カナダ留学日記19 後悔したこと!!
以前のシェアハウス探しの記事で、「無事にシェアハウスを見つけることができたが、その2週間後に激しく後悔することが起こる」と書いたのを覚えておいでだろうか。今回はそれについて書いておく。
「なんでうちを出ていくの」
トロントに来て2週間目。私は学校のアクティビティでJタウンに来ていた。Jタウンとは日本街のことで、日本の商品が売っているスーパーマーケットが3軒くらいあるエリアだ。街というほど広くはない。そして、日本のものは高い!!!大体どの商品も日本で買える値段の3〜5倍である。それでもやはり品質はいいと思うので、日本が恋しくてたまらなくなったらここに来るといいかもしれない。
私もなんか買おうかな〜と思ったが、あまりの高さに購買意欲が失せた。しかし、たまたまセール中であった「プチ」(ちっちゃいクッキーがたくさん入ってる縦に細長いあのお菓子)が1ドルくらいで売ってたのでそれを5本買った。ホストファミリーのお土産にしようと思ったのだ。
帰宅して、リビングでハウスメイトのCちゃんとお茶をしているとホストマザーも帰ってきた。
私「あ!これお土産です。今日Jタウンに行ったから」
ホストマザー「オ〜〜〜!センキュー!!!」
とても喜んでくれた。
ホストマザー
「こんな事してくれるのに、なんでうちを出ていくの〜;;」
私
「ホァ?」(意図が汲み取れなかった)
Cちゃん
「こんなにうちを好きでいてくれるのに、なんで引っ越すの?って」
私
「え!?私も引っ越したくないよ!?でもエージェントが2週間ルールだからって…1ヶ月しか滞在できないし締め切り厳守っていうから…」
ホストマザー
「!!???私そんなの聞いてないわよ!?」
Cちゃん
「え!?私もエージェントに言われたから引っ越すんだよ!?」
なんと、ホストマザーは学生側の事情をエージェントから聞かされていなかったのだ。私とCちゃんが日本で使っているエージェントは別の会社だが、現地(トロント)でホームステイを手配してくれるエージェントは同じなのだ。
その後は長い話し合いになった
まさかの提案
ホストマザー
「私は全然そんなの知らなかったわ。2人とも、うちが嫌だから出ていくのかと思っていたのよ。今までの学生はみんな1年くらい契約してたのに、あなたたちは1ヶ月で引っ越すって決めてたから…
とにかく、自分たちの決断で出ていくんだと思ってた。」
私「いやいやいやいやいや私はここのお家がすごく好きだし、快適だし、子どもたちとも仲良くなれたし、できる事ならもっと住みたかったよ〜!?」
Cちゃん「今、ホストファミリーの需要が供給を上回っているから、1人の日本人が家を独り占めしちゃいけないって言われてるんだよ。」
思い返してみれば、私はホームステイに来て4日目で「次に住む家決まったから、1ヶ月後に出ていくね!!!」とホストマザーに言っているのである。私としては「こんなに早く決めて偉いでしょ!ホストマザーも次の学生のために早く準備したいだろうから、頑張ったぜ!安心してくれよな!!!」という気持ちがあったのだが、ホストマザーの顔色は微妙だった。今、忙しかったのかな?と思ったが、そりゃ、ホストマザーにしてみれば、新しい学生が来て、早々に「出ていきます!」と言われたのだからいい気はしなかっただろう。「うちの何が不満だったのかな?」と思ったそうである。いや、ほんと、これ、よろしくない!!!せめてエージェントはホームステイ先にそれを言っといてくれ!!気持ちのすれ違い起きるよ!!向こうも大人だから露骨に態度に出したりしないけど、内心で思うところがあったら嫌だよ!!!
私
「まあ、私はホームステイできてすごくよかったから、確かにこれから来る他の日本人に譲ってあげなきゃなという思いもあるけど…」
ホストマザー
「エージェントの都合なんて知らないわ。私は2人が好きだから、2人にもっと住んでいてほしかったもの。それよりも私にそのことを何も言ってくれなかったエージェントに腹が立つわ!2人がうちが好きっていうなら、私がエージェントと戦いたいわ!」
と、ボクシングポーズをしてくれた。その気持ちがありがたかった。ちょっと救われた。
ホストマザー
「エージェントがダメって言うなら、エージェントを仲介しないで、私がダイレクトに2人と契約してもいいわ。」
私&Cちゃん
「!!!!!!!!!!!!!!!」
願ってもない提案である!!!!!!!!!!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・が!しかし!!!
Cちゃん
「じ…実はすでにもう次の家と契約しちゃってて…」
私
「同じく…お金も即日払ってるので…」
(即日払わないと確保できなかったため)
私&Cちゃん
「そして最低2ヶ月契約なんです〜〜〜・・・・・」
ホストマザー
「オーマイガ〜〜〜〜〜〜〜〜」
「契約する前に私に声かけてくれたらよかったのに;;;」
家探しはこちらの事情なので、愚痴っちゃいけないなと思って、その辺の話はしていなかったのだが・・・・・・ちゃんと、ホストマザーに相談するべきであった・・・・・・これが私が激しく後悔した点である。自分が困っていることはどんどん声に出した方が良いのだと思った。もしも私が家探しをする前に、2週間ルールのことを愚痴っていれば、ホストマザーがその時に提案してくれたかもしれないのだ。いや、少なくとも「個人的にもう少し延長とかできませんかね〜??」とかこちらから行動すべきであった。まだまだ私は日本の社会にとらわれているのだ。こちらでは、契約体系とかそうのよりも、まず「人」!!!!ルールに縛られて行動を諦めていてはいけない。まずは行動!交渉!!!足掻いて足掻いてトライア&エラーで自分で道を切り開かなければいけないのだ。
ただ、この話し合いで、誤解が解けたのは本当によかった。私はここの家族が大好きだよ!いつもお料理作ってくれて、気にかけてくれて、本当にありがとう!!!という気持ちを改めて伝えることができた。
Cちゃん
「いやでもコレ、今日の話し合いがなかったら、ホストマザーはずっと私たちがこの家気に入ってないって誤解したままお別れになったわけですよね?」
私
「いやそれね…恐ろしい…微妙な気持ちで残りの2週間も過ごすことになったわけでしょ?それはさあ…ねえ!?」
本当に!!!ルールをホストファミリーにも説明しといてくれ〜〜〜!!!
関係性に響くよ〜〜〜〜!!
ちなみに翌日からホストマザーの笑顔を見ることが多くなった気がする。元々親切ではあったが、なんか、もっとフレンドリーになったというか、親しみが込められているように感じたのだ。以前よりもたくさん話しかけてくれるようになった気がした。もしかしたら少し同情してくれていたのかもしれない。
長女ちゃんは、翌朝リビングで会った時にハグしてくれた。(?)夜のうちにホストマザーが我々留学生の事情を話してくれたようだ。
だから!!!もう!!!!本当に!!!!お互いの関係性に響くから!!!!!!!!!!!説明しといてくれ〜〜〜〜!先に〜〜〜〜〜〜〜〜!
この2週間後……この記事を書いている今、まさに、今日、私はホストファミリーの元を離れて新たなシェアハウスに引っ越した。お別れの時にはみんなとハグをした。長女ちゃんは最後まで「行かないで…」と涙ぐんで別れを惜しんでくれていた。本当に、良い家庭にステイさせていただけたと思う。
これから私が使わせてもらっていた部屋に来る新たな留学生(恐らく日本人)が、また、彼らと楽しい時間を過ごせることを願っている。
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