前置詞「in」「on」「at」の使い分けについて学んだ。高校生の時にやったから覚えてるだろと思ったが意外に難しくて、結構間違えてしまった。grammarに比べるとやはり1時間はあっという間で、授業中に調べ物をする暇は皆無だった。家に帰ってからの復習が必須である。

speaking
14:00〜15:00最後の授業はスピーキングである。私が新入生なので、この日は簡単な自己紹介から始まった。日本以外の国から来ている学生も多く、彼らの幅広い趣味を教えてもらえた。私も自分の趣味である「漫画を描くこと」を発表したら、先生がぜひ作品が見たいと言ってくれた。「BLなんだけど大丈夫でしょうか?」と聞くと「6月は愛の季節。BLはぴったりのテーマよ!」と返されて笑顔になった。
後半は「シークレットワードスピーチ」というアクティビティが始まった。学生がそれぞれグループを作って、それぞれテーマを決める。「恋愛」「旅行」「家族」なんでもOKである。その後、先生がランダムに3つの秘密の言葉を各チームに与える。「マッスル」「Youtube」「ポテト」などこちらもなんでもアリ。学生はそれぞれ自分のグループのテーマに沿ってスピーチをするのだが、その時先生から渡された秘密の言葉を話の中に隠して使う。聞き手の学生は、スピーチを聴きながら、どれが秘密の言葉なのか推理して当てる…というゲームである。
みんな月曜日からスピーチ作りに取り組んでいて、火曜日(この日)は発表タイムであったので、私は聞き手の役だけ行った。最初は戸惑ったが、他の学生のスピーチを注意深く聞くというのは、リスニングの力をつけるのにとてもいい方法だなと思った。

放課後
この日はアクティビティもないので、家に直帰。脳がかなり疲れていて、寄り道する元気がなかった。また、これは後に別の記事にしようと思っているのだが、私には「シェアハウス探し」のミッションがあった。これがかなりシビアで、第1週目の私のメンタルを圧迫していた。帰宅後、さっそく初日の授業の復習をしたいところだったが、私が最初にしたのは物件探し。「E-Maple」というサイトを使っていた。新しく出た広告をチェックし、オーナーに電話をかける。(英語を使う)電話で英語しゃべるの怖い〜とか言っていては始まらない。兎にも角にもオーナーとコンタクトを取ることが大切である。4件電話をかけて、2件内見のアポイントを取り付けることができた。なるべく早く内見に行かないと、他の学生に契約されてしまう。私は「明日の放課後に行きたいです!」とかなり急なことを言ったが、オーナーさんは快諾してくれた。向こうは向こうでなるべく早く契約者を決めたいのである。「何時に来られますか?」と聞かれて、「学生なので、学校の後…18時でもいいでしょうか…?」と恐る恐る聞いたが、「全然いいですよ!ちょうどいいですよ!」と返されて驚いた。17時過ぎても対応してもらえるなんて……
しかし考えてみれば6月のトロントの日没は21時近く。18時は夕方というよりもまだ日中の明るさがある時間だ。昼間が長いというのはありがたいなあと思いながら眠りについた。(結局予習復習はできなかった)
私の学校生活は始まったばかりである。

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