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セーヌ川に架かる橋

「命はゆっくりしているように、希望は激しいように」
ギヨーム・アポリネール(Guillaume Apollinaire)

フランスの著名な詩人、ギヨーム・アポリネールは、ミラボー橋とセーヌ川を題材にした有名な詩「ミラボー橋(Pont de Mirabeau)」を書き、人々にミラボー橋とセーヌ川への興味を抱かせました。

皆さんは、ミラボー橋以外にセーヌ川に架かっている橋をご存知ですか?

1、ポンヌフ(Pont Neuf)

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その名前とは裏腹に、現在ではパリで最も古い橋となっています。

※フランス語で「Neuf=新しい」

1578年に建設が開始され、30年後に完成しました。歩行者用の歩道と馬用の車道を備えており、当時としては非常に近代的な橋でした(当時、パリの橋にはたくさんの家が建てられていました)。

橋の上には、たくさんの商人や人々が行きかい賑やかで活気に満ち溢れていました。王族の結婚式が祝われ、訪れた外国の王族もこの橋を通りました。建設後、いくつかの修繕などが行われましたが、時代を超えて存在しており、381個のマスカロン(仮面飾り)も常に橋に飾られています。このマスカロンは、全てが違う顔をしています。

近くの観光名所
サンジェルマン・ロクセロワ教会(Saint-Germain-l’Auxerrois)
ドフィーヌ広場(La place Dauphine)
ヴェール・ギャラン公園(Le square du Vert-Galant)
パリ造幣局博物館(L’hôtel des Monnaies)
アクセス
地下鉄7番線 Pont Neuf駅

2、ポンデザール (Le Pont des Arts)

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ポンデザールは、ルーブル美術館とフランス学士院という2つの文化的名所を結ぶ金属製の歩道橋です。1803年から何度も建て直されました。この橋からはパリの絶景を楽しむことができ、常に多くの人が訪れる場所となっています。

この橋には、たくさんの名前が記された南京錠が残されています。現在では、南京錠を掛けるのが禁止されていますが、以前は恋人たちが自身の名前を記した南京錠を橋に掛けるのが習慣となっていました。

近くの観光名所
フランス学士院(L'institut de France)
ルーブル美術館中庭 (Le Cour carrée du Louvre)
国立高等美術学校 (L'école nationale supérieur des beaux-arts)
アクセス
地下鉄7番線 Pont Neuf駅

3、アレクサンドル3世橋(Pont Alexandre-III)

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アレクサンドル3世橋は、パリで最も美しい建築物の1つです。

1900年に開催された万国博覧会のために建設され、フランスとロシアの友好を記念しています。

なぜこの橋が美しいかというと、技術力(109mの鋼鉄製の歩道橋が1つのブロックになっている)、エレガントなライン、豊かで美しい装飾が見事に融合しているからです。

その壮大な装飾には、17人の芸術家による50の芸術作品が含まれており、フランスとロシアの栄光を讃えています。

アンヴァリッド(Invalides)とグラン・パレ(Grand Palais)、プチ・パレ(Petit Palais)を結んでいます。

近くの観光名所
グラン・パレとプチ・パレ(Le Grand Palais et le Petit Palais )
エリゼ宮 (Le Palais de l'Elysée)
アンヴァリッド(L'esplanade et l'hôtel des Invalides)
アクセス
地下鉄8番、13番線 Invalides駅

4、アルマ橋(Pont de l'Alma)

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アルマ橋は、1970年代に建築的な壮大さを意識せずに再建されたもので特段美しいわけではありません。

しかし「アルマ橋のズアーブ」というキャラクターがあり、パリ市民の中には特別な場所となっています。橋には、フランス兵の彫刻(最初の橋は、フランス軍の勝利を祝って建設されました。)があり、セーヌ川が氾濫したときに水位の目安となります。太ももまで水に浸かっている場合は渡航禁止です。

もし、あごひげが水に浸かっていると大変なことになります。

この彫刻は人気があったため、アルマ橋が新しく再建された際にもこの彫刻は設置されることになりました。それ以来、毎年冬になると川の上で見張りをしています。

近くの観光名所
シャンゼリゼ劇場(Le Théâtre des Champs-Elysées)
アクセス
地下鉄9番線 Alma-Marceau駅

パリには、これら以外にもたくさんの橋が架かっています。ぜひ、みなさんもお気に入りの橋を見つけてみてください。





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